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富士経済、希釈飲料の国内市場に関する調査、2020年見込では2019年比22.8%増の485億円に拡大

2020.07.31 17:41 更新

 総合マーケティングビジネスの富士経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による在宅率の上昇などから需要が増加している希釈飲料の国内市場を調査した。その結果を「ホームユース需要開拓に向け多様化が進む希釈飲料の実態調査と将来分析」にまとめた。トピックスとして、2020年見込(2019年比)では、在宅率の上昇からストック需要が増加。割り材でアレンジできる点も好評な希釈飲料の国内市場は485億円(22.8%増)に達する見通しだ。酢の美容、健康性の認知が進んでおり、リピートユーザーの定着などから市場拡大するビネガードリンク市場は152億円(40.7%増)を見込む。

 この調査では、希釈飲料7カテゴリーの市場動向を捉え、将来を展望した。また、各カテゴリーの容器およびチャネル別動向なども明らかにした。

 希釈飲料は、パッケージ飲料と比較して経済性やストックに適している点や味の調整が可能である点などが支持され、参入する企業が増加し堅調に市場は拡大している。2020年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による在宅率の上昇から家庭でのストック需要が増加し、また、水や牛乳などで割ってアレンジできる点も好評で、2019年比22.8%増の485億円が見込まれる。

 ビネガードリンクは酢の美容、健康性の認知が進んでおり、リピートユーザーの定着や果実酢など飲みやすい商品の増加によって若年層の需要を取り込んでいることから市場が拡大している。2020年は2019年比40.7%増の152億円が予想される。

 茶系飲料は、日本茶、ウーロン茶、麦茶、ブレンドティ、その他ティードリンクの希釈商品を対象とする。茶系飲料は2019年にサントリー食品インターナショナルが濃縮缶を発売したことで市場が形成された。2020年は伊藤園が参入するなど市場は活性化しており、2019年比2.7倍の19億円が見込まれる。今後も各社の販促によりトライアル層の獲得やリピーターの育成が進み、市場拡大するとみられる。

 コーヒーは、コーヒー成分を抽出したコーヒー濃縮液を対象とし、1杯ずつ希釈するポーションや粉末は含まない。コーヒーの濃縮液としてはポーションが主体であったが、2016年にサントリー食品インターナショナルが「ボス ラテベース」を発売したことで大幅に拡大した。2020年は在宅率の上昇によりリキッドコーヒーからの移行や、外食産業からの需要を取り込み、2019年比41.5%増の58億円が見込まれる。

 果汁・野菜はアサヒ飲料「ほっと」シリーズの堅調な伸びに加え、近年は炭酸やアルコールなど割り材が多様化していることなどから需要が増加している。2019年はキリンビバレッジの「世界のkitchenから」の配荷拡大や新商品の投入により大幅に伸長した。2020年も市場は続伸するとみられる。

[調査方法]富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
[調査期間]6月
[小売価格]
PDF版:30万円
ネットワークパッケージ版:45万円
(すべて税別)

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


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