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[新型コロナウイルス(COVID-19)関連]富士フイルム富山化学、新型コロナウイルス感染症向けに抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」の増産を開始

2020.04.16 16:25 更新

 富士フイルムは、富士フイルム富山化学において、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)向けに抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)(以下、「アビガン」)の生産体制を拡大し、増産を開始した。増産は、同社グループ会社の設備増強に加え、国内外の企業との連携によって実現したもの。

 「アビガン」は、既に国内では抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得している薬剤で、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐというメカニズムを有している。このようなメカニズムの特徴から、インフルエンザウイルスと同種のRNAウイルスである新型コロナウイルスに対しても効果が期待されており、既に臨床研究や観察研究の枠組みの中でCOVID-19患者に対する「アビガン」投与が開始されている。

 日本政府は、COVID-19がますます拡大する中、緊急経済対策の1つとして「アビガン」の備蓄量を200万人分(一般社団法人日本感染症学会の「COVID-19に対する抗ウイルス薬による治療の考え方」に準拠した、「ファビピラビル」の投与方法(1日目1800mg/回×2回、2日目以降800mg/回×2回、最長14日間)をもとに算出)まで拡大することを決定した。

 今回、同社は、グループ会社である富士フイルム和光純薬で医薬品中間体の生産設備を増強するとともに、原料メーカーや各生産工程における協力会社など国内外の企業との連携によって「アビガン」の増産を推進。今後、段階的に生産能力を向上させて、今年7月には約10万人分/月(生産を開始した3月上旬と比べて約2.5倍)、同9月には約30万人分/月(同約7倍)の生産を実現していく。さらに、「アビガン」の原薬製造設備も増強して生産能力のさらなる拡大を図り、日本政府の備蓄増や海外からの提供要請に対応していく考え。

 今後、同社グループは、未だ治療法が確立されていないCOVID-19患者に一日も早く治療薬を届けることで、COVID-19の感染拡大の抑止や流行の終息に貢献していく考え。

 「アビガン錠」は、富士フイルム富山化学が開発し、2014年3月に新型又は再興型インフルエンザウイルスを適応症として国内で製造販売承認を取得した抗インフルエンザウイルス薬。すでに日本政府は、新型インフルエンザに備えて「アビガン」を備蓄している。

富士フイルム富山化学=http://fftc.fujifilm.co.jp/


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