医療最前線

"有害化学物質の経皮吸収"がもたらす婦人病リスクとは? 産婦人科医の池川明先生がシャンプーなど日用品からの経皮吸収に警鐘

2018.05.14 16:28 更新

 昨今、経皮吸収によって有害化学物質が体に与える害を回避することを謳ったオーガニック製品が、デリケートゾーン用の洗浄剤やシャンプーなど少しずつ増えてきている。毎日使う日用品に含まれる有害化学物質は、とくに女性の体への悪影響が大きいといわれており、婦人病のリスクを高めることから、注意が必要とされている。そこで今回、「女性を悩ませる経皮毒」(日東書院)の著者であり、経皮吸収の婦人科系疾患・胎児への影響や胎内記憶の研究の第一人者としても知られる、産婦人科医・池川クリニック(横浜)院長の池川明先生に、経皮吸収がもたらす婦人病リスクについて話を聞いた。

 「近年、以前にはほとんど見られなかった子宮内膜症患者が急増し、また、月経不順や不妊症の増加、婦人科系ガンの発症率なども軒並み上昇している。その原因の一つとして、有害化学物質の経皮吸収による影響を、婦人科医として大変危惧していた。出産や手術の際に子宮からシャンプーの匂いがしたり、実際にシャンプーを変えることで不調が軽くなった患者をこれまでたくさんみてきた」と、以前から経皮吸収が及ぼす女性への影響を不安視していたという池川先生。「経皮吸収については、1900年代の終わり頃、石油系の化学合成物質が洗剤などの日用品にも多く使用されるようになり、それが皮膚のバリア機能を通過して健康被害を起こす可能性が高いことを懸念した薬学博士たちが『経皮毒』という言葉を使って、世に警鐘を鳴らしたことがあった。しかし当時は、皮膚は外界からの異物の浸透を防ぐバリア機能を担っているため、皮膚から物質が吸収されることはほとんどないといわれ、その説を疑問視する声が高かった」と、当初は経皮吸収に否定的な意見も多かったと説明する。


Healthy Children,Healthy lives、たんぱく質摂取の重要性とグリークヨーグルトの最新情報を解説、グリークヨーグルトの摂取でやせすぎ体型への歯止めや朝食の欠食防止などへの期待も

2018.04.16 20:28 更新

 NPO法人 Healthy Children,Healthy livesは、「たんぱく質摂取の重要性と、グリークヨーグルトの最新動向およびニューヨークレポート」と題したセミナーを、4月16日に開催した。セミナーでは、Healthy Children,Healthy livesの代表理事で、小児科医師・MPH(公衆衛生専門職)、赤坂ファミリークリニック院長、東京大学医学部付属病院小児科、東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学・健康医療政策学教室非常勤講師の伊藤明子先生が、たんぱく質不足による健康への影響やたんぱく質摂取の方法などについて紹介した。

 「日本人のたんぱく質の摂取は、1950年代と同水準の65g~70g程度と15年前に比べて大きく減少している」と、伊藤先生は、たんぱく質の摂取が戦後の食不足の状態の水準にまで下落していると警告する。「たんぱく質を摂取することで、寿命が延びることがわかっている。たんぱく質は、ヒトが健康でいるための三大栄養素の一つでもあるだけに、しっかり摂取してもらいたい」と、たんぱく質の摂取は、私たちが健康でいられるための重要な栄養素なのだと指摘する。「たんぱく質を構成するのは20種類のアミノ酸で、体内でつくることができない必須アミノ酸と、体内でつくることが可能な非必須アミノ酸をバランスよく体内に取り込むことが重要になる」と、たんぱく質を構成するアミノ酸をバランスよく摂取することが重要なのだと説く。「たんぱく質が不足することによって、筋骨格の脆弱化や筋力低下を招くだけでなく、皮膚・髪の劣化や認知思考力の低下、情緒・精神の不安定化、易感染・免疫力の低下などが懸念される」と、あらゆる不調疾患のリスクが高まるのだと警鐘を鳴らしていた。


「ダヴィンチ」を用いたロボット手術の実際とメリットを探る、前立腺がんの全摘術における患者の負担を大幅軽減

2018.04.10 10:26 更新

 4月1日に行われた診療報酬改定にともない、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使ったロボット手術の保険適用対象が大幅に拡大された。従来は、前立腺がんと一部の腎臓がんのみが保険適用となっていたが、これに加えて、肺がんや食道がん、胃がん、直腸がん、膀胱がんなど12の術式にも保険適用が広がったのである。そこで今回、ロボット手術で国内トップクラスの執刀経験を持つNTT東日本関東病院 泌尿器科部長の志賀淑之先生に、「ダヴィンチ」を用いたロボット手術の実際とそのメリット、今後の展望などについて聞いた。

 「ダヴィンチ」は、米国で前立腺がんの患者が急増したことを受け、国を挙げて治療に取り組み、その一環として開発された手術支援ロボット。1999年に米国ベンチャー企業のIntuitive Surgical社から臨床用機器として販売されている。日本においては、2009年11月に薬事承認され、2012年に前立腺がんの全摘除術に対して、2016年には腎臓がんの部分切除術に対して保険適用となった。NTT東日本関東病院では、昨年1年間で「ダヴィンチ」によるロボット前立腺全摘術を111例施行したという。


バクスアルタ、希少疾患のバイオ医薬品リーダーへ、日本市場で2015年度売り上げ約250億円を目指す
2015.09.01 10:26 更新
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バイエル薬品、デング熱を媒介する蚊の生態や人とペットの感染予防対策についてセミナーを開催
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