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ソニー損保、安心ってなんだ?研究所が「家族と安心」をテーマにウェビナー開催、社会学者の山田昌弘氏とジャーナリストの白河桃子氏がコロナ禍で変わる家族のカタチを紐解く

2020.08.26 12:40 更新

 ソニー損害保険(以下、ソニー損保)は、“安心”をあらゆる角度から切り取り発信するプロジェクト「安心ってなんだ?研究所」(以下、安心研)の活動として、安心についてのノウハウメディア「安心研マガジン」を発行している。今回、「家族と安心。」をテーマにした「安心研マガジン」第2号発行特別企画として、ソニー損保の「安心ってなんだ?研究所」ウェビナー「“婚活ブームの火付け役”山田昌弘と白河桃子が考える『家族と安心』~コロナ禍で変わるニューノーマルな家族と安心のカタチとは!?」を8月25日に開催した。ウェビナーでは、社会学者の山田昌弘氏とジャーナリストの白河桃子氏をゲストに迎え、新型コロナウイルス流行前後を比較した“家族と安心”に関する調査結果をもとに、新型コロナウイルスの流行によって変わる“日本の家族の安心のカタチ”について意見を交わした。

 ウェビナーに先立ち、安心研の桑原研所長が、同研究所の取り組みについて紹介した。「安心研は、様々な角度から安心について研究するプロジェクトとなっている。安心を徹底的に追求し、その調査・研究成果を多くの人と共有することをミッションとしており、安心に関するシンクタンクのような存在を目指している。今年1月に、ソニー損保の社内横断プロジェクトとして発足し、各部署から集まった有志で結成されている」と、安心研のプロジェクト概要を説明。「安心研の活動の中心となっているのが、 1/2タブロイド判のマガジン『安心研マガジン』の発行となる。同マガジンでは、あらゆる視点から安心について考え、楽しみながら学べる内容を目指している。創刊号では、『脳と安心』をテーマに、脳科学者の茂木健一郎先生と池谷裕二先生の対談を通じて、脳科学の視点から安心の正体に迫った」と、「安心研マガジン」の内容にも言及してくれた。

 今回のウェビナーでは、安心研が全国の配偶者・子どもと同居している20~49歳の男女300名に実施した「家族と安心に関する調査」(調査期間:6月13日~15日)の結果を踏まえ、“婚活ブームの火付け役”である社会学者の山田昌弘氏とジャーナリストの白河桃子氏に、コロナ禍によるステイホームの中で、家族における安心のカタチがどう変化しているのかを考察してもらった。まず、「新型コロナウイルス流行前と比べて、家族がいることが自身の安心につながっている人は7割以上」という調査結果を受けて、白河氏は、「今は、チームとしての家族の結束が重要視されていると感じている。夫婦が男女の役割を超えて、何をしたら家族のためになるのかを考えている。一方で、独身者はステイホーム中に誰とも会うことができず孤独や不安を募らせていた」と、ステイホームをきっかけに家族の結束力が強まったのではないかと述べていた。山田氏は、「今回のコロナ禍によって、チームとしての家族のよさが再認識されたのだと思う。自分だけでなく、同じ辛さを感じている人が側にいるということが家族の安心感を高めている」と、コロナ禍の苦しみを共有していることが家族の結束力を強め、それが安心感につながっていると分析していた。

 次に、コロナ禍以降の「夫婦の距離感」について、夫は「一緒にいたい(常に一緒にいたい・できる限り一緒にいたいの合計)」との回答が56.2%であったのに対し、妻は「一定時間は離れていたい」との回答が53.0%となり、夫婦間の意識にギャップが生まれていることが明らかになった。この結果について山田氏は、「これには男女間の親密性に対する考え方の違いが現れている。男性は、女性にしか甘えられないという特徴があるので、家庭の中では妻しか相手がいなくなる。一方、女性は、女友達や母親、娘など、甘えたり愚痴をこぼせる相手が多い。このことが距離感のギャップとして出てきている」との考えを述べた。白河氏は、「ステイホームによって、家庭内での夫婦の役割のギャップも大きくなったと感じている。特に、妻にものすごく家事の負担がかかるようになった。例えば、家族の食事を1日3食作って、子どもの世話をして、さらに自分の仕事もしなければならない。一方で、ステイホームをきっかけに、夫の家事参加が進んだという家庭も増えているので、その点ではよい機会になったと考えている」と、家事に対する夫婦の考え方にも変化が生まれてきていると話していた。

 「コロナ禍で最も一致していることが求められる夫婦共通の価値観」については、男女とも3位は「家事」、2位は「健康・食生活」、1位は「子育て」となり、子育ての価値観を一致させることが最も重要であるという結果となった。白河氏は、「日本の夫婦の結びつきは、子育てが非常に大きいことが改めてわかった。特にコロナ禍においては、子どもの感染対策のために何をするのが最善なのか、その価値観が一致していないと、夫婦間の対立が深まってしまう」と、子どもの感染対策については夫婦でじっくり話し合う時間を作ってほしいと力を込める。山田氏も、「子どもの感染対策に関して、夫婦での価値観に違いが出てきているように思える。男性は楽観視しがちだが、女性は危機意識がとても高い傾向にある。ここを一致させておかないと、子どもが困ってしまうことになりかねない」と、子どものためにも新型コロナウイルスの感染対策については夫婦の価値観をしっかり合わせてほしいと訴えた。

 現在、新型コロナウイルス感染拡大の第二波ともいわれる中で、ニューノーマルな暮らしに向けて、今後、夫婦はどのような関係を築いていったらよいのだろうか。白河氏は、「夫婦の役割分担を、もう一度見つめ直すことが重要だと感じている。特に、子育てに関しては、ステレオタイプを超えたチームとして、夫婦一丸で取り組んでいく必要がある。もちろん、子どももチームの一員であり、家族間のコミュニケーションをさらに深めて、家族全員でこの危機にどう立ち向かっていくのかを考えていってほしい」と、今まで以上に家族の結束を強めてほしいとアドバイスしてくれた。山田氏は、「夫婦で直接向き合ってまで価値観を合わせる必要はないと感じている。多少の価値観の違いはあってもいい、と思えるような夫婦の距離感を作ることが大切ではないかと考えている。夫婦で無理やり価値観を合わせようとすると、逆に破綻してしまう可能性もあるので、お互いが依存しすぎない関係を築いてほしい」と、ニューノーマルな暮らしに向けて、夫婦の依存度をお互いに見直すことも大切であるとの考えを示した。

[調査概要]
調査名:家族と安心に関する調査
調査期間:2020年6月13日~6月15日
性別:男女
年齢:20~49歳
地域:全国
その他条件:現在結婚している・配偶者と子どもと同居している
調査対象者数:300名
※平成31年総務省統計局の人口構成比データをベースにウェイトバック

ソニー損害保険=https://www.sonysonpo.co.jp/
ソニー損保の「安心ってなんだ?研究所」=https://www.sonysonpo.co.jp/anshinken/


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