医療最前線

[新型コロナウイルス(COVID-19)関連]杏林製薬、新型コロナウイルス検出試薬「SARS-CoV-2 GeneSoC ER 杏林」を発売

2020.04.01 12:18 更新

 キョーリン製薬ホールディングスの子会社である杏林製薬は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所と共同で開発した、マイクロ流路型遺伝子定量装置「GeneSoC」(以下、「GeneSoC」)を用いた新型コロナウイルス検出試薬「SARS-CoV-2 GeneSoC ER 杏林」(以下、同試薬)を、4月中旬を目処に発売する。

 同試薬は、厚生労働省健康局結核感染課および国立感染症研究所による「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV遺伝子検査方法について」3月18日版において、「迅速な検査方法(逆転写及び遺伝子増幅が1時間未満のもの)」として新型コロナウイルスに対する陽性・陰性一致率の結果が公表され、公的医療保険適用の対象となった。


[新型コロナウイルス(COVID-19)関連]ジョンソン・エンド・ジョンソン、BARDAが共同で10億ドル超を新型コロナウイルスワクチンの研究開発に投入、遅くとも9月までにワクチン候補の第I相臨床試験を開始

2020.04.01 12:06 更新

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは3月31日、1月以降取り組んでいる構成体からCOVID-19ワクチンの主要候補を選択したことを発表した。また、ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセン ファーマシューティカル カンパニーズ(以下、ヤンセン)と米国生物医学先端研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority:BARDA)との既存の提携を大幅に拡大し、10億回分を超えるワクチンを世界規模で供給することを目指して既存の製造能力を急速に拡大している。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、9月までに自社のリードワクチン候補の第I相臨床試験の開始を予定しており、規制当局への承認申請後、ワクチンの最初のバッチは2021年初頭に緊急用に利用可能になることを見込んでいる。これは、通常のワクチン開発プロセスと比較して大幅に期間が短縮されている。

 画期的な新規提携を通じて、米国保健社会福祉省の事前準備・対応担当次官補局(ASPR)の一部であるBARDAとジョンソン・エンド・ジョンソンは、共同で10億ドルを超える投資を行い、ワクチンの研究、開発、臨床試験に共同出資した。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、検証済みのワクチンプラットフォームを使用し、これらに重点的に取り組むために、必要に応じて人員やインフラなどのリソースを世界中に割り当てている。また、これとは別に、BARDAとジョンソン・エンド・ジョンソンは、新型コロナウイルスに対する有望な抗ウイルス治療薬を同定するため、進行中の取り組みを拡大できるよう追加の資金を提供した。


[新型コロナウイルス(COVID‐19)関連]アンジェス、大阪大学と共同で新型コロナウイルスに対する予防用DNAワクチンの開発に着手、タカラバイオがワクチンの製造に協力

2020.03.05 19:15 更新

 アンジェスは3月5日、HGF(ヒト肝細胞増殖因子)治療用製品においてDNAプラスミド製品を上市した実績をもとに、大阪大学と共同で新型コロナウイルス対策のための予防用DNAワクチンの開発を行うことを決定したと発表した。今回の開発は、同社の創業者で、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学 教授の森下竜一先生からの提案によるもの。製造に関しては、プラスミドDNA(環状DNA)の製造技術の実績と製造設備を有するタカラバイオが協力する。同日に行われた記者発表会では、大阪大学の森下先生が、新型コロナウイルスの予防用DNAワクチンの開発概要について説明した。

 「DNAワクチンは、危険な病原体を一切使用せず、安全かつ短期間で製造できるという特徴を持っている。当社では、大阪大学と協力し、DNAワクチンのコンセプトや製造プロセスを確立してきた」と、アンジェスの山田英社長が挨拶。「今回、新型コロナウイルスへの対策が喫緊の課題となっていることを受け、DNAプラスミド製品の開発実績を生かし、新型コロナウイルスの予防用DNAワクチンを共同開発することを決定した。また、ワクチンの製造については、タカラバイオの協力を得ることができた。今後、当社と大阪大学、タカラバイオのオールジャパン体制で早期実用化を目指していく」と、新型コロナウイルスに対するDNAワクチンの開発に着手する経緯を述べた。


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