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岡山県、これから旬を迎える岡山県産ぶどうの魅力を紹介、おいしいぶどうの見分け方や食べ方・フルーツカッティングのコツも伝授

2017.08.23 20:06 更新

 岡山県は、同県産のぶどうが、これからまさに旬を迎えることにあわせ、8月22日に、東京・新橋のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で、岡山県産ぶどうに関するメディアセミナーを開催した。セミナーでは、岡山県を代表するぶどうとして「瀬戸ジャイアンツ」「シャインマスカット」「ニューピオーネ」「オーロラブラック」の4品種の特長や魅力を紹介した他、おいしいぶどうの見分け方や食べ方、美しく盛りつけるフルーツカッティングのコツについて教えてくれた。

 「世界のぶどうは、欧州ぶどうと米国ぶどうの大きく2つの系統に分けられる。欧州ぶどうは、マスカット香の上品な香りで、ワインの原料としても使われている。皮は薄くて剥きにくく、ハリのある果肉が特長。また、雨や病気に弱く、割れやすいという弱点がある。一方、米国ぶどうは、フォクシー香の荒々しい香りで、皮が厚く、果肉が柔らかいため、皮を押すと果肉が飛び出すスリップスキンになっている。病気に強いのも特長だ」と、ぶどうの系統について説明するのは、岡山県 農林水産部(大田市場駐在)の山下裕主幹。「この他に、欧州ぶどうと米国ぶどうを掛け合わせた欧米雑種があり、皮ごと食べられて、病気に強いなど、両系統のいいとこどりを実現している。最近、日本で見られるぶどうはほとんどが欧米雑種となっている」と、日本では、欧米雑種のぶどうが主力になっているとのこと。

 「ぶどうと人間との関わりはとても古く、海外ではギリシア神話、エジプト神話、旧約聖書の中に、ぶどうやワインに関わる記述や絵が出てくる。日本でも、古事記や日本書紀の時代からぶどうの記述が見られるが、ぶどう栽培が広がったのは明治維新の頃。旧士族の復職対策として、全国で果樹栽培が進められ、岡山県のぶどうもこの時に根付いたといわれている」と、神話の時代から続くぶどうの歴史について解説。「雨が少なく温暖な気候に恵まれた岡山県には、果物の女王と呼ばれる『マスカット・オブ・アレキサンドリア』を始め、『ニューピオーネ』『シャインマスカット』『瀬戸ジャイアンツ』『オーロラブラック』『紫苑』など、多彩で個性豊かなぶどう品種が揃っている」と、岡山県では生産量日本一を誇る多種多彩なぶどう品種を栽培しているのだと胸を張っていた。

 今回、この中から、山下主幹が「瀬戸ジャイアンツ」「ニューピオーネ」「オーロラブラック」「シャインマスカット」の4品種をピックアップし、その特長や魅力を紹介してくれた。「『瀬戸ジャイアンツ』は、岡山市瀬戸町の花沢葡萄研究所が1989年に登録した品種で、『桃太郎ぶどう』としても知られている。大粒で種がなく、皮が薄いので口の中に全く残らず、酸味も少ない。サクサク、パリポリ食べられる新食感が楽しめる。強い個性を出さないため、パフェなどに使われることも多い」とのこと。「『ニューピオーネ』は、岡山県が全国に先駆けて種なし栽培を確立した品種。他県では種ありの『ピオーネ』が栽培されていたため、種なしをアピールするべく『ニューピオーネ』と命名された。粒が大きく、強い甘みと爽やかな酸味、果肉のハリと香りの良さが特長」と、種なしぶどうのパイオニア的品種なのだという。

 「『オーロラブラック』は、『オーロラレッド』の種から偶発的に発生し、2003年に登録された。岡山県以外での栽培は認められていないため非常に希少な品種となっている。皮ごと食べることで、グミのような弾力のある独特な食感が楽しめる。また、種なしぶどうで起こりがちな、軸から粒が外れる『脱粒』が発生しにくく、贈答品としても注目されている」と、岡山県のみで栽培している希少な品種なのだと力を込める。「『シャインマスカット』は、種がなく、病気に強い『マスカット・オブ・アレキサンドリア』を目指して育成された品種。とにかく甘くて、皮が口に残らず食べやすいことから、消費者ニーズにマッチし、全国的に栽培が広がっている。果粉が少ないため、粒が輝いて見えるのも魅力となっている」と、全国で人気の品種も岡山県では栽培していると話していた。

 「おいしいぶどうの見分け方としては、まず色をチェックしてほしい。緑ぶどうはやや黄色いもの、黒ぶどうは根元まで黒いものを選ぶとよい。また、粒の表面に付着している果粉(ブルーム)は、濃く厚いものほど健康である証拠。果軸の緑が新鮮で明るいこともおいしさのポイントだ」と、店頭でのおいしいぶどうの選び方を紹介。「ぶどうを食べる時には、皮ごと丸ごと食べることをおすすめする。皮を剥いて食べる人も多いが、皮にはぶどうの香り成分や機能性成分が満載されている。皮ごと食べて、渋みが気になるようなら、ガムのように皮をティッシュに出せばよい」と、ぶどうをよりおいしく食べるには皮ごと味わうのがポイントであるとアドバイスしてくれた。

 


 最後に、山下主幹が、ぶどうのフルーツカッティングのコツについてレクチャー。「ぶどうのフルーツカッティングには、小型のペティナイフやカービングナイフが適している。例えば、粒の横からカービングナイフを入れ、ジグザグに切り込むと『花切り』になる。山の高さを変えると、形を変化させることができる。また、粒を縦に薄くスライスして並べるだけでも絵になる。この他、皮のみに切り込みを入れ、部分的に剥く『ひまわり』や、斜めに切り込みを入れてずらす『もみの木』も見た目を華やかにしてくれる」と、手軽にできるフルーツカッティングに挑戦して、ぶどうを美しく盛りつけてほしいと話していた。

 


 なお、岡山県では、県産ぶどうが旬を迎える秋シーズンに向けて、都内高級果物専門店などで、積極的な店頭プロモーションや販促イベントを展開していくという。具体的には、岡山県産ぶどうの試食販売などを行う「岡山ぶどうフェア」を、9月16日から24日まで千疋屋総本店など13店舗、9月16日から10月1日まで京橋千疋屋表参道原宿店および京橋千疋屋パーラーで開催する。また、新宿高野では、9月14日から30日まで「おかやま葡萄フェア」、銀座三越では、9月6日から12日まで「鳥取×岡山フェア」を実施する予定。すでにサン・フルーツでは、「おかまフルーツ・ギャラリー」を9月30日まで実施している。

 アンテナショップの「とっとり・おかまや新橋館」では、2Fレストラン「ももてなし家」で、シャインマスカットやニューピオーネなど、季節のぶどうを使った「岡山葡萄パフェ」をカフェタイムメニューとして8月31日まで数量限定で販売中。9月8日・9日には、備中エリアの7市町が出展する観光物産展「おかやま備中マルシェ2017」を開催する予定だ。

岡山県=http://www.pref.okayama.jp/
とっとり・おかまや新橋館=http://www.torioka.com/



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