健康食品・医薬品

日本介護食品協議会、7月11日を「UDF(ユニバーサルデザインフード)の日」として記念日制定、UDF広報大使に就任した辰巳琢郎さんが魅力をアピール

2017.07.11 20:01 更新

 日本介護食品協議会は、7月11日を「UDF(ユニバーサルデザインフード)の日」として記念日制定したことを広く知らしめるべく、同日に「UDF(ユニバーサルデザインフード)の日」制定記念PRイベントを開催した。イベントでは、ユニバーサルデザインフードの概要や記念日制定の経緯を紹介した他、ふれあい歯科ごとう 代表の五島朋幸先生が、高齢者におけるユニバーサルデザインフードの必要性について説明した。また、介護経験があり知見が深い俳優の辰巳琢郎さんをUDF広報大使として招き、ユニバーサルデザインフードの魅力を存分に伝えてもらった。

 「日本介護食品協議会では、2003年7月11日に、『UDF(ユニバーサルデザインフード)』の名称と『UDFロゴマーク』について登録商標を受けた。このことにちなみ、今回、7月11日を『UDF(ユニバーサルデザインフード)の日』として記念日制定した」と、記念日制定の由来を語るのは日本介護食品協議会の森佳光会長。「ユニバーサルデザインフードは、高齢者や特定の患者向けの介護食品ではなく、幅広い人々を対象に、食べやすさに配慮した食品となっている。登録アイテムは、『かたさ』や『粘度』に応じて、4段階の区分に分類され、飲み物や食事を食べやすく調整できる『とろみ調整』食品も含まれている」と、ユニバーサルデザインフードの概要について説明した。

 


 「現在、ユニバーサルデザインフードは右肩上がりで増え続けており、2016年度は生産量で前年比120%、金額で前年比112%の成長となった。会員企業も69社に達している。しかし、認知度についてはまだ十分ではないのが実状だ。当協議会が実施したユニバーサルデザインフードの利用実態調査によると、全体の67%が『知らなかった』と回答し、介護食ノンユーザーでは『知らなかった』が81.9%を占めていた」と、介護食を使っていない人への認知拡大が課題となっていたという。「そこで今回、『UDF(ユニバーサルデザインフード)の日』の記念日制定を通じて、ユニバーサルデザインフードの認知度をさらに高めると共に、潜在的な利用層である介護食ノンユーザーにも、その有用性を伝えていきたい」と、記念日制定を機に、ユニバーサルデザインフードの普及啓発活動に力を注いでいく考えを示した。

 


 続いて、ふれあい歯科ごとう 代表の五島朋幸先生が登壇し、高齢者の食べる力に関する現状とユニバーサルデザインフードの必要性について説明した。「特別養護老人ホームや老人保健施設、老人病院、療養型病院に入居している高齢者の関心事を調査した結果では、第1位はすべて食事であった」と、施設入居の高齢者は食事を楽しみに日々の生活を送っているという。「口で食べるためには、噛んで、送って、飲み込むという動作が必要になるが、高齢者はこれらの機能が低下してしまう。食べる機能が低下した高齢者に対して、日本では胃ろうに切り替えるケースが多く、最期まで口で食べ続けることができないのが実状だ。しかし、ユニバーサルデザインフードを活用することで、食べる権利を取り戻すことができる」と、日本では口で食べられる可能性がありながら、それを断念させられてしまう高齢者が多いのだと指摘する。

 「例えば、噛む機能が低下した高齢者には、単に食品を柔らかくするのではなく、飲み込める形にすることが重要になる。また、飲み込む機能が低下した高齢者には、食品にとろみをつけることで、誤嚥性肺炎を防ぐことができる」と、食べる機能が低下した高齢者に求められる介護食品について言及。「ユニバーサルデザインフードでは、物性に応じて『容易にかめる』『歯ぐきでつぶせる』『舌でつぶせる』『かまなくてよい』という4段階の区分が表示されているので、高齢者の噛む機能と飲み込む機能に合わせて、最適な商品を選ぶことができる。人生の最期の瞬間まで口で食べるという楽しみが続けられるよう、ユニバーサルデザインフードを有効活用してほしい」と、高齢者に食べる喜びを与える意味でも、ユニバーサルデザインフードの担う役割は大きいのだと力説していた。

 ここで、特別ゲストとして、UDF広報大使に就任した俳優の辰巳琢郎さんが登場。「超高齢化社会を迎える中で、生きている喜びの大半を占める食の分野は、これからさらに重要性を増してくると考えている。私は、テレビ番組をきっかけに、食に関して長年携わってきたが、今回、UDF広報大使に選ばれたことを光栄に思う。食べやすさに配慮したユニバーサルデザインフードの魅力を多くの人に伝えていきたい」と、UDF広報大使としての抱負を語ってくれた。

 そんな辰巳さんに、早速、UDF広報大使の初仕事として、咀嚼能力をチェックする「せんべいテスト」を体験してもらった。このテストは、直径5cmほどのせんべいを2つに割って口に含み、何回噛んで飲み込める形にできるかをチェックするというもの。辰巳さんがテストにチャレンジすると、46回という結果に。テストの判定は、30回までが「正常」、31~49回は「要注意」、50回以上は「機能低下」とのこと。「要注意」と判定されてしまった辰巳さんは、「小さい頃から、最低でも30回は噛むようにいわれてきたので、よく噛むことが習慣になっている。また、せんべいがおいしくて、つい味わって食べてしまった」と、けして咀嚼能力が衰えているわけではないとアピールしていた。

 さて、ユニバーサルデザインフードは、日常の食事から介護食まで幅広く使える、食べやすさに配慮した食品を日本介護食品協議会が認定したもので、現在、登録アイテムは1853種類に達しているという。これを聞いた辰巳さんは、「最初は、ゼリー飲料のような食品をイメージしていたが、実際には、すき焼きや焼き餃子、だし巻き卵、肉じゃがなど、様々な食品がラインアップされていて驚いた。形状によって4つに分類されているのだが、どんな食感なのか気になる」と、ユニバーサルデザインフードを体感してみたい様子。そこで、豚肉の生姜焼きを「普通のかたさ」と「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」の3つのユニバーサルデザインフードの食感を食べ比べてもらった。

 「『容易にかめる』は、すごく柔らかくて、霜降りの高級な豚肉を食べているような感覚を楽しめる。『歯ぐきでつぶせる』は、噛まなくても、簡単につぶせて口の中全体に広がるので飲み込みやすい。『舌でつぶせる』は、口の中に入れるとすっと飲み込めてしまう食感だった。さらに、どの商品も味わいがとてもいいので、噛む力が弱い高齢者でもおいしく食べられると思う」と、得意の食レポを交えて、ユニバーサルデザインフードの魅力を存分に伝えてくれた。最後に辰巳さんは、「食べるのが難しくなる高齢者でも、手軽に豊かな食生活を実現できるユニバーサルデザインフードが充実してきたことは、とてもよいことだと感じている。こうした文化が日本に定着し、海外にも広がっていくことを期待している」と、新たなクールジャパンコンテンツとして、ユニバーサルデザインフードが世界でも活用されていくことに期待を寄せていた。【PR】

日本介護食品協議会=http://www.udf.jp


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