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富士経済、スパウト付パウチ食品の国内市場調査、2020年市場では8億6160万本・2019年比7.2%減を見込む

2020.07.25 13:07 更新

 総合マーケティングビジネスの富士経済は、リキャップできる点や手軽に中身を押し出すことができる利便性の高さから、飲料や調味料、高齢者向け食品などで増加しているスパウト付パウチ食品の市場を調査した。その結果を「スパウト付パウチ食品市場のトレンド分析調査」にまとめた。トピックスとして、スパウト付パウチ食品の2020年市場見込(2019年比)では8億6160万本(7.2%減)に達する見通しだ。市場の中心である飲料が新型コロナウイルス感染症の影響によって落ち込み縮小するとみられる。

 スパウト付パウチ食品市場は、2019年が9億2800万本、2020年が8億6160万本(2019年比:92.8%)を見込む(スパウト付パウチ食品のメーカー出荷数量を対象とする)。

 市場は、飲料、調味料、高齢者向け食品、その他のカテゴリーで構成されており、市場の7割以上を占める飲料が拡大をけん引してきた。2018年は、飲料が既存商品の実績増に加え、大手飲料メーカーが相次いで新商品を投入したことで伸長し、市場は拡大した。また、その他に含まれるアイスクリームの「クーリッシュ」(ロッテ)が大幅に実績を伸ばしたことも市場拡大に寄与した。

 2019年は、各カテゴリーが伸長し市場は拡大した。飲料は冷夏であったが、新商品の投入が引き続き活発だった。調味料は塩こうじが伸びたことや、練りごまでスパウト付パウチ食品が増加した。高齢者向け食品は、夏場の熱中症対策として需要が高い「OS-1 ゼリー」(大塚製薬工場)が大幅に実績を伸ばした。

 2020年は、市場の中心である飲料が落ち込むとみられるため、縮小が予想される。飲料は、主要顧客であるオフィスワーカーの多くが新型コロナウイルス感染症の感染拡大により在宅勤務となったことから、CVSでの販売不振などの影響を受けている。一方、調味料は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により家庭内での調理機会が増加していることから好調であり、伸びるとみられる。その他は、アイスクリームが在宅時間の増加と外食店の営業自粛を背景に家庭内でのプチ贅沢需要を獲得しており、伸びが予想される。2021年以降、市場は回復に向かうとみられる。特に、高齢者向け食品は、高齢化の進展などを背景に栄養補給食品の需要増加が予想される。また、その他に含まれるアイスクリームは、夏場だけではなく冬場の需要開拓が進み通年商材化しており、伸びるとみられる。

[調査方法]富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
[調査期間]4月~6月
[小売価格]
PDF版:30万円
ネットワークパッケージ版:45万円
(すべて税別)

富士経済=http://www.fuji-keizai.co.jp/


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