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サントリー食品、「ウェルビーイングトレンドサーベイ」の調査結果を発表、「人生100年時代」に向け認知症の関心は若者にも浸透、「人生100年時代」の受け止め方に世代間ギャップも

2019.10.21 14:10 更新

 サントリー食品インターナショナルは、「健康で、前向きに、自分らしく生き続けたい」と願う人々に寄添い、サポートできる企業でありたいという想いのもと、昨年9月から「100年ライフ プロジェクト」を発足している。今回、同プロジェクトの活動の一環として、2014年から実施している「健康と飲料レポート」を発展的に拡張し、「ウェルビーイングトレンドサーベイ」を実施。「人生100年時代」に向けた意識について、調査結果を一部抜粋して発表した。この結果、健康寿命への意識の高まりから、将来の不安は「がん」より「認知症」が上回り、「人生100年時代」の受け止め方に世代間ギャップがあることが浮き彫りになった。また、無理なく習慣化し、楽しく効果を出せる「予防健活」のニーズが高まっていることが明らかになった。

 「ウェルビーイングトレンドサーベイ2019」によると、「人生100年時代」の認知率は全体で85.2%と、言葉としては広く知られていることがわかった。「内容を知っている」「見聞きしたことがある程度」を合わせた認知率を見ると、男性60代・70代、女性70代が高い傾向にあった。一方で、「内容を知っている」と答えた年代は男女ともに20代が最も高く、約30%にのぼった。

 「人生100年時代」について「内容を知っている」と回答した人に、将来気をつけたい/予防したい症状を聞いたところ、1位は「認知症(48.2%)」であった。これは「がん(45.4%)」よりも高い数値となっており、人生100年時代に向けて健康寿命が重視され、生涯にわたって自立して“よく生きる”ことに対し意識が向いていることがうかがえる。

 最近、気になっている健康に関するキーワード(病名、症状、健康法など)について、自由回答で聞いたところ、「特になし/わからない」と回答した人は52.2%で、健康関連のキーワードを意識している人は約半数にとどまった。キーワードのうち最も多く挙げられたのは「高血圧症」で、「糖尿病」、「メタボリックシンドローム」といった他の生活習慣病に関するキーワードや、調査を実施した8月に頻出したキーワードである「熱中症」を上回った。

 最近メディア(TV番組、雑誌・ウェブ記事など)で話題になっているキーワードについて、気になっているものを選んでもらったところ、「メタボ」「免疫力」「糖質制限」「腸内フローラ」が上位に挙がった。昨年の調査から、上位項目に変化はなく、これらの健康キーワードには関心が定着していることがわかる。

 「人生100年時代」と聞いてどう考えるかを聞いてみると、「自分事と受け止められる」という回答が60.5%、「将来に備えたいと思う」という回答が72.9%を占めた。若い層においてその割合は高くなっており、とくに、20代男性は「自分事と受け止められる」と答えた人は75.9%と他の性別年代に比べて5ポイント以上高く、「将来に備えたいと思う」では85.5%と、女性30代(87.0%)に次いで2位となった。年金問題や雇用の先行きの不透明さといった社会背景を受けて、若い世代では堅実な備えを重視していることがうかがる。一方で、「自分とは関係ない」「特に行動を起こそうとは思わない」と回答した割合が比較的高かったのが50代女性だった。人生の折り返し点を迎え、将来を不安視するよりも“今”に関心が高いことが推察される。

 「人生100年時代」に対して、「幸せだと思う」と回答した人は55.3%と半数をやや超える結果となった。20代男性と70代男女は「幸せだと思う」と答えた人の割合が高く6割を超えたが、30代から60代の中間層は、「幸せだと思う」と「負担に思う」の割合が拮抗している。50代女性は「幸せだと思う」人が44.9%と、他の年代に比べて低いことがわかった。また「長生きしなくても大丈夫だと思う」と考える人の割合も64.1%と著しく高く、50代女性は“今”を大切に生きたい、あるいは長生きを幸せだとは思わないという、未来を重視しない傾向があることが浮き彫りになった。

 「自分は同世代と比べて健康だと思う」という意識が最も高かったのは70代で、全体の36.8%よりも14.7ポイント高い51.5%だった。現在の自分の健康に自信があり、生き生きと前向きに健康に向き合うさまがうかがえる。

 健康のための行動を行っているかという質問に対しては、「習慣的に行っていることがある」「ときどき行っていることがある」を合計すると71.9%にのぼった。健康行動を習慣的に実施している人は70代でとくに多く、男性62.1%、女性53.2%だった。

 興味がある健康行動と、実際に現在行っている健康行動の差分を出してみると、最もギャップが大きかったのは「十分な休養をとる(差分23.8ポイント)」と「健康的な筋肉量を保つ(差分19.7ポイント)」だった。健康の三大要素「食事・休養・運動」のうち休養と運動については重要だという認識があるものの、行動がともなわないことが浮き彫りになった。現在行っている健康行動では、「十分な休養をとる(29.7%)」が最も多かったものの、興味のある健康行動との差分が大きいことから「十分な休養」への重視度の高さがうかがえる結果となった。

 健康のための行動についての自由回答では、興味を持っているもしくは行いたいと思うことの1位は「歩く・ウォーキング(29.4%)」がトップで、次いで「運動(25.6%)」がと上位に挙がった。現在行っている健康行動についてもトップは「歩く・ウォーキング」で、30%超と突出して高い割合だった。2位の「ストレッチ・柔軟(11.9%)」とあわせ、特別な道具や場所がなくてもでき、難易度も低い運動がよく行われていることがわかった。

 健康行動を実施する意向があるにもかかわらずできていない人を対象に、その理由を聞いてみると、「お金がかかる(42.3%)」が1位で、「意思が弱い(40.8%)」「継続するのに手間(37.1%)」が続いた。

 健康行動について、ストイックに取り組みたいか、楽しく取り組みたいかを聞いた設問では、「楽しく取り組みたい(74.6%)」が「ストイックに取り組みたい(25.4%)」を大きく上回った。ただし男性20~40代では「ストイックに取り組みたい」と回答する割合が高く、他の性別年代では10~20%台であるのに対し、35~50%台と、大きな差が見られた。また、健康のために行う行動の効果について、短期間に結果を出したいか、あるいは長期的に維持したいかをたずねたところ、両者は拮抗していた(「短期的に結果を出したい」51.0%、「長期的に結果を維持したい」49.0%)。男女ともに若い層ほど短期的な結果を求める傾向にあることがうかがえる。

 「無理なく続けられる方法で健康対策がしたい」と考える人は75.8%と、全体の3/4を占めていた。

 利用している健康関連サービスについて、2018年に実施した調査結果も合わせて推移を示した。「体重、血圧など健康状態の計測結果を記録してくれるアプリやWebサービス」の伸びが顕著で、とくに20代、30代の女性に受け入れられている。スマートデバイスを活用したさまざまな健康関連サービスが登場しており、手軽に健康管理ができる点で支持されていると考えられる。

 また、心拍数や活動量など、スポーツや健康管理に必要なデータを自動収集できるスマートウォッチの利用意向も徐々に増えつつある。とくに男性では「健康行動やデータの記録を取りたい」という意向が高く、20代で半数以上の52.2%、70代男性で39.8%と高い割合を示した。

[調査概要]
調査名称:ウェルビーイングトレンドサーベイ
調査地域:全国
調査期間:2019年8月13日(火)~8月16日(金)
調査手法:インターネット調査
調査対象:20~70代の男女
※飲料・食品・医薬品、広告・マスコミ・調査関連に従事する人を除く
調査人数:スクリーニング調査 3万人
(男性1万4805人、女性1万5195人)
※人口構成比に合わせてウェイトバック集計
本調査: 2700人
(男性1330人、女性1370人)
※人口構成比とスクリーニング出現率に合わせてウェイトバック集計

サントリー食品インターナショナル=https://www.suntory.co.jp/sbf/


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