医療最前線

タニタ、糖尿病予防に役立つ採血せずに食後高血糖の状態が把握できる電子尿糖計を発売

2013.11.01 20:18 更新

 タニタは、血糖値と相関のある尿糖値を測定することで糖尿病予防に役立つ、タニタ電子尿糖計「UG-120」を世界糖尿病デーの11月14日に発売する。採血せずにセンサーに直接尿をかけるだけで、食後高血糖の状態が把握できるのが特徴だ。このため、健康診断だけでは見つけにくい糖尿病予備軍のスクリーニングを容易に行えるほか、糖尿病予防における食事や運動の効果を簡単に確認することが可能になる。

 これまで自己検査用尿糖計は高度管理医療機器(クラスIII)に分類されており、限られたチャンネルでしか販売できなかった。薬事法の改正に伴い、新たに管理医療機器(クラスII)に電子尿糖計がカテゴライズされ、同機はその第1号商品として投入するという。血圧計と同等の扱いができるようになることで、認知の拡大とともに広範なチャンネルでの販売が可能となり、お客様が手軽に購入・扱える環境が整うとのこと。

 発売に合わせ、3150円(税込)で同機を1週間使用できる「お試しレンタル」も実施。尿糖自己測定の裾野を広げ、糖尿病予備軍をメーンターゲットに初年度1万台の販売を計画していると説明する。

 厚生労働省が行った「平成23年国民健康・栄養調査」によると、糖尿病が強く疑われる人とその可能性が強く否定できない「予備軍」を合わせると成人の27.1%と推計され、国民の4人に1人が糖尿病かその予備軍であることが明らかになった。糖尿病の発症は、腎症、網膜症、神経障害などの合併症を引き起こすほか、人工透析が必要になると生活の質を著しく下げてしまう。また、医療費の年間自己負担額は4.5万円~13.2万円、総額は15万円~500万円(「糖尿病の医療費」糖尿病ネットワーク調べ)に上るなど、経済的損失も小さくない。

 こうした糖尿病患者と予備軍の増加を背景に、4月1日にスタートした国民の健康増進へ向けた基本方針「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」第2次計画では、平成34年度までの10年間で糖尿病有病者の増加抑制、糖尿病合併症の減少、糖尿病の発症リスクを高めるメタボリックシンドローム該当者および予備軍の減少などについて具体的な数値目標を掲げている。「UG-120」による測定は、日常生活の中で食後高血糖をコントロールし、生活習慣を改善して糖尿病の発症を未然に防ぐ有効な支援手法の一つとなる。また、国が推進する「健康日本21(第2次)」の目標達成へ向けた有力な測定ツールにもなり得ると考えている。

 タニタでは「UG-120」の発売に合わせ、多くの消費者に同商品の使い勝手を体験してもらうため、「お試しレンタル」を実施する。予めセンサーカートリッジを装着し、初期設定を行った状態で出荷。箱から取り出すだけで誰でも簡単に測定することができる。レンタル期間は1週間で、料金は3150円(税込)。3000セット限定の特別キャンペーンとして展開する。申し込みは、まずタニタのウェブサイトで11月14日から受け付けるが、取次店を順次拡大していく予定だ。取次店の情報は、タニタのウェブサイトで知らせるという。

 「UG-120」は高精度のバイオセンサーを採用し、尿糖値を0-2000mg/dlまでデジタル表示する。使い方は簡単。センサーに尿をかけるだけで、わずか6秒で測定結果を表示する。採血のない無痛測定なので、血糖計に比べ無理なく手軽に毎日の測定を行うことが可能だ。大きさは、縦68mm、横118mm、高さ22mmで、重さは約80g(電池含まず)。据え置き使用が可能なスタンドも付属する。

 タニタはこれまで尿糖計のパイオニアとして、2004年に「UG-101」、2008年に「UG-201」を発売した。今回発売する「UG-120」は、これまで培ってきた高精度の尿糖測定ノウハウを集積しただけでなく、使いやすさにもこだわり、血圧計と同様により多くの消費者が認知・利用しやすい商品になると期待しているという。厚生労働省は5月16日の経済財政諮問会議において、糖尿病患者の増加を抑制することで、2022年度の医療費が1兆4000億円削減できるという試算を明らかにした。タニタでは、「UG-120」の投入で、今後、個人のお客様の糖尿病予防に役立つのはもちろん、日本全体の医療費を削減する一助になると考えている。

[小売価格]オープン価格
[発売日]11月14日(木)

タニタ=http://www.tanita.co.jp/


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