医療最前線

JustInCase、4月9日は子宮(しきゅう)の日に向け女性実業家のハヤカワ五味氏と産婦人科医の高尾美穂先生によるライブ配信トークイベントを開催、子宮頸がん検診の重要性などを語る

2020.04.09 15:29 更新

 JustInCaseは、「子宮の日」の前日である4月8日に、ライブ配信トークイベントを実施した。同イベントでは、産婦人科医である高尾美穂先生が、最近の子宮頸がん検診の受診傾向、子宮頸がんの解説や、未然の予防方法について解説した。また、過去に子宮頸がん検査で「中等異形成」と診断された経験があり、自身で生理用品ブランドも展開する女性実業家のハヤカワ五味氏も参加。五味氏は、体験談を踏まえながら、特に若い世代の、子宮頸がんに対する正しい知識や予防についての考えを示した。

 子宮頸がんは特に若い女性に発症しやすい病気で、対策をしていれば未然に防ぐことができるがんでありながら、「運が悪ければかかってしまうもの」と思う人や、中には「がんとわかるのが怖いから検診をしない」という人もおり、まだ意識が低いのが現状だ。しかし、子宮頸がんによって日本国内では年間2800~3000人、毎日およそ8人が死亡しており(厚生労働省の人口動態統計)、子宮頸がんはインフルエンザや新型コロナウイルス感染症と同様、ウイルス性のため他人に移る可能性があるということを認知している人は少ない。そこで、子宮頸がんとはどのような病気なのか、高尾先生が解説した。

 「子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスによる感染で発症するがん。欧米諸国ではワクチンの接種で撲滅可能ながんとの認識があるものの、日本ではワクチン接種に抵抗感を示す人も少なくないことから、子宮頸がんをこの世から根絶するという機運には至っていない」と、ヒトパピローマウイルスに感染することで発症リスクが高まるのが子宮頸がんなのだと力説する。五味氏は、「ワクチンの接種機運が高まった世代であるのだが、副作用などが怖く接種していなかった。しかし、婦人科を受診する際に、子宮頸がん検診も一緒にと思い検査したところ、『中等異形成』と診断された。今ではこれががん化することもなく、経過観察では陰性であることもわかった」と、子宮頸がんになる前の段階で異常を発見することができたのだと説明する。高尾先生も、「子宮頸がんは、がん化する前の早い段階で発見することができる」と、胃がんや乳がん、肝臓がんなどに比べて、検診によって早期に発見が可能ながんなのだと強調する。五味氏は、「子宮頸がんは、お腹を切って、開かないと見つけられないがんではない」と、身体に手を加える検査は必要ないのだと訴えた。「それだけに、子宮頸がん検診を受診してほしい」と、高尾先生は、欧米に比べて受診率が極端に低い子宮頸がん検診を高めていく必要があると訴えた。

 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスによる感染から発がんするとされている。このためワクチンを接種することで、発がんリスクを軽減することは可能だが、絶対に発がんしないというわけではないという。「ヒトパピローマウイルスには、様々な型があるので、ワクチンでブロックできる以外の型のヒトパピローマウイルスに感染したら、発がんする可能性はある」と、五味氏はワクチンを接種していれば安心というわけではないのだと説明する。高尾先生も、「ワクチンを接種してもすべての型を予防できるわけではないということは知ってほしい」と、過信しないでほしいと注意していた。

 では子宮頸がん検診を受診し、「中等異形成」と診断された場合はどのように対処すればよいのだろうか。高尾先生は、「悪い部分を取り除く手術を行う。ただし、手術といってもメスでお腹を大きく開くなどのものではなく、子宮がなくなってしまうということもない」と、毎月の月経も普段通りあり、妊娠もできるという。「ただし、子宮頸がんと診断されてしまうと、自分の命と引き換えに子宮もなくなり、妊娠も困難になる。仮に一命をとりとめたとしても、後遺症なども残り、がんになる前の生活を取り戻すことは難しいとされている」と、子宮頸がんになる前の段階で発見することが重要なのだと話していた。

 子宮頸がん検診ではどのような検査を行い、費用はどの程度かかるのだろうか。「保険適用となるので3000円前後で受診できた」と五味氏。「東京都などでは、2年に1回、子宮頸がん検診のクーポンを配布している」と、受診率を高めるべく、無料のクーポンを配布する自治体もあるとのこと。「検査自体は一瞬で終わってしまう」と、時間的な拘束もなく手軽に受けられる検査であると五味氏は語っていた。一方、高尾先生は、「セルフチェックはお勧めしていない」と、あくまで専門医を受診してほしいとのこと。「がんにとってストレスは天敵となっている。ストレスを溜め込まないためにも、しっかりとした睡眠や食事を心がけるようにしてほしい」と、規則正しい生活習慣が、がんリスクを低減するのだと語っていた。

 最後に五味氏は、「がんについて知らないことが多い。知識を得ることで、婦人科への距離も近くなっていき、検診を受診しようという意識も高まっていく」と、知識を得る目的で婦人科を受診してほしいと話していた。高尾先生は、「子宮頸がんで亡くなる人の数を減らしていくには、一人ひとりの意識を高めることが重要になっていく。それだけに、もっと子宮頸がんについて情報を発信していく必要性も感じている」と、子宮頸がんについて理解を深めてもらうための情報発信を引き続き行っていきたいと語っていた。

 JustInCaseでは、がんになった人の保険金をみんなでわりかんにする「わりかん保険」を提供。「わりかん保険」とは、保険契約者同士がリスクをシェアし、もしものことが起きた際に助け合う仕組みを実現するもの。保険の原点ともいえる日本古来の頼母子講(たのもしこう)や無尽(むじん)を最新のテクノロジーで実現した仕組みとなっている。「わりかん保険」の特徴は、がん診断時に一時金を受け取ることができるとのこと。また、IT技術を利用した助け合いの実現によって、既存のがん保険に比べて低価格を実現した。さらに、保険料はあと払い(保険料には上限がある)なのだとか。保険料は、毎月、契約者全体の保険金の合計金額を算出し、その時点での契約者数で割った金額に、一定の管理費を上乗せした金額が、あと払い保険料となり、justInCaseが事後的に請求するという。

justInCase=https://justincase.jp/


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