医療最前線

FWD富士生命、「がんと共に生きるためのアピアランスセミナー」を開催、タレントの矢方美紀さんが乳がん治療中の見た目や容姿に関する悩みについて語る

2019.10.23 13:15 更新

 アジアで展開する保険グループFWDの一員であるFWD富士生命保険(以下、FWD富士生命)は、乳がん月間である10月にあわせて、乳がんセミナー「がんと共に生きるためのアピアランスセミナー」を10月16日に開催した。セミナーでは、乳がんと闘うタレントの矢方美紀さんとNPO法人全国福祉理美容師養成協会(以下、ふくりび)の岩岡ひとみ事務局長を迎え、がん治療中のアピアランス(見た目)の悩みとその克服方法についてトークセッション形式で語ってもらった。

 「当社は、1996年8月に事業を開始して以来、常に消費者の目線で考え、消費者のニーズに合ったシンプルでわかりやすい、独自性豊かな商品や新たな顧客体験を提供することで、人々が抱く『保険』に対する感じ方・考え方を刷新することをビジョンに掲げ、取り組んできた」と、FWD富士生命の立川麻理執行役員兼チーフ・マーケティング・オフィサーが挨拶。「日本では、生涯のうち2人に1人はがんに罹患し、そのうち3人に1人は就労が可能であるといわれている。このため、がんを抱えながら働く人が増えつつあるが、薬の副作用による外見の変化に対して、強いストレスを感じている人が多いのも実状だ。当社では、今後もアピアランスサポートを通じて、治療しながらでも働き続けられる環境づくりに貢献していく」と、アピアランスサポートの支援に引き続き力を注いでいく考えを示した。

 そして、タレントの矢方美紀さんとふくりびの岩岡ひとみ事務局長が登壇し、がん治療中のアピアランスの悩みについてトークセッションが行われた。矢方さんは、2018年4月、25歳の時にステージ2Bの乳がんにより、左乳房全摘出・リンパ節切除の手術を受け、現在も治療を続けている。「抗がん剤治療が始まってからは、脱毛や副作用などで自分の身体が大きく変わってしまうことを実感したが、それと同時に、治療をしながらでも仕事を続けられることを知った。病気がわかった時は、仕事をあきらめていたが、今は芸能の仕事をしながら治療を行っている」と、タレント活動を通じて、がんになっても前向きに生きている姿を日々発信しているという。「その中で、女の子としてオシャレも欠かさずに、外見だけで病人だと思われないように心がけてきた。これからもホルモン治療が長く続くので、いろいろ大変なこともあると思うが、自分が経験したことや学んだことを多くの人に伝えていきたい」と、オシャレにもこだわって治療を続けていきたいと話していた。

 岩岡事務局長は、ふくりびの活動内容について紹介。「ふくりびは、もともと高齢者や障がい者への訪問理美容を行うNPO法人だったが、10年ほど前から医療用ウィッグのニーズが高まってきたことを受け、アピアランスサポートとして、がん治療をしている人向けに人毛100%の医療用ウィッグを低価格で販売している」とのこと。「サポート拠点として、東京と名古屋に直営のアピアランスサポートセンターを設置している他、全国120店舗以上の美容サロンと提携し、医療用ウィッグの相談やアピアランスサポートを受けられる環境整備に取り組んでいる」と、アピアランスサポートをより身近なものにするための活動も行っていると説明した。「国立がんセンターなどの調査によると、乳がん治療による身体症状の苦痛度は『脱毛』が1位だった。この他にも、乳房切除や眉毛・まつ毛の脱毛、爪の変化など、外見にかかわる症状が上位に挙がっていた。ふくりびでは、こうした様々なアピアランスの悩みに対してもサポートを提供している」と、髪だけでなく肌や爪、むくみ、乳房などアピアランスの悩みをトータルでサポートしていると述べていた。

 矢方さんに、治療中にアピアランスで悩んだことや辛かったことについて聞くと、「芸能を活動をしていることもあって、顔がむくんでしまうことが一番の悩みだった。治療を始めてから、仕事で会った人に『太った』と言われるなど、治療前と治療中では顔の感じが全然違っていた。また、ホルモン治療では、ホットフラッシュに悩まされるようになった。ホットフラッシュが起こると、急に体温が上がって、滝のように汗が出てきてしまう」と、むくみやホットフラッシュに関する悩みを告白。「脱毛については、髪が抜けてからウィッグを使用したのだが、医療用ウィッグは値段が高かったので、当初はネット通販でファッションウィッグを購入していた。しかし、頭皮へのダメージが大きかったり、すぐ毛が絡まったり、洗って乾かすまでに時間がかかるなど、毎日のお手入れが大変で悩んでいた。そうした中で、ふくりびの岩岡事務局長からアプローチがあり、医療用ウィッグでのアピアランスサポートを受けることができた」と、ふくりびの医療用ウィッグと出会ったきっかけを教えてくれた。

 「ふくりびの医療用ウィッグは、人毛100%なので見た目が自然で、本当の地毛のように楽しめて、カラーチェンジにも対応してもらえる。また、普段はショートカットなので、ロングヘアのウィッグを使った時には、いつもと違う髪型の自分を楽しむこともできる」と、ふくりびのアピアランスサポートによってウィッグの悩みが解消されたと笑顔を見せる矢方さん。岩岡事務局長は、「ふくりびでは、人毛100%の高品質セミオーダーウィッグに加え、患者自身と家族、友達など約4人分の髪で作る完全オーダーメイドの医療用ウィッグも提供している。また、ふくりびの医療用ウィッグは、伸縮性があってサイズが調整できると共に、裏側に人工皮膚がついているので髪の分け目も自然で、好みのヘアスタイルに仕上げることができる」と、医療用ウィッグの特徴を解説してくれた。

 最後に矢方さんは、「病気が発覚した当初は、今後の人生どうなってしまうのか不安だった。しかし、病気になった私をサポートしてくれる人がまわりにたくさんいて、同じ病気で悩んでいる人にも出会うことができた。また、この病気になったからこそ気づけたことも多かった。まだまだ治療は続くが、これからも人生をあきらめずにいろいろなことに挑戦していきたい」と、来年には子供の頃からの夢だった声優としてデビューするなど、病気に負けず活躍の場をさらに広げていきたいと意欲を見せていた。

FWD富士生命保険=https://www.fwdfujilife.co.jp/
NPO法人全国福祉理美容師養成協会(ふくりび)=http://www.fukuribi.jp/


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