菓子・ドリンク

カンロ、糖にフォーカスした事業でキャンディNo.1企業を目指す、主力商品「カンロ飴」を60年ぶりに刷新しアジアマーケットへの進出も

2017.11.14 19:51 更新

 カンロは11月14日、近年高まる糖質制限ブームや、消費者の糖に対する意識の変化を受けて、糖に関する正しい知識を啓蒙しながら今後も“糖と歩む”スタンスで事業を展開するべく、新たなコーポレートスローガンを制定するとともに、ロゴを刷新することを発表した。同日に行われた事業説明会では、新スローガンに込めた想いや新ロゴの披露を行った他、60年ぶりにリニューアルする「カンロ飴」や、今後キャンディ市場の拡大が見込まれる海外に向けた事業戦略について説明した。

 「当社は、新たなビジョンを掲げるべく、若手社員による『カンロ未来像プロジェクト』を発足。このプロジェクトで議論を煮詰めた結果、2017~2021年中期経営計画を策定することができた」と、カンロの三須和泰社長が挨拶。「当社が長期ビジョンを掲げる背景としては、現在、菓子市場は消費者の多様化が進み、簡単にはヒット商品を生み出すことができなくなってきている。とくに、キャンディ市場の中でも飴が苦戦を強いられており、10年前と比較して16%も市場が減少している」と、菓子市場の中でも飴は負け組となっており、新たなてこ入れが必要なのだと訴える。

 「キャンディは、主に砂糖と水飴という糖質でできている。しかし昨今の健康志向の高まりを受けて、糖質の摂取量を抑える傾向にある」と、キャンディの原料である糖質については、アゲインストの状況にあるのだと表情を引き締める。「その中で、当社は糖にフォーカスし、糖とともに歩むことで、糖の魅力を消費者に再認識してもらいたいと考えている」と、糖にフォーカスしていくことこそ、キャンディ市場の復権につながるのではないかと期待を込める。「糖と歩む背景には、糖と向き合った高い研究技術力を有していることが挙げられる。これを踏まえて、糖は肥満や虫歯の原因といったマイナス要素だけでなく、私たちの健康を助けてくれる栄養素も豊富に含まれている点を、今一度しっかりアピールする必要があると考えた」と、糖の素晴らしさを伝えていくことで、消費者の健康的な生活をサポートできると判断したのだと話していた。

 「当社は、糖を基盤とした事業を通じて、人々の健やかな生活に貢献することをミッションに掲げ、新たにコーポレートロゴを刷新する」と、三須社長が力強くアンベールし、新ロゴマークを披露した。「このロゴマークには、キャンディをシンボルにしたデザインを採用。『カンロ飴』のオレンジをカラーリングした親しみやすさを打ち出したものとなっている」と、新たなロゴマークによって、同社が並々ならぬ決意でミッションに臨むことを強くアピールする。「そして、当社は糖から未来をつくり、世界中の人々を笑顔にするキャンディNo.1企業をビジョンに掲げる」と、糖で新たな事業を展開するだけでなく、その技術で作られた商品を海外に展開していくのだと意気込む。「このビジョンを実現するためには、糖に対する理解ある環境の創出を行っていく他、信頼のブランドである点を打ち出していく必要があると感じている。さらには、社会との共生も行い、活気ある職場の実現にも力を入れていく。また、グローバルな企業である点も打ち出していく」と、同社が思い描く具体的な目標像について指し示してくれた。

 「長期ビジョン達成のためのアクションプランについては、イノベーションとグローバリゼーションの両輪で展開。イノベーションについては、素材と機能性を全面に打ち出した商品の開発を行っていく」と、素材を活かす加工技術や新製法を開発していくとのこと。「具体的には、糖そのものの美味しさを活かすべく、糖の加工技術で素材の美味しさを提供していく。また、極力添加物を少なくしていく」と、できるだけ自然なものを活かした製品を開発していくとのこと。「香料、着色料不使用によってミルクそのものの美味しさを実現した『金のミルク』は、ミルク味キャンディのシェアで1位を獲得するなど、多くの消費者に支持されている」と、素材の美味しさを追求した商品ですでに実績をあげているだけに、このコンセプトを他の製品にも横展開していくのだと話していた。「一方、機能性については、健やかな生活に貢献し、かつキャンディにふさわしい機能を発揮させる加工技術や新製法を開発していく」と、飴の特徴を活かした製品づくりに注力していくという。「のど飴においては、ケアのみならずキュアも可能な製品や、ノンシュガーではカロリーや糖摂取量をコントロールできる商品の展開も視野に入れている。また、糖そのものが持つ機能を活かした商品の開発も推進していく」と、同社が有する糖に関する加工や技術力を駆使した製品を上市すると意気込んでいた。

 「グローバリゼーションにおいては、英文のコーポレートメッセージも作成。まずは、中国を含めたアジア市場に打って出る」と、国内のみならず、海外にも事業を広げていくと説明する。「日本市場では、一人当たりのGDPが増えると菓子の消費も高まる傾向が見られた。アジア諸国においても同様の消費傾向が見込まれるだけに、一人当たりのGDPがまだまだ低い先進国では、今後、菓子の購買が急増する可能性がある」と、急成長が見込めるアジアを軸に海外事業を推し進めたいと訴える。「また、アジアと日本は、味覚の親和性もある」と、日本の製品をそのまま海外で展開することも可能なため、投資費用も最小限に抑えることができるのではないかと分析する。

 「今後20年で、キャンディの販売金額シェアを約10%から30%に引き上げたいと考えている。そして、海外比率も現在の1%から50%にまで引き上げる」と、大きな目標を掲げることで、同社のビジネスを新たなステージにステップアップさせたい考えを示した。

 次に、カンロの内山妙子 新CIプロジェクトマネージャーが来年の施策について説明した。「生産体制については、現在3工場で生産していた飴を2工場体制に見直す」とのこと。「一方、グミについては、現在の1工場から2工場体制とし、生産拡大を図る」と、生産の効率化と拡大の両輪で進めていくと紹介する。「商品については、現在最も勢いのある『金のミルク』をブラッシュアップ。素材を活かすキャンディの代表格として、さらに多くの人に美味しさを知ってもらうべく、TV-CMの放映も行う」と、前年比10%増の売上を見込む。「当社の主力商品『カンロ飴』は、素材そのものを追求するべく、60年ぶりにリニューアルする。具体的には添加物であるアミノ酸を加えずに、現在の美味しさを踏襲した商品へと進化させる」と、同社を代表する商品をリニューアルすることで、キャンディの新たな価値を消費者に提供していくのだと訴えた。

 「コミュニケーションについては、健康経営への着手を行う。社員に率先して健康増進を行ってもらうべく、健康チャレンジ制度を通じたコミュニケーションを行っていく。また、糖の理解促進のために教育CSRを活用。草の根的な活動なども行いながら、消費者に糖への理解を深めてもらう。さらに、本社オフィスを移転する。これによって社内の風通しを良くし、健康経営の見える化も図れるものと期待している」と、新たなコミュニケーションに着手していくのだと説明する。「来年1月からコーポレートコミュニケーション本部も新設する」と、同社から様々な情報を積極的に発信していくと話していた。【PR】

カンロ=https://www.kanro.co.jp


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