データ・リポート

富士経済、一般用医薬品9カテゴリー40品目の国内市場調査、しみ改善薬はインバウンド需要の恩恵も受け好調

2019.08.05 18:59 更新

 富士経済は、国内一般用医薬品市場の現状把握を目的に、ドリンク剤やビタミン剤、滋養強壮保健薬、検査薬、女性関連薬、神経用薬、胃腸・消化器官用薬、オーラル関連用薬、漢方・生薬製剤など、9カテゴリー40品目を調査した。その結果を「2019 一般用医薬品データブック No.1」にまとめた。注目市場では、しみ改善薬はインバウンド需要の恩恵も受け好調だった。ビタミンB2主薬製剤とともにビタミン剤の市場拡大をけん引している。

 ビタミン剤市場はインバウンド需要の恩恵もある美容関連のしみ改善薬(ビタミンC主薬製剤を含む)やビタミンB2主薬製剤の好調により拡大している。しみ改善薬はしみ・そばかすの緩和など美白効果を訴求するビタミンC主薬製剤、L-システイン製剤、トラネキサム酸製剤を対象とする。美容要素が強いためサプリメントや化粧品などとの競合が激しく、需要変動が大きな時期もあったが、2010年から2014年にかけ市場は参入企業の継続的な注力もあって安定成長している。

 2015年には新製品の投入と販促の強化のほか、インバウンド需要による押し上げがあり、市場は大幅な伸びを示した。2016年は前年の反動を強いられマイナスとなったものの、2017年は販促の強化が図られたことで「トランシーノ」(第一三共ヘルスケア)が実績を伸ばし、インバウンド需要も再燃して拡大に転じた。2018年は上位製品をはじめ多くの製品が実績を伸ばしたことから、市場は2017年比20%超の拡大となった。インバウンド需要の将来性については不透明な部分もあるが、しみ対策をはじめとする美肌は女性の関心事の一つであるため、美肌の手段として一般用医薬品であるしみ改善薬の選択が続けば、今後も順調な拡大が期待できる。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


このページの先頭へ