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2020年首都圏版LIFULL HOME'S住みたい街ランキングを発表、"買って住みたい街"1位は「勝どき」で"借りて住みたい街"は4年連続池袋駅が1位に

2020.02.05 10:25 更新

 不動産情報サイト「LIFULL HOME'S」等の住生活情報サービスを提供するLIFULL(ライフル)は、「LIFULL HOME'S」で住まいを探すユーザーの検索・問合せ数をベースに「2020年 首都圏版LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」を発表した。その結果、“買って住みたい街”1位は初の「勝どき」。「渋谷」「東京」は100位以上のランクアップとなった。“借りて住みたい街”は4年連続、池袋駅が1位になった。駅周辺の開発が進む地域が続々と上位にランクインした。

 首都圏「買って住みたい街」ランキングは、「勝どき」が2019年の16位からジャンプアップし、初の栄冠を獲得した。2年連続して都心周辺エリアが1位となり、昨年から引き続き、「買って住みたい街」の人気は、都心に戻ってきている傾向が見てとれる。特に2020年は五輪開催の影響からか、5位に「東京」(前回138位)、16位に「渋谷」(前回154位)が入るなど、住宅地としてイメージされにくいエリアの街が上位に登場している。ただし、2位「恵比寿」、4位「北浦和」、6位「八王子」など首都圏で拠点性が高く生活利便性にも支持があるエリアは上位を維持しており、物件価格と地域の利便性、生活のしやすさを考慮して現実的な選択をしていることがうかがえる。

 一方で、都心回帰の流れに逆行して「八王子」を筆頭に11位「本厚木」、17位「印西牧の原」、26位「八街」、28位「大網」など首都圏郊外に位置するエリアが上位に進出していることも見逃せない。都心近郊での地価安定上昇や消費増税の影響で物件価格は高止まりしているため、のびのびと生活できる郊外で豊かな自然環境を楽しみながら暮らすことを選択する購入希望者も増えているようだ。

 首都圏「借りて住みたい街」ランキングは、「池袋」が4年連続で1位となった。池袋はJR線ほか西武池袋線、東武東上線、東京メトロ丸ノ内線、副都心線など合計8路線が乗り入れるビッグターミナルで、生活利便性と交通利便性が確保されたエリアとなっている。2位には「葛西」が前回5位から上昇。特に単身者向けの物件が豊富で、賃料が安価に設定されており、周辺の物価水準も比較的低いという経済面での合理性が支持されているようだ。池袋同様に、生活利便性と交通利便性のバランスが取れており、なおかつ駅周辺の開発が進んでいるエリアとして3位「川崎」、5位「大宮」、6位「三軒茶屋」も上位を占めている。これらのエリアは開発によって道路が拡幅され、バスやタクシーの使い勝手が向上したり、大型商業施設が誘致されたりするなどバリューアップが図られ続けていることで求心力が増しており、若年層だけでなく“安全で買い物に便利な街に住みたい”という中高年層のニーズの受け皿にもなっている。

 また前回のランキングから大きくランキングを上げたのは、11位「蕨」(前回29位)、20位「西川口」(同、30位)をはじめ、24位「綾瀬」(同、47位)、27位「本八幡」(同、50位)、38位「西船橋」(同、68位)、41位「亀有」(同、70位)、51位「北綾瀬」(同、84位)だった。これらの街は、主に交通面において、鉄道路線の相互乗り入れや直通運転の開始、駅の改良工事、駅前道路の付け替え工事などの改善が実施され、古くからの住宅地が賃貸居住エリアとしてバリューアップしたという共通点がある。

 首都圏「買って住みたい行政区」ランキングは、中央区が1位に輝いた。中央区が1位になったことは、五輪の開催を契機とした資産価値や利便性の向上を期待して注目する人がこれまで以上に増えたことが要因として考えられる。また、注目すべきは都心の行政区を押しのけて船橋市が前回同様4位にランクインしたこと。船橋市は、東葉高速鉄道が「西船橋」で東京メトロ東西線に乗り入れて以降交通利便性が飛躍的に高まり、都心通勤圏として注目されるようになったため上位にランクされたと考えられる。さらに15位八王子市、23位横須賀市、27位藤沢市、30位越谷市、32位川越市についても、都心の行政区に比べて上位にランクされている。これは地域の拠点性がある割に物件価格は都心~近郊に位置する行政区に比べて相対的に安価であることが要因として考えられる。

 首都圏「借りて住みたい行政区」ランキングは、2年連続で世田谷区が1位に、2位杉並区、3位新宿区、4位の大田区までも前回と同じ順位となり、根強い人気を誇っていることがわかる。5位以下の顔ぶれも前回と大きな変化はなく、ベスト10はすべて東京23区内の行政区が占める結果となった。

 ただし、東京23区の中でも、23位文京区、24位台東区、26位中央区、30位荒川区、50位千代田区(東京23区最下位)は、荒川区を除いていずれも都心~近郊の行政区であり、賃料水準が高いことから、借りて住むにはハードルが高い傾向があることがうかがえる。反対に都心行政区で3位にランクされる新宿区は、単身者向けの住宅が多いことから都心としては賃料水準がやや低いことが人気の一因となっている。この結果から賃料水準と人気はトレードオフの関係になっているケースが多いことがわかる。

[調査概要]
対象期間:2019年1月1日 ~ 2019年12月31日
対象者:LIFULL HOME'Sユーザー 首都圏は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県を対象
集計方法:LIFULL HOME'Sに掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅名、またその行政区をそれぞれ集計
分析:LIFULL HOME'S総研

LIFULL=https://LIFULL.com
2020年 LIFULL HOME'S住みたい街(駅)ランキング=https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/
2020年 LIFULL HOME'S住みたい行政区ランキング=https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2020_gyousei_shutoken/

 


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