医療最前線

「知って、肝炎プロジェクト」特別参与の杉良太郎さんが日本医師会の横倉義武会長を表敬訪問、医師から来院者へ肝炎ウイルス検査の受検の働きかけを

2019.03.05 18:05 更新

 厚生労働省 肝炎総合対策推進国民運動「知って、肝炎プロジェクト」は、同プロジェクトの特別参与を務める俳優の杉良太郎さんが、3月4日に日本医師会の横倉義武会長を表敬訪問し、現在の肝炎対策について懇談を行った。懇談では、肝炎ウイルス検査の受検率の向上に向けて、医師から来院者に肝炎ウイルス検査の受検を働きかけてもらうよう訴えた。

 「知って、肝炎プロジェクト」は、2012年から、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性をわかりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎の正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動している。とくに、同プロジェクトの特別参与を務める杉良太郎さんが、芸能界・スポーツ界から大使・スペシャルサポーターを任命し、肝炎対策の普及啓発を推進してきた。今回、この啓発活動の一環として、杉さんが日本医師会の横倉義武会長を表敬訪問した。

 懇談会場に入ると杉さんは、まず横倉会長とがっちり握手。「『知って、肝炎プロジェクト』は、今年7月で活動8年目を迎える。最近の活動としては、集中広報県である佐賀県や富山県での啓発活動に力を注いでおり、検診を受けた人や治療をしている患者数などのデータを収集している。今後、横倉会長には、医師会の先生たちに肝炎ウイルス検査を勧めるよう働きかけてもらえたら、受検率はさらに向上すると考えている。また、来期からは、がん対策の啓発にも取り組むことになったので、引き続き協力してほしい」と挨拶した。横倉会長は、「芸能界やスポーツ界など、社会に影響力のある人たちが、肝炎対策の啓発に力を合わせて取り組んでくれていることに感謝している」と、「知って、肝炎プロジェクト」のこれまでの活動に敬意を表した。

 「肝炎は検査をしなければわからない病気であり、芸能界の中でもC型肝炎によって亡くなった人は少なくない。『自分だけは大丈夫』と思っている人も多いが、肝炎を放置していると肝臓がんにまで進行し、見つかったときには手遅れになってしまう。それだけに、『明日は我が身』という意識をもって、早期に肝炎ウイルス検査を受けてほしい」と、肝炎ウイルス検査の重要性を訴える杉さん。これに横倉会長も、「過去には、様々な偏見によって自分が肝炎であることを言えなかった時代もある。また、副作用が非常に強いため、治療をあきらめてしまった人も多かった。しかし、近年では、医学・医療の進歩にともない、副作用が少なく、非常によく効く治療薬が出てきている。そのため、検査をして早期発見ができれば、肝臓がんになる前に適切な治療を受けることができる」と、肝炎の早期発見は肝臓がんの予防につながるのだと強調した。

 「『知って、肝炎プロジェクト』の今後の取り組みとしては、自治体や市町村で、住民に肝炎ウイルス検査のクーポン券を配布しようと考えている。私は、これまでに講演などを通じて、多くの人に検診の大切さを伝えてきたが、他人事のように聞いている人も多いように感じている。だからこそ、健康診断などで病院に訪れた人に対して、医師の立場から肝炎ウイルス検査の受検を勧めてもらえたら、相当な効果があると期待している」と、杉さんは、医師との協力をさらに強めていきたいと述べた。横倉会長は、「市町村でも、クーポン券を配布する取り組みを行っているのだが、最近ではトーンダウンしているように思える。その中で、『知って、肝炎プロジェクト』の啓発活動は大きな力になると確信している。多くの人が肝炎の早期発見・早期治療に積極的に取り組めるようサポートしていきたい」と、これからも「知って、肝炎プロジェクト」の活動を支援していく考えを示した。

知って、肝炎プロジェクト=http://www.kanen.org/
日本医師会=https://www.med.or.jp/


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