医療最前線

ドコモ・ヘルスケア、"恋愛すると女性ホルモンが出る"など間違った情報を正すためのセミナーを開催

2017.02.27 19:00 更新

 ドコモ・ヘルスケアは2月24日、「大人女子のための“カラダのキモチ”セミナー」を開催した。同セミナーでは、同社が提供する女性の生理周期管理アプリ「カラダのキモチ」の監修を務める、産婦人科専門医 医学博士の宋美玄(そん みひょん)先生が女性ホルモンや女性の体の仕組みなどに関して講演を行った。

 「平均初産年齢が初の30歳を超えた。このことが原因とみられる不調が顕在化してきている」と宋先生。「以前は20代で妊娠・出産を経験していたため、一定期間、排卵しない状態の女性が多数だった。しかし、初産年齢が30歳を超えたため、毎月フルに排卵することで、子宮筋腫などで生理が重くなり、カラダの不調が起こっている」と、初産が遅くなったことで、生理を毎月経験。これによって、女性特有の疾患リスクが高まっている可能性が高いと指摘していた。「女性はホルモンの影響で体と心の状態が大きく変化している。生理中はリフレッシュ状態で、生理後エストロゲンが分泌されて肌の状態もよくなる時期を迎える。この後、排卵を迎えプロゲステロンというホルモン分泌がピークを迎えるのだが、この時期は女性にとって最悪な時期で、便秘がちだったり、むくんだり、イライラしたりする」と、女性は2種類のホルモンの分泌時期を把握することで、カラダとココロの状態をうまく知ることができるのだと解説していた。

 「一方で、様々な根も葉もない情報がはびこっているのも事実。生理痛を抑制するために、骨盤底筋を鍛えるとよいという情報を信じる人も多いが、骨盤底筋を鍛えても経血量を抑えることはできない」と、骨盤底筋は経血をコントロールできる筋肉ではないのだという。「綿のナプキンの方が、子宮を温めカラダによいという情報も信じられているが、綿は濡れると体温を奪い続けるため、温める作用は期待できない。また、子宮や卵巣が冷えることもなく、もともと女性は骨盤付近が最も体温が高い」と、綿のナプキンに対する誤解についても教えてくれた。

 


 「ドコモ・ヘルスケアが実施した、女子大生300名を対象としたアンケートでは、恋愛で女性ホルモンが増えると回答した人は、88%に達した。しかし、こうしたことはない」と、まことしやかに信じられていることを宋先生はきっぱりと否定。「生理痛の時、薬やピルは体によくないと思って飲んでいないという人も48%あったが、これも間違っている。痛みを我慢しても意味がない。また、今後生まれてくる子どもに影響があるといったこともない」と、生理痛がひどい場合は、婦人科を受診し、適切な薬などを処方してもらうことも大切であると語っていた。

 


 この他、冷たい食べ物で子宮が冷えると答えた人は77%、卵子は毎月必要な数だけ作られるという回答も58%に達し、いずれも間違った回答をしている女子大生が大部分であった。このことに宋先生は、「医師の監修でも安心できない情報が存在する」と、正しいとされる情報には、正しいと思われるところから直接発信されないケースもあるという。「それだけに、情報発信者はもちろん、受け手である読者も情報を見極める術を身につける必要がある」と、まとめていた。

 次に、ドコモ・ヘルスケア ウーマンヘルスケアビジネス部の西口恵氏が、スマートフォン向けアプリ「カラダのキモチ」について説明した。「昨年10月から10万ダウンロードを突破した『カラダのキモチ』は、オムロンヘルスケアの独自技術と、一人ひとりの過去の生理日や周期日数に基づき、生理日・排卵日予測を実現。女の子のキャラクターをはじめとする画面デザインが、体と心の状態をわかりやすく表示する」と、アプリのコンセプトについて紹介してくれた。「主な機能は、基礎体温や体重データを自動でグラフ化。対応機器の体温計を使えば、測定データをスマホへ簡単に転送できる」とのこと。「また、妊娠しやすい時期、痩せやすい時期が一目でわかる」と、妊活やダイエットにも活用できるアプリなのだと教えてくれた。「そして、直近3周期の月経周期日数や基礎体温の変化パターンから、ホルモンバランスや排卵状態を推定し、体の変調を検出。アプリを通じて受診をおすすめするメッセージを届けて、婦人科を受診した人には、お見舞金で受診をサポートする」と、婦人科への受診を促すサービスも提供していると話していた。「無料で使えるアプリとなっているが、30日間360円のプレミアムプランに加入すると、すべての機能を活用することができる」と、コンテンツごとに加入するのではなく、プレミアムプランですべての有料コンテンツが使えるようになる点をアピールしていた。

 「また、アプリの価値をリアルの場で提供。ヨガイベントや禅イベント、アロマイベントをこれまで開催してきた」と、生理周期によって変化する心と体を、リアルの場でもサポートしているという。「今回、基礎体温計測啓発のキャンペーンを実施する。キャンペーン期間は3月6日から3月20日までとなっている」と、アプリを活用する女性会員を積極的に募集していくと意気込んだ。

 最後に、ドコモ・ヘルスケア コーポレート本部の吉倉麻衣氏が、同社の取り組みについて紹介した。「当社では、女子学生が女性ホルモンを学ぶためのツールを提供している」と、宋先生監修の女子力アップリーフレットや女性の体と心のしくみ研修資料を配布しているという。「『カラダのキモチ』では、女性のライフステージに合わせて、日常生活で役立つコラムを届けている」と、女性の健康をサポートする内容をテーマにしたコラムを配信していると教えてくれた。「子育て支援アプリとして『予防接種スケジューラー』と『育ログ』を提供。『予防接種スケジューラー』では、月別ワクチン表示やワクチン・病気の解説。ワクチン管理や予定日通知などの機能がある。『育ログ』では、育児日記が楽しく簡単に書ける機能が盛り込まれている」と、子育てママの支援アプリについても紹介してくれた。「その他、『まずは自分が健康になる』を行動指針に様々な取り組みを実施している」と、資格取得支援なども積極的に行っていくと述べていた。

ドコモ・ヘルスケア=http://www.d-healthcare.co.jp/



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