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埼玉県、アクティブシニアの地域デビューを応援する「地域デビュー楽しみ隊」を結成、隊長には林家たい平さんが就任しシニア世代のサポートを約束

2017.08.24 21:13 更新

 埼玉県は、地域活動の魅力を発信する「地域デビュー楽しみ隊」の結成にあたり、8月24日に発足式を開催した。発足式には、上田清司埼玉県知事が登壇し、同活動の経緯や概要について説明した他、「地域デビュー楽しみ隊」の隊長に就任する落語家の林家たい平さんが登壇し、任命書の授与および地域デビュー宣言を行った。また、隊の総監督を務める俳優の市村正親さんがビデオで登場し、隊長や隊員にエールを送った。

 「日本の平均寿命は84.7歳で、女性は97歳、男性は80歳となっている。しかし、健康寿命は約9歳若く、74.6歳となっている。この平均寿命と健康寿命のギャップを埋めるべく、埼玉県では新たな取り組みを行うことにした」と、上田清司埼玉県知事が挨拶。「どういった取り組みがよいか調査した結果、県内の長寿地域は秩父エリアとなっている。しかも、医療費が他のエリアに比べて低い点も特徴だ」と、秩父地方の高齢者が元気なのだという。「秩父の高齢者たちは、若年層の人口減にともない、様々な活動に駆り出される。こうして地域で活躍している人が多いことが長寿につながっていると思われる」と、高齢になったからといって、家に引きこもらずに、積極的に外に出てアクティブに活動しているからこそ、元気で病気になる人も少ないのだと分析する。

 「そこで、秩父エリアの高齢者だけでなく、埼玉県に在住の高齢者たちが地域の活動に参加し、生き生きとした暮らしを実現してもらいたいと思っている。さらに地域活動を通じて仲間を集めることも行ってもらいたいと考え、今回『地域デビュー楽しみ隊』を募集し、30名のシニアに隊員として参加してもらうことになった」と、「地域デビュー楽しみ隊」発足の経緯について説明する。「この隊の総監督には、俳優の市村正親さんに努めてもらい、隊長には埼玉県をこよなく愛してくれている落語家の林家たい平さんを任命することにした」と、埼玉の出身で、埼玉県の認知度向上に尽力している市村正親さんと林家たい平さんを迎えて「地域デビュー楽しみ隊」の活動を盛り上げていくという。「『地域デビュー楽しみ隊』と共に、埼玉在住の高齢者を健康で元気に導いていきたい」と、「地域デビュー楽しみ隊」の隊員がこれまで培ってきたノウハウなどを活かしながら、地域デビューの活動を支援していきたいと述べていた。

 次に、「地域デビュー楽しみ隊」の総監督を務める俳優の市村正親さんがビデオメッセージを寄せてくれた。「埼玉県川越市の出身で、埼玉県にある彩の国芸術劇場の舞台には何度も立たせてもらった。今回、アクティブシニアが地域活動を行うサポート役を任命され光栄に思っている。シニアの人たちには、いつまでも生きがいを持って輝いてもらいたいと考えている。それだけに、『地域デビュー楽しみ隊』の隊員たちと共にアクティブシニアの明るい未来を応援していきたい」と、「地域デビュー楽しみ隊」の総監督として確固たる思いで臨む考えを示した。

 そして、「地域デビュー楽しみ隊」の隊長に任命された落語家の林家たい平さんが登壇し、上田知事から任命書が授与されると、高らかに地域デビュー宣言を行った。さらに、「地域デビュー楽しみ隊」を盛り上げるべく、埼玉県の女性職員からなる「ちいきデビューひっぱりガールズ」が発足されることも発表。このリーダーには、さいたま市出身のタレント 村田綾さんが務めることが発表され、村田さんが意気込みを語った。「これまでに様々な県内のイベントに参加してきた。『ちいきデビューひっぱりガールズ』では、シニアの人たちを引っ張るだけでなく、一緒になって活動を盛り上げるようにしていきたい」と、地域活動に積極的に参加し、「地域デビュー楽しみ隊」の活動をサポートしていきたいと話していた。

 


 この後、上田知事、たい平さん、村田さんによるトークショーが行われた。地域デビューについてたい平さんは、「すでに出来上がってしまっている輪の中に飛び込んでいくことは至難の業だと思っている。地域デビューでは、そうした輪の中に入っていくことではなく、自分から新しいコミュニティを作り上げていくことも必要なのではないかと感じている」と、新たなことにチャレンジして、そのチャレンジを発信していくことで、地域デビューを図っていく方法を指南。村田さんは、「昨年、埼玉国際マラソン大会に参加したのだが、沿道にたくさんのシニアボランティアがいた。そのボランティアの人たちから多くの勇気や希望を与えてもらった」と、若い世代にとって高齢者から声をかけてもらったり、支えてもらったりすることは、非常に励みになることなのだと訴える。上田知事は、「埼玉県は、民間の防犯パトロールの数が日本一となっている。防犯パトロール参加する高齢者たちは、ボランティア活動を行っているのだが、地域をパトロールすることで、学校帰りの孫と遭遇して触れ合うなど、家族との絆にもつながる活動として評価されている」と、高齢者が積極的に地域活動に参加することは、家族にとってもプラスになる面が多いのだと指摘する。

 では、すでに行っている地域活動についてたい平さんに聞くと、「駅前に行って、たばこの吸殻などを拾う活動を行っている。自分の住んでいる街がきれいになってほしいという想いから行っている」とのこと。「最初の頃は、吸殻を拾うだけだったが、何日もすると、自然と声をかけられ、地域の人々と触れ合えるようになっていく」と、吸殻拾いをきっかけにして、地域の人々とコミュニティを作ることは可能なのではないかと説明する。「また、プレシニア層の人々は、仕事先である東京の居酒屋でお酒を楽しむだけでなく、地元の居酒屋にも足を運んでみることをおすすめする。地元の居酒屋をベースキャンプにして仲間づくりを行うと、リタイア後もアクティブでいられると思う」と、これから定年を迎えるプレシニア層に対して、リタイア後もアクティブでいられるための一例を挙げてもらった。

 最後に村田さんは、「若い世代ができる力を集めて、シニアの人々を引っ張っていけるように頑張りたい」と、シニアをアクティブにできるように、若さを武器にしていきたいと語っていた。たい平さんは、「定年は、まだ人生の折り返しでしかない。その折り返し地点からは、様々なドラマが待ち受けていると思う。そんな人生のドラマ作りのサポートができればと考えている」と、「地域デビュー楽しみ隊」の隊長として、シニア層をしっかりサポートしていくと意気込んだ。上田知事は、「シニアの人たちは、子どものためにある程度の責任を果たしてきた。今度は楽に自分自身が楽しむ番でもある。地域デビューすることは、その先の未来に役立つ活動にもつながるとの想いを胸に、積極的な気持ちで様々なことに参加してほしい」と、高齢者の人たちに熱いエールを送っていた。

埼玉県=https://www.pref.saitama.lg.jp


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