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サントリー食品、ミネラルウォーターに関する市場動向調査、20代の4人に1人は小学生の時にはミネラルウォーターを飲んでいた

2019.10.07 16:08 更新

 ミネラルウォーターは、今や日常生活には欠かせないものとなっている。サントリーは、「水と生きる」ことを社会との約束と位置づけており、ミネラルウォーター市場をリードする企業として、ミネラルウォーターがどのように飲用されているのか、飲用頻度、飲用機会や購入実態などを明らかにすることを目的に、1991年から毎年市場動向調査を実施している。今回は、「日常生活のなかのミネラルウォーター」をテーマに、生活者のミネラルウォーターに対する意識と飲用実態の関係などを明らかにしている。その結果、20代の4人に1人は、小学生の時にはミネラルウォーターを飲んでいたことがわかった。また、40~60代がミネラルウォーターを初めて飲んだ理由は、「健康に良さそうと思ったから」が最多となっている。

 1991(平成3)年から同社で実施している生活者対象の飲用動向調査の2019(令和元)年版とのこと。今回は「ミネラルウォーターと日常生活」を主なテーマに、生活者の意識や行動を調査した。

 ミネラルウォーターについて、生活必需品かどうかを尋ねたところ、全体の約6割(57.6%)が「生活必需品である」(「あてはまる」19.8%+「ややあてはまる」37.8%)と回答した。「ミネラルウォーターは生活に欠かせないもの」という感覚は、広く浸透しているようだ。「生活必需品だ」と考える人は、女性(62.3%)の方が「男性」(53.0%)より多く、女性では50代が最も高く、約7割(69.6%)が「生活必需品」と考えています。男性では20代の割合(62.2%)が最も高くなっている。

 ミネラルウォーターを飲み始めた時期を尋ねたところ、全体(ミネラルウォーターの飲用経験があり、最初の飲用を覚えている人 373人が対象)でみると、7割が30歳になる前に飲み始めている。20~50代では、「20代になってから飲み始めた」(31.6%)との回答が最も多く、60代は、「40代になってから」(28.8%)が最も多くなっている。20代は「小学校に上がる前から」が12.9%、「小学校のときから」が12.9%おり、合わせて、4人に1人(25.8%)が小学生のときにはミネラルウォーターを飲んでいることが分かった。

 ミネラルウォーターを初めて飲んだときの理由は、「健康に良さそうだと思ったから」(34.6%)が最も多く、続いて「家にあったから・家族が飲んでいたから」(30.0%)となった。年代別に見ると、20代、30代は「家にあったから・家族が飲んでいたから」(20代:41.9%、30代:41.1%)が多く、ミネラルウォーターが子どもの頃から家にあり、日常的なものとして定着している世代であるといえそうだ。特に、20代では「親にすすめられて」(17.7%)も全体より11.3ポイント高くなっている。40~60代は「健康に良さそうと思ったから」(40代:34.1%、50代:33.3%、60代:45.2%)が最も多く、特に60代は全体に比べ10.6ポイント高くなっている。主に健康面を理由に飲み始めた40代以上の世代と、家庭生活の中で自然と口にする機会があった20代、30代とで、違いの出る結果となった。

 「ミネラルウォーターを買うのは普通のことか」と尋ねたところ、全体の7割以上(72.4%)が「普通のことである」(「あてはまる」24.8%+「ややあてはまる」47.6%)と回答した。ミネラルウォーターを買うことは、日常生活に定着していることがうかがえるす。性別でみると、女性(77.3%)は男性(67.6%)よりその意識が高いことが分かった。また、60代では、男性(53.1%)が「普通のことである」と回答した割合が全体で最も低い一方、女性(82.7%)は最も高くなっており、男女で29.6ポイントもの差がつく、対照的な結果となった。(図4)

 ミネラルウォーターを買う理由を尋ねたところ、「もともと以前から買っていたから」(29.8%)と、購入が習慣化している人が約3割で、最も多いことが分かった。20代、30代は「飲み水を買うのは当然」と考える人が多く、特に20代男性は42.5%と、全体より14.6ポイント高い結果となった。50代女性は「お金を出してでも安全な水を飲みたいから」(46.3%)が最も多く、60代男性では「お金を出してでもおいしい水が飲みたいから」(41.0%)が最も多い結果となった。ミネラルウォーターの購入が既に定着している層に加え、安全やおいしさを求めて購入する人がいることもうかがえる。

 1日に飲む水の量(水道水を含む)は、896.9mlが全体の平均となった。あらかじめ自分の健康意識について尋ね、「健康意識が高いと思っている人(以下、健康意識が高い人)」と「健康意識が高いと思っていない人(以下、健康意識が高くない人)」で飲む水の量を比べたところ、「健康意識が高い人」は915.8ml、「健康意識が高くない人」は874.4mlとなった。

 また、1日に飲む水の量全体を100%としたときの「ミネラルウォーター」の割合は、全体では38.3%だったが、「健康意識が高い人」は42.0%、「健康意識が高くない人」は34.0%で、8ポイント差となった。「健康意識が高い人」は、1日に飲む水の量が多く、また、そのうち「ミネラルウォーター」の占める割合も高いことが分かった。

 「健康意識が高い人」と「健康意識が高くない人」で水を飲む習慣や水を飲むタイミングについて比べみたところ、両者で違いがあることが分かった。最も大きな差がみられたのは、「朝起きてすぐ水を飲む」で、「健康意識が高い人」の51.8%が実践している一方、「健康意識が高くない人」は38.2%で、13.6ポイントの差がみられた。また、その他の項目すべてにおいて「健康意識が高い人」の方が実践している割合が大きく、日頃から意識的に水を飲むタイミングを多く作っていることがわかった。

 日本のミネラルウォーターの歴史は、1970年代前半、業務用市場で販売された瓶入りのミネラルウォーターにまでさかのぼる。その後、さまざまな時代背景を反映しながら、ミネラルウォーターは着実に日本人の生活の中に浸透してきている。

 健康志向の高まりに加えて、海外旅行の増加によってミネラルウォーターに接する機会が増えたこと、また安全な水への意識の高まりなどによって、ミネラルウォーターは、それまでの業務用市場から家庭用市場へも広がり始めた。

 1990年代に入って、マンションの貯水タンクの汚れに関する報道がされるようになった。これを受けて、家庭用のミネラルウォーターの消費量は、国産、輸入ともに大幅に拡大した。また、1994年の猛暑・水不足による需要増や災害時の備蓄への意識の高まりによって、ミネラルウォーターは、家庭における日常品としての地位を確実なものにした。しかしながら、1995年秋の異物混入事件によって輸入ミネラルウォーターが大幅に減少した影響を受け、1996年の家庭用ミネラルウォーター市場は、90年代で初めて前年を下回る結果となった。一方でこの事件によって、ミネラルウォーターの安全性、品質に対する信頼がミネラルウォーター購入時のポイントとして消費者に大きく意識されるようになる。同年4月に国産小容量ペットボトル製品の販売が解禁。これによって、ミネラルウォーターの飲用機会が広がり、国産ミネラルウォーターの消費量は大幅に増加した。また、いわゆる「2000年問題」によって、停電対策として家庭でミネラルウォーターを備蓄した人が多かったため、1999年のミネラルウォーター市場は前年比3割増と大幅に伸長した。

 2000年から2006年までは健康志向の高まりなどによって、ミネラルウォーター市場は、拡大を続けていたが、2007年からはほぼ横ばいの傾向だった。2011年は、東日本大震災後の備蓄用の需要が急増するなどの影響もあり3172千キロリットル(前年比126.0%)と大きく伸長し、20年前の11倍、10年前の約2.5倍の規模にまで拡大した。2018年の国産ミネラルウォーターの生産量3658千キロリットル(前年比112.4%)、輸入ミネラルウォーターは352千キロリットル(前年比103.7%)で、合計4,010千キロリットルと過去最大規模となり、国産ミネラルウォーターの生産量は2001年以降、18年連続で増加傾向が続いており、2000年と比較すると4倍以上の規模に拡大している。

[調査概要]
調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)および関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に居住する20~69歳の男女個人で、昨年の8月以降に以下の6種類の有料の水、および水道水のいずれかを「飲用水」として利用した人を対象とした。
a)ミネラルウォーター(ペットボトル、缶、ビンに入った非発泡かつ甘くないもの)
b)炭酸水またはスパークリングウォーター
c)フレーバーウォーター
d)宅配サービスのミネラルウォーター(ウォーターサーバーを使用し自宅で利用するもの)
e)スーパーの店頭などで、セルフサービスで詰める水
f)自宅の浄水器(水道直結式のアルカリイオン整水器や浄水器)の水
調査対象者数:500人(男性253人、女性247人)
調査方法:インターネット調査
調査期間:8月28日(水)~8月29日(木)

サントリー食品インターナショナル=https://www.suntory.co.jp/softdrink/


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