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スカイロボット、ゴーグル型IoTディスプレイ「Boson/スカイスカウタ―IR」を発表、FLIR Systemsの超軽量赤外線カメラを搭載しハンズフリーで映像確認

2017.07.05 20:02 更新

 産業用ドローンの開発、販売を手がけるスカイロボットは、サーモグラフィ世界No.1シェアを誇る米国FLIR Systemsと、世界最軽量クラス・赤外線サーモグラフィカメラ「Boson」におけるアジア総販売代理店契約を締結、同製品を搭載したゴーグル型IoTディスプレイ「Boson/スカイスカウタ―IR」を開発・商用化し、8月上旬から販売すると発表した。7月5日に行われた発表会では、FLIR Systemsとの業務提携の経緯や「Boson/スカイスカウタ―IR」の商品概要を説明した他、新製品を装着したモデルが登場し、実際の利用シーンについて紹介してくれた。

 「当社は、“ロボットソリューションを活用した人命救助”をビジョンに掲げ、2014年9月9日に設立。これまで、太陽光パネルのメンテナンスソリューションを始め、ドローンの映像をモニタリングする地上ユニットや映像解析サービスなどを提供し、これらを活用した産業用ドローン分野向けの独自ソリューションを展開してきた」と、スカイロボットの貝應大介社長が挨拶。「産業用ドローン分野での事業展開に当たっては、パートナー企業との協業を進めており、現在、ドローン事業を支援する『ドローンスクールジャパン』を全国16拠点に設置している。年内に50拠点まで拡大する予定だ」と、産業用ドローン分野において、ハードウェアからソフトウェア、支援スクールまでワンストップで事業展開しているのだと胸を張る。

 「当社では、以前から産業用ドローン分野での赤外線カメラの可能性に着目しており、赤外線カメラのパイオニアで世界トップシェアを誇るFLIR Systemsと業務提携し、同社のドローン向け赤外線カメラを取り扱ってきた。赤外線カメラを活用することで、暗闇や森の中、夜間など様々な環境で見えないものを可視化することができる」と、赤外線カメラを扱うFLIR Systemsと業務提携した経緯について説明。

 「そして今回、世界最軽量クラスを実現した赤外線サーモグラフィカメラの新製品『Boson』について、アジア総販売代理店契約を締結。これを機に、ドローンソリューション以外の領域にも、赤外線カメラを活用した製品・サービスを展開していく。その第1弾として、『Boson』を搭載したゴーグル型IoTディスプレイ『Boson/スカイスカウタ―IR』を独自開発した」と、ドローン以外の新たな市場に乗り出す戦略的製品を投入するのだと力を込める。「『Boson/スカイスカウタ―IR』は、国内・アジアだけでなく、全世界で販売展開していく計画だ。セキュリティ用途はもちろん、森の中で活動するハンターなど海外ならではニーズに対応していきたい」と、海外市場での展開にも意欲を見せていた。

 続いて、FLIR Systems OEM事業部のグレッグ・ナグラー アジアパシフィック・ディレクターが、スカイロボットとの事業提携の取り組みについて説明した。「当社は、赤外線カメラ業界のパイオニアとして、30年以上にわたり学術、産業、法政、軍事など様々な分野にサーモグラフィや暗視装置を提供してきた。その中でも、とくに重要視しているのが、湾岸警備や消防など人命に関わる分野であり、スカイロボットとの業務提携によって日本国内でもこの分野での事業に力を注いでいる」と、人命救助を重視する事業ビジョンがスカイロボットと一致したのだという。「スカイロボットとの協業を通じて、当社の赤外線カメラをウエアラブルディスプレイに応用したソリューションを展開していく。また、AI(人工知能)とIoTの活用により、産業用ロボットのさらなる活用領域の拡大を図っていく。さらに、赤外線センサーの低価格化に合わせ、CMOSセンサーと赤外線センサーを組み合わせた新たなセンサーを開発し、今までにない革新的な赤外線ソリューションを展開していきたい」と、スカイロボットとの協業による今後の事業展望を述べていた。

 再び、スカイロボットの貝應社長が登壇し、新製品「Boson/スカイスカウタ―IR」の商品概要について紹介した。「『Boson/スカイスカウタ―IR』は、超小型赤外線カメラモジュール『Boson』を搭載した、世界初のゴーグル型IoTディスプレイとなる。『Boson』は、わずか8.5gという小型・軽量でありながら、CPUに12コア映像処理SoCを内蔵し、1秒間で60回近くの画像を撮影することができる。また、マイナス40℃からプラス80℃まで、幅広い温度で動作する高環境性能を備え、消防やプラントなど過酷な状況下でも使用可能となっている」と、新製品に搭載した赤外線カメラ「Boson」の特長について解説。

 「『Boson/スカイスカウタ―IR』では、スカウターに搭載した『Boson』の映像を、単眼ディスプレイでリアルタイムに確認することができる。世界最軽量クラスの製品設計によって頭部重量285gを実現し、装着による負荷も大幅に軽減している」と、リアルタイムの赤外線画像をハンズフリーで見ることができるという。「撮影した赤外線画像は、リアルタイムで確認するだけでなく、保存して後から映像分析することも可能だ。また、温度によって異なる可視化状況に対応するため、8種類のカラーパレットを用意しており、最適なものを選択することができる」と、様々な用途や使用環境に対応できると話していた。

 ここで、「Boson/スカイスカウタ―IR」を装着した、警備員、警察官、消防士のモデルが登場。同製品の代表的な利用シーンについて紹介してくれた。「消防のシーンでは、消化活動中ではなく、熱源をチェックすることでの火災予防や鎮火後の確認作業に非常に有効だと考えている。人命救助については、夜間や視界不良な状況での捜索活動や監視に最適となっている」とのこと。「最も活用が見込まれるのが警備で、あらゆるシーンに対応することができる。たとえば、プラントでの夜間の警備では、不審者や動物の侵入を察知できるほか、不審な熱源をいち早く検知し、事故などの予防につなげることができる。また、高所などの危険な状況での点検作業も、ハンズフリーでスムーズに行うことができる」と、具体的な活用シーンを事例を交えながら説明してくれた。最後に貝應社長は、「2020年の東京オリンピックに向けて、『Boson/スカイスカウタ―IR』を活用した最新の警備を世界に発信していきたい。今後、様々なソリューションを開発、展開していくので期待してほしい」と、「Boson/スカイスカウタ―IR」によって赤外線カメラの新たな市場を切り拓いていくと意気込んだ。【PR】

[小売価格]39万5000円(税別)
[発売日]8月

スカイロボット=http://skyrobot.co.jp/


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