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過度な糖質制限にスーパー大麦素材事務局が警鐘、炭水化物には糖質の他に腸の善玉菌を活性化する水溶性食物繊維が豊富に含まれることから積極的な摂取を

2018.06.26 20:09 更新

 スーパー大麦素材事務局は、農林水産省が定める6月の食育月間を受けて、6月26日に「注目の健康トレンド!『炭水化物の正しい理解と選び方』について」と題したセミナーを開催した。セミナーでは、糖質制限の落とし穴として、帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養科教授の松井輝明先生が、日本人の炭水化物に対する誤った認識から引き起こされる、日本人独自の腸内フローラ環境の乱れとの関連性について説明した。また、2020年東京五輪に向けて健康的な食生活による身体づくりが注目される中、ボディメイクと食事の観点からボディビルダーでもある日本体育大学 体育学部准教授の岡田隆先生が、身体づくりにおける炭水化物の役割と重要性を踏まえた正しい炭水化物の選び方のポイントについて解説した。

 「私たちの身体は、糖質制限を行うことによって栄養失調の身体、つまり飢餓の状態の人が陥る身体となっていしまう」と、松井先生。「糖は脳を活性化する成分とされており、糖質制限を行うということは、脳組織にエネルギーが供給されていない状態となる」と、糖質制限によって起こる弊害は脳へのエネルギー不足なのだと訴える。「しかし、糖は肥満につながるとして敬遠される傾向にある」と、糖を摂取しない人が増える傾向にあると警告する。「確かに、ジュースや洋菓子などに含まれる糖は抑える必要があるが、炭水化物も糖分であるとの認識が強く、炭水化物の摂取を制限する人が後を絶たない」と、炭水化物イコール糖という認識が広く認知され、炭水化物を制限する食生活をおくる人が多いのだと指摘する。

 「一方で、炭水化物には、糖の他に食物繊維が含まれているということを認識している人は少ない」と、炭水化物には食物繊維が含まれているとのこと。「これまで、日本人は玄米などを摂取していたことから炭水化物からしっかり食物繊維を摂取できていた。だが、食生活の変化によって、穀物を食べなくなってしまったことから、食物繊維の摂取量が大きく減ってしまった」と、米や玄米などを摂取しなくなってしまったことが、食物繊維不足の原因になっているのだと説明する。「食物繊維は腸内環境を整えることから、しっかり摂取しなければいけないとの認識も高いが、実は1日に必要な半分の量の食物繊維しか摂取できておらず、しかもその大部分は野菜から摂取していることがわかった」と、炭水化物ではなく野菜で食物繊維を摂取しているのだと紹介する。「野菜に含まれる食物繊維の大部分は不溶性食物繊維とされており、便秘の改善が期待できる。一方、炭水化物に含まれる食物繊維は、腸に生息する善玉菌の餌になる水溶性食物繊維が豊富に含まれている」と、野菜から得られる食物繊維と炭水化物から得られる食物繊維は、異なるのだという。「それだけに、炭水化物に含まれる水溶性食物繊維を摂取することが重要になる」と、腸内の環境を整えるためにも、炭水化物から食物繊維を摂取してほしいと訴えた。

 「食物繊維が不足すると、腸内環境が悪化するだけでなく、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群(IBS)に罹患する可能性も考えられる」と、食物繊維不足は重病を招く恐れがあるとのこと。「さらに、日本人は、炭水化物を代謝する腸内細菌を、欧米人に比べて豊富にもっている」と、炭水化物に含まれる水溶性食物繊維をしっかり体内に吸収できる腸内細菌が、日本人には豊富なのだと教えてくれた。

 次に岡田先生が講演を行った。「トップアスリートは筋肉が大きく体脂肪が少ない。こうした強いフィジカルを形成するには、規則正しい生活に加えて、食事、睡眠の他、トレーニングをしっかり行うことが必要不可欠になるといえる」と、運動、栄養、休息が必要なのだと説明する。「筋肉をつけていくには、解糖系という糖をバラバラにしてエネルギーを引き出す機能を養う必要性がある」とのこと。「このためには、食事をしっかり摂ることが大切になる」と、食事からしっかりエネルギーを確保する必要があるのだと力説する。

 「やみくもに食べるのではなく、3大栄養素をバランスよく摂取することが重要だ」と、一般的な炭水化物、脂質、たんぱく質をしっかり摂取することが、エネルギーを蓄えるのに有効なのだと指摘する。「脂質とたんぱく質は体の材料となり、炭水化物はガソリンの役割を担っている。運動を行うと筋の糖が枯渇し、筋たんぱくの分解を行う。さらに筋のインスリン感受性が向上。筋へ糖などが補給される。ここで、炭水化物をしっかり摂取するとインスリンが分泌し、筋に作用。筋に糖やアミノ酸が取り込まれ、グリコーゲンレベルが回復される」と、運動後の炭水化物の摂取がいかに重要であるかを説いてくれた。

 「つまり、炭水化物を摂らずに運動を行うと十分なパワーが発揮できないだけでなく、筋肉が分解されてしまうため、パフォーマンスの低下にもつながる。そして、炭水化物には糖だけでなく食物繊維も含まれている。これによって、腸内環境を整え、便秘解消にもつながる」と、炭水化物の摂取は運動のパフォーマンス改善作用のみならず、便秘解消にも期待できるのだと指摘する。「炭水化物を摂取することは重要なのだが、その質にもこだわるとさらにベストであると思われる」と、炭水化物の質を考えることも重要だという。「そこでおすすめしたいのが、スーパー大麦。低糖質でありながら高品質な食物繊維を実現した奇跡の炭水化物といえる」と、スーパー大麦を積極的に摂取してほしいとのこと。「スーパー大麦に含まれる食物繊維は玄米の7倍も存在し、野菜に比べて圧倒的な量の食物繊維を摂取することができる」と、食物繊維がしっかり摂取できるスーパー大麦のすばらしさをアピールしていた。


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