菓子・ドリンク

清水清三郎商店と三菱化学、ゼオライト膜の技術で開発したお酒「concentration作 凝縮H」を発売

2017.03.14 17:36 更新

 清水清三郎商店は、三菱化学のゼオライト膜 KonKerを用いて旨味・香り・アルコール成分を濃縮したアルコール度数30度の新しいお酒「concentration作 凝縮H」の販売を3月30日に開始する。

 「concentration作 凝縮H」は、豊かな香りとキレの良さでお客様に高い評価を得ている清水清三郎商店の純米酒「作 穂乃智」(ざく ほのとも)を原料に、三菱化学のゼオライト膜KonKerを活用して、水分子だけを取り除き、アルコール成分だけでなく、「作 穂乃智」がもつ旨味・香り成分も2倍に濃縮している。この「concentration 作 凝縮 H」は、2016 年春に開発に成功。同年に開催された伊勢志摩サミットでは試飲展示および代表団向けのビュッフェに採用され、世界各国の消費者に日本のお酒の美味しさと技術力を感じもらった。

 醸造酒は発酵によりアルコールや旨味・香り成分を生み出すが、発酵のみで濃度を高めるには限界がある。また、蒸留などで濃度を高める方法では、加熱するため、熱に弱い旨味・香り成分は変性してしまう恐れがあるという。

 三菱化学のゼオライト膜KonKerは、3.8Åの大きさの揃った細孔を持ち、分離性能が高く、他の水分分離技術では濃縮できない成分にも対応している。さらに、耐水性に優れ、含水率の高い食品や飲料と水の分離が可能とのこと。また、日本酒やワインなど酸性の飲料にも適用可能な耐酸性を有する食品用ゼオライト膜であり、低温で脱水することができるため、食品や飲料の美味しさや香りを保ったまま濃縮できる世界初の技術となっている。

 開発にあたっては、2013年12月に成立し、2014年1月に施行された「産業競争力強化法」の「グレーゾーン解消制度」に基づき三菱化学が経済産業省に照会を実施。2016 年1月15日付の財務省および経済産業省からの回答書によって、試験製造品に対する実験室内外での取扱いが認められた。これにより、酒造メーカーへのサンプル送付等が可能となり、大幅に開発が加速した。「グレーゾーン解消制度」とは、新事業活動に関する規制の適用の有無を、事業者が照会することができる制度。事業者が新事業活動を行うに先立ち、あらかじめ規制の適用の有無について、事業所管大臣に照会し、事業所管大臣から規制所管大臣への確認を経て、規制の適用の有無に関する回答を受ける。同製品は、はせがわ酒店パレスホテル東京店で3月30日から販売を開始する。

[小売価格]5000円(税別)
[発売日]3月30日(木)

三菱化学=http://www.m-kagaku.co.jp
清水清三郎商店=http://seizaburo.jp


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