食事・レストラン

神戸市、デリバリーサービス「Uber Eats」を活用した飲食店支援を実施、売上減少分をデリバリーによる売上増で補填したり配達パートナーという就労機会の支援などの効果を期待

2020.04.10 18:07 更新

 神戸市は、デリバリーサービス「Uber Eats」との連携による飲食店・家庭支援策「Uber Eats + KOBE」を実施する。この支援策の概要について4月10日、記者発表会を開催。昨今の状況を鑑み、発表会をインターネットで中継した。

 「フードデリバリーマッチングサービスの『Uber Eats』は、注文者がレストランパートナーにメニューを注文し、レストランが配達パートナーに配達を依頼し、商品を届けるサービス。オンライン決済のため、キャッシュレスで完結できる点も特徴となっている」と、神戸市企画調整局つなぐラボ特命係長 兼 市長室広報課の長井伸晃係長が挨拶。「Uber Eatsと契約したレストランパートナーは、Uber Eatsでの1週間の売上金額からタブレット通信費、初期手数料、サービス利用手数料が引かれた金額が振り込まれる。一方、メニューを注文したユーザーは、飲食店が指定した金額+配送料を支払う必要がある」と、Uber Eatsの料金システムについて言及。「昨今、新型コロナウイルス感染症の流行で、飲食店の売上が激減しており、就労者の収入も落ち込んでいる。また、学校の休校や外出自粛要請で家庭の家事負担も増えている。こうした状況を少しでも打破するべく、神戸市とUber Eatsが協力して支援することにした」と、「Uber Eats + KOBE」という支援策を開始する経緯について説明した。

 「『Uber Eats + KOBE』の対象店舗は、市内の中小規模飲食店(店舗数が20店舗未満)であるため、Uber Eats参加飲食店560店舗となる。また新たにデリバリーを行う店舗も対象となる」と、市内の店舗が対象になるとのこと。「実施期間は4月13日~7月12日とし、今後の状況によって期間延長等も検討していく」と、約3ヵ月間支援していくと説明した。「支援策としては、Uber Eatsの初期手数料が無料になる」と、3月27日にUber Eatsが独自で実施した、全国のレストラン対象の支援が適用されるとのこと。「また、オーダー金額に応じた割引を実施。Uber Eatsが打ち出している割引期間は4月13日から5月10日までとなっているが、神戸市限定で7月12日まで延長する。割引額をUber Eatsもしくは神戸市が負担するので、レストランには負担が一切なく、注文者も割引価格で購入できるというメリットがある」と、レストラン、注文者双方にとってうれしい特典が得られるとのこと。「さらに、対象飲食店のUber Eatsの持ち帰りサービス利用にかかる手数料を約4割減免する」と、テイクアウトサービスであれば神戸市内全エリアに対応しており、導入までの手続きが簡易であると話していた。

 「スピーディに導入してもらうべく、オンライン説明会も実施。オンラインでサービス導入も可能となっている」と、オンラインによるサポートも行うとしている。「また、『Uber Eats + KOBE』の導入によって、配達パートナーという新たな就労支援や機会創出にもつながると考えている」とのこと。「安全への取組としては、置き配に対応するだけでなく、アプリを通じて衛生管理に係る注意喚起を促していく他、マナー向上や安全啓発に係る活動も行う」と、配達パートナーへの対応・啓発についても積極的に取り組んでいく考えを示した。

 「新型コロナウイルス感染症拡大によって、中小飲食店は外出する人が減ったことによる売上減が発生している。また、就労者については、飲食店での雇止めや出勤回数が減ることによる収入減がみられる。家庭においては、外出自粛によって家庭での食事が増え、家事の負担が増えている」と、中小飲食店、就労者、家庭では大きな問題が生じていると訴える。「今回、『Uber Eats + KOBE』を導入することで、中小飲食店は、売上減少分をデリバリーによる売上増で補填できる。就労者は、ライフスタイルにあわせて柔軟に働ける配達パートナーという働き方を通じた収入の確保が期待できる。そして家庭では、家事や家計の負担軽減、利便性の向上、食卓バリエーションの向上などが見込める」と、様々なメリットが期待できると力説していた。

 神戸市経済観光局担当(商業流通担当)の古泉泰彦部長は、「市内の店舗数が20店舗を下回るお店が対象となっているが、フランチャイズとして大手チェーン店の看板を掲げる中小飲食店も少なくないことから、こうしたお店に対しても適用できるようにしていく」と、柔軟な対応を心がけていくとのこと。「また、精肉店が惣菜などをデリバリーすることも考えられるため、レストランという業種に縛られることなく、『Uber Eats + KOBE』を活用できるようにしていく」と、様々な業種が導入できるようにすると語る。「市内の飲食店は、今厳しい状況に晒されている。『Uber Eats + KOBE』という新たな仕組みを通じて、新型コロナウイルス感染症という難題を乗り切ってもらいたいと思っている」と、経営が逼迫する中小飲食店のビジネス支援の一助になればと期待を寄せていた。

神戸市=https://www.city.kobe.lg.jp/
Uber Eats=https://www.ubereats.com/jp


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