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企業や団体が主催するプロジェクトとクリエイターや制作会社などが出会う、クリエイティブプラットフォーム「BAUS」がオープン

2017.06.15 17:38 更新

 トップクリエイターから美大生までの全国的なクリエイターネットワークを保有するモーフィングは6月14日、クリエイティブプラットフォーム「BAUS(バウス)」のWEBサービスを開始した。同日に行われたオープニングイベントでは、企業や団体が主催するプロジェクトとクリエイターや制作会社などの作り手が出会う、クリエイティブプラットフォーム「バウス」の概要について説明を行った他、武蔵野美術大学の長澤忠徳学長、tha ltd.WEBデザイナー・インターフェイスデザイナー・映像ディレクターの中村勇吾氏、エイベックス・エンタテイメントの中前省吾氏をゲストに迎え、モーフィングの加藤晃央社長およびバウスの井口皓太クリエイティブディレクターを交えたトークセッションも行われた。

 「当社は2006年に設立。美大生のフリーマガジンを発行したり、美大総合展覧会を立ち上げてきた。また、美大生に特化した就職メディアを運営。こうした業務を行っていく中で、仕事を通じてクリエイターが結びつくプラットフォームを作ることはできないかと考え、創り出したのが『バウス』である」と、モーフィングの加藤晃央社長が挨拶。「働き方改革が社会問題となっている現状において、すべてのクリエイティブ業界の働き方、仕事のやり方をリデザインし、そこに関わるすべての人をサポートすることで、よりクリエイティブな社会を創ることを目的として『バウス』を運営していく」と、「バウス」を立ち上げた経緯について紹介する。

 「『バウス』は、クリエイターや企業、団体が自発的に未来に向けて橋を架けるプラットフォーム」とのこと。「従来のリクルートサイトやクラウドソーシングとは違い、すべてのクリエイティブ業界の働き方をリデザインする」と、新しい働き方の枠組みを提案する仕組みなのだと解説。「『バウス』は4つのサービスから成り立っており、『MAKE TEAM』では、短期の受発注を管理。プロジェクト単位での応募も可能で、クリエイターから企業の募集なども行える。『RECRUIT』では、長期にわたる作品づくりのパートナーと出会う仕組みを構築。長期の業務委託や顧問契約などの募集も行える」と、発注者と受注者が出会うための場を提供するサービスを設けているという。「この基盤になるサービスが『PORTFOLIO』で、評価やランキングの機能も設けている。また、自動でこれまで行ってきたことを記録してくれるので、登録者は新たに経歴追記するなどの手間もかからない」と、余分な手間暇をかけずに継続でき、経歴の見える化が実現できると強調していた。「さらに、『BAUS MAGAZINE』を発行することで、受注者および発注者双方の最新の動向をピックアップして紹介する」と、クリエイティブ業界のトレンド動向もウォッチできる仕組みになっていると話していた。

 「『バウス』の想いに共感してくれた企業や教育機関の人々が、オフィシャルパートナー、オフィシャルサポーターとして参画してもらっている。このほか、WEB・映像・音楽・ウェディングなど業種を問わず、約100社のクリエイティブカンパニーが、オフィシャルパートナー、オフィシャルサポーターとして参画してくれている」と、合計106の団体が参画しているという。「『バウス』は、あらゆるジャンルのプロジェクトのアサインや求人、それにまつわるナレッジを新しい取り組み方で伝播し、革新していく」とのこと。「この変革の後に新しく生まれる業種や職種なども柔軟に取り込むことで、日々進化し、拡張されていく、みんなで創るプラットフォームとして『バウス』を育てていきたい」と意気込んだ。

 この後、加藤社長に加えて、武蔵野美術大学の長澤忠徳学長、tha ltd.WEBデザイナー・インターフェイスデザイナー・映像ディレクターの中村勇吾氏、エイベックス・エンタテイメントの中前省吾氏およびバウスの井口皓太クリエイティブディレクターを迎えたトークセッションが行われた。中前氏は、「当社では、レコード・音楽を通じて、文化を向上させることをミッションとして掲げている。このため、アンテナは音楽に偏りがちになってしまっている。『バウス』に参画することで、ビジュアル製作クリエイターなどとの接点を持てることにメリットを感じている。また、発注者側としては、よい注文をしていかなければ、受注者に見向きもされないということも考えられるだけに、当社にとって、ブランディングの確立およびモチベーションの向上にも役立てることができるのではないかと期待している」と、発注者側として、「バウス」をどのように活用していきたいかなどについて語ってくれた。

 


 長澤学長は、「大学が『バウス』のような仕組みを構築していく必要性があったと思う。それだけに、学生たちには、積極的に参加してほしいと思う反面、『バウス』のメリットやデメリットなどもしっかり把握していく必要もあると感じた」と、学校に頼りがちな今の学生に対して、しっかりアドバイスしていくための情報収集を行うことが大切になると身を引き締めていた。中村氏は、「働き方を考えることは重要なこと。その中で生じる出会いはとても大切であり、これをデザインするサービスでもある『バウス』にはぜひ成長してほしい。だが、実際にこのサービスを利用するかという点においては、自分が使いやすいサービスになっていくかという点を問題視していくと思う。それだけに、『バウス』が使いやすいものに研ぎ澄まされていくことに期待している」と、「バウス」の理念に共感しながらも、使いやすいものに進化していってほしいと話していた。

 


 井口ディレクターは、「『バウス』は社会人のみならず、美大生を含めたネットワークを構築している点に深さを感じている。今後はクリエイターとして、『バウス』を自分が使いこなせるかという部分に関わることができればと考えている」と、運営していく側の視点に立って語ってくれた。加藤社長は、「『バウス』に対する可能性や期待は大きいと感じている。その期待に応えるためにも、多様化した対応を行っていきたい。そして、みんなで創るプラットフォームを目指し、継続させることが第一の使命であると考え、取り組んでいきたい」と、多くの企業や団体の支援を得ていきながら、みんなで創り上げていくプラットフォームに進化させていくと話していた。

BAUS=https://bau-s.jp



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