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北京電通廣告、2016年の代表的なキャンペーン事例を発表、空気汚染度に合わせてマスクの割引率が変動するWEBサイトを小林製薬と開発

2017.01.11 10:28 更新

 中国の北京電通廣告は、2016年に実施し反響が大きかったキャンペーンとして、小林製薬と開発した、空気の汚染度に合わせてマスクの割引率が変動するWEBサイト「Air Pollution Discount」など、社会課題も解決する代表的なキャンペーン事例を発表した。

 これまで急速に経済的成長を遂げ、モノが飛ぶように売れてきた中国。そんな環境においては、企業や商品の価値を一方的に伝える広告を、とにかくたくさん流すだけで充分だった。しかしスマートフォンが爆発的に普及したここ数年で、状況は一変。日々膨大な情報に接触するようになった消費者は、自分の目で企業の価値を見極めて、購買行動に移るようになったという。その際の企業価値のポイントは、単に商品が素晴らしいかどうかというだけでなく、中国社会全体にどういった好影響をもたらしてくれるのかということだといわれている。

 同社では2016年、こうした考察を踏まえて、企業と消費者のより強いレレバンシーを築いていくべく、中国ならではの社会課題をも解決するコンテンツを様々な企業と共ににつくってきたとのこと。その中でも、とくに反響の大きかった代表的なキャンペーン事例が、小林製薬と開発したWEBサイト「Air pollution Discount」だという。

 春になると、福岡県を中心に日本海沿岸地域にやってくるPM2.5。原因は中国での深刻な大気汚染が原因とされている。中国本土では、PM2.5が非常に危険な数値で空気中を覆っており、人体へ与える影響は計り知れない。にも関わらず、多くの人がその環境に慣れてしまっており、なかなか大気汚染への対策を取ろうとしないことが大きな課題になっていた。そこで、ネガティブな大気汚染の話題を、ポジティブなエンターテイメントにすることで、人々に大気汚染とそのための策についてもっと関心を持ってもらおうと考え、小林製薬と共に、空気の汚染度に合わせてマスクの割引率が変動するWEBサイト「Air pollution Discount」を開発したとのこと。

 「Air pollution Discount」のキーワードは、「空気が汚ければ汚いほど、マスクが安くなる」。同サイトでは、スマートフォンのGPS端末情報をもとに、該当エリアと時間に応じたPM2.5のデータをリアルタイムで取得。いま自分がいる場所の空気が汚ければ汚いほど割引額が大きいクーポンが発行され、より安価でマスクを手に入れられる仕組みとなっている。このサイトを通じて、マスクが必要な地域の人に、積極的なマスク活用を促すことに貢献しているという。

 この他に、反響の大きかったキャンペーン事例として、1カット5元(日本円で約85円)で販売する「Re_PIZZA」と、安全運転を啓発する新型ナビゲーションソフト「Fami-Navi」を紹介している。「Re_PIZZA」は、レストランの余剰食材廃棄に焦点をあて、Waste foodという概念をTaste foodに変えるエンターテイメントな体験を提供するピザプロモーション。上海の有名スポット「新天地」の6つの有名レストランから、その日の料理に使い切れなかった食材を収集。毎日集まる様々な食材を活用し、毎日、毎時間、異なる味の新しいトッピングのピザとして販売した。

 1カット5元で販売されるこのスペシャルピザの売上は、全額The Global Food banking Networkを通じて、飢餓に苦しむ人々の食事として寄付される。2016年12月20日から25日の6日間で200種類以上のピザが提供され、約1500人が購入。約7500元(日本円で約12万5000円)の売上となり、The Global Food banking Networkを通して、約1万6000人の食事を支援できるようになった。さらに、この活動は390万のソーシャルインプレッションを獲得。何よりも、この数日間で余剰食材を約60kg活用し、各レストランの余剰食材の約50%を活用することができたという。同活動は、2017年に中国全土への展開が計画されている。

 「Fami-Navi」は、交通事故の最大の要因であり、世界の先進国と比べても低いといわれる中国の安全運転マナー改善を課題として、自動車メーカーのシトロエンが開発した新型ナビゲーションソフト。スマートフォンアプリとして利用できる「Fami-Navi」は、運転案内はもちろん、運転中のドライバーに対する安全運転の注意喚起を「家族の声」で伝達することができる。声の録音は、スマートフォンで別途表示できる絵本に書いてある言葉に基づき実施することができ、録音した声は音声認識技術と地図データを連動させることにより、ナビゲーションの音声へと変換する。

 目的地までの運転を家族の声でナビゲートすることで、大切な人を乗せている時の優しい運転マナーを常に意識させ、安全運転への注意喚起をすることが可能となった。実際に、Apple、Androidストアでのローンチ後、APP使用ユーザーの約90%(意識変化の5段階評価アンケートにおいて、TOP2 計92%、TOP 85%)が、安全交通マナーに関して気をつけるようになったと評価。ドライバーの運転中の意識改革を起こすことに成功したといえる結果だと考察している。この活動は、AD STARSをはじめ、11もの広告賞のメダルをすでに獲得。中国国内外で大きな反響を呼んでいる。

 さらに、北京電通廣告では、ユニークなプロモーションとして、世界で大きな問題になっていながら、なかなか気づきにくい砂糖の過剰摂取への気づきと対策を立てるキャンペーン「Sonic sweetener」も紹介した。オックスフォード大学と共同開発した「Sonic sweetener」は、特殊なメロディを聴きながら飲料を飲むとその飲料の甘さよりも甘さを感じるというもの。砂糖の過剰摂取の防止により健康な社会を目指すキャンペーンとして、上海の有名カフェチェーンXIN CAFEとのコラボで展開しているという。【PR】

「Re_PIZZA」活動紹介動画=http://v.qq.com/x/page/h0357ndq22o.html
「Fami-Navi」活動紹介動画=http://www.youtube.com/watch?v=YYSVyEroJdE



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