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富士経済、ハンドソープやパンティライナーなどトイレタリー用品市場調査、2020年にハンドソープ市場は180億円・パンティライナー市場は130億円と予測

2019.12.11 18:28 更新

 富士経済は、衛生意識の高まりや商品認知度の向上によって拡大しているハンドソープやパンティライナーの市場を調査した。その結果を「トイレタリーグッヅマーケティング要覧 2019 No.2」にまとめた。トピックスとしては、2020年にハンドソープ市場は180億円(18年比4.0%増)、パンティライナー市場は130億円(18年比2.4%増)と予測した。

 この調査では、パーソナルケア、オーラルケア、ベビーケア、フェミニンケアの4分野29品目の市場を調査分析した。

 ハンドソープ市場は、家庭用の手洗いを主目的とする液体タイプの洗浄料を対象とする。泡で出てくるプレフォームタイプや手をかざすだけで液体や泡が出てくる電子式も含む。ハンドソープは消費者の衛生意識の高まりや、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症対策として手洗いが奨励されていることで使用率が高まっている。また、簡便性が高いプレフォームタイプの定着や食品のにおい除去などの付加機能を訴求した商品の投入、商品名に利用シーンを提示した商品の投入など、市場は活況を呈している。今後も商品の利用シーンを広げる施策や、消費者の衛生意識の高まりによって世帯当たりの使用量は増加するとみられ、市場の拡大が予想される。

 パンティライナー市場は、おりものの吸収を訴求する商品を対象とする。清潔を保つ習慣や女性の社会進出の高まりに伴い、おりものケアのために日常的にパンティライナーを使用するユーザーが増加しているほか、軽失禁ライナーを使うことに抵抗を感じる層からの需要を獲得しており、市場は
拡大している。2019年はユニ・チャームから「ソフィ Kiyora 贅沢呼吸」や「ソフィ パンティライナー オーガニックコットン 無香料」が新たに発売されたほか、小林製薬からも「サラサーティコットン 100 ワイド&ロング」が発売されるなど相次ぐ新商品の投入によって市場は拡大するとみられる。“中高生向け”や“自然派志向向け”などセグメントの細分化によるパンティライナーの使用率向上が図られていることから、今後も市場拡大が予想される。

 ベビー用スキンケア市場は、ベビー用スキンケアとしてソープやシャンプー、オイル、ローション、クリーム、サンスクリーン(UVケア)、を対象とする。 ベビー用スキンケアは出生率の低下によって対象人口が減少していたことから市場は縮小していたが、2000年代後半に簡便性の高い泡で出てくるプレフォームタイプの全身ソープが登場し、乳児を支えながらの入浴において利便性が非常に高いことが評価され市場が活性化した。近年は、ローションやクリームがインバウンド需要で伸びており、市場の拡大をけん引している。2019年は各企業が商品投入やリニューアルを積極的に実施していることから引き続き市場は拡大するとみられる。乳幼児にも使用できる大人用商品への需要分散や中国の電子商取引法施行によるインバウンド需要の減少により、長期的には市場は緩やかに縮小していくとみられる。

 トイレタリーグッヅ3分野の国内市場では、オーラルケアは主要ターゲットとなる中高年層の増加や、消費者のオーラルケア意識の高まりによって参入企業が高機能・高付加価値商品を強化しているため、単価アップが進み市場は拡大している。今後も参入企業による高機能・高付加価値商品のラインアップ強化は続くとみられる。また、利用シーンの多様化や機能・目的別の使い分けが浸透することでさらなる単価アップが進み市場の拡大に寄与するとみられる。ベビーケア市場は出生率の低下によって長期的には縮小していくとみられる。数量ベースの縮小は免れないものの、高付加価値商品の提案が進み単価アップすることで市場縮小幅は小幅にとどまると期待される。フェミニンケア市場は対象年齢の人口減により縮小している。潜在需要の取り込みや高付加価値商品投入による購入単価の引き上げが課題となっている。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


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