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JR東日本とセントラル警備保障、「子ども見守りサービス『まもレール』」のサービスを開始、教育評論家の尾木直樹先生が子どもの見守り方をアドバイス

2017.09.08 19:24 更新

 JR東日本とセントラル警備保障は共同で、「子ども見守りサービス『まもレール』」のサービスを開始する。JR東日本グループでは、子育て支援を通じた沿線活性化事業「HAPPY CHILD PROJECT」を推進している。その一環として新たに取り組む「まもレール」サービスは、駅型保育園などの子育て支援施設の整備とともに、暮らしやすい沿線づくりをめざし、地域社会のよりよい未来に貢献していくという。9月7日に行われた発表会では、「まもレール」の概要説明の他、教育評論家の尾木直樹先生が登壇し、子どもの見守り方や、思春期の子どもとのかかわり方などについてアドバイスしてくれた。

 「当社は、今年で30年となる。その間、地域密着の取り組みの中で子育て支援について注力してきた」と、JR東日本 執行役員 事業創造本部の表輝幸副本部長が挨拶。「駅前託児所は、多くの人々から支持を受け、現在は100ヵ所も開設している。2020年には130ヵ所にまで増やす計画だ」と、駅前託児所を拡大していくことで、子育て世代を支援していくという。「そして、今回新たな子育て支援サービスとして、セントラル警備保障と共同で、子ども見守りサービス『まもレール』をリリースする。このサービスは、子どもが改札を通過すると、その時間や駅名が親のケータイなどにメールが届くサービスとなっている。また、うれしい機能として、チャージ金額の残高も送られてくる」と、「まもレール」の特徴について紹介。「資本提携を結ぶセントラル警備保障と共同で、サービスを開始することで、さらなる沿線地域の人々の安心・安全に努めていく」と、沿線地域の人々がより快適に暮らすことができる環境を創出していくと意気込んだ。

 次に、セントラル警備保障の鎌田伸一郎社長が挨拶した。「当社は創業50年を迎え、JR東日本が筆頭株主になって20年になる」と、JR東日本の駅や駅ビルの警備を一手に引き受けてきたとのこと。「JR東日本がサービス提供しているSuicaは、2001年に導入され、現在では多くの公共交通機関で利用できるようになった。Suicaが急速に普及した背景には、スマートに改札を通過できるという点だけでなく、お金をチャージして、現金カードとして活用できる点があげられる。また、会社の入退室の電子カードとしても活用されるなど、利用範囲は多岐に渡っている」と、Suicaの普及は社会環境に大きな影響を及ぼしたと訴える。「そして、JR東日本と共同で展開する『まもレール』は、Suicaに子ども見守りサービスを追加。子どもがどの駅をいつ利用したのかがわかるようになっている」と、既存のSuicaに機能追加することで利用できるサービスなのだと鎌田社長は説明する。「日本の安心、安全を、このサービスを通じてより強固にしていきたい」と、新サービスの導入によって、さらに暮らしやすい社会にしていきたいと語っていた。

 そして、セントラル警備保障 営業本部 営業統括部の三谷誓子課長代理が、サービス概要について説明した。「当社が行ったアンケート調査によると、小学生から高校生の子どもを持つ親の半数が、子どもの見守りについて十分ではないと回答していた。この理由として、何をすればよいかわからないという意見が第一位となった」と、子どもをもっと見守りたいと思っていても、何をどうすれば見守ることができるのか、わからない親がほとんどなのだという。「こうした親の心配や不安を解消するサービスとして『まもレール』をサービスインすることにした」と、多くの親の要望を反映したサービスなのだと力説する。

 「『まもレール』は、子どもがJR東日本の改札を通過すると、親にメールが届くシンプルなサービスとなっている。このほか、チャージ金額も知らせてくれるので、残高が足りずに改札を出ることができないといった心配もなくなる」と、チャージ金額もわかる点が特徴であると解説していた。「『まもレール』は、Suicaだけでなく、PASMOでも使える」とのこと。「メールだけでなく、JR東日本のアプリでも確認することが可能だ」と、アプリであれば最大20件も履歴を管理することができるという。「子ども1人、保護者1通知先であれば月額500円で利用することが可能。9月13日から申し込み受付を開始する」と、ワンコインで始めることができるとのこと。「10月1日から山手線、中央線(東京~高尾)の57駅でサービスを開始し、2018年春までには、首都圏244駅で利用できるようになる予定だ」と、順次利用できる駅を拡大していくと話していた。

 この後、教育評論家の尾木直樹先生を迎え、「まもレール」のデモンストレーションを行った。中学生と小学生の子どもが改札を通過すると、メールが届くシステムについて尾木先生は、「今、駅に着いたというメールが来れば、後何分で家に着くかがわかる。これによって、ご飯の準備の時短にもつながったり、雨が降っていれば傘を持って迎えに行くなどできると思う」と、共働きの保護者はもちろん、ちょっとした子どもへの気配りができる点を評価。「チャージ金額がわかるので、前もってお金を渡しておくこともできる」と、しっかりチャージしていたかどうかで不安になることもなくなるのではないかと話していた。

 尾木先生曰く、「過干渉は子どもの意思を無視してしまうので、精神的な自立の妨げになる。その一方で、すべてを突き放すのも、子どもに心配を与えるのでよくない。ちょっとした見守りが重要になる」と、思春期の子どもに対しては、適度な距離感も大切なのだという。「『まもレール』ぐらいの干渉であれば、子どもにも自由があるので、親に監視されて嫌だと思うこともないと思う」と、届くのは改札を通過した情報だけで、その後、買い物をしたとしても、そこまではわからないので、子どもも受け入れてくれるのではないかと話していた。「子どもにも一人の時間を与えて、精神的な自立を促すようにしてほしい。そうすることで、子どもとの良好な関係維持につながると思う」と、子どもとの適切な関係性についてもアドバイスしてくれた。

[サービス概要]
対象者:小学生、中学生、高校生(満18歳の3月31日まで)
対象ICカード:Suica、PASMO(無記名式の「Suica」「PASMO」は利用できない)
利用料金:月額500円(税別)(子ども1人、保護者1通知先の場合)
申し込み方法:9月13日(水)からオフィシャルサイトで申し込み開始

JR東日本=http://www.jreast.co.jp
セントラル警備保障=http://www.we-are-csp.co.jp



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