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富士経済、清涼飲料市場を調査、2019年見込は5兆2212億円の2582万キロリットルに

2019.08.02 16:41 更新

 富士経済は、小容量化の進展もあり販売量ベースでは伸び悩むとみられるが、販売額ベースでは僅かながら拡大が予想される清涼飲料の国内市場を調査し、その結果を「2019年 清涼飲料マーケティング要覧」にまとめた。この調査では、16分野49品目の清涼飲料の市場規模やメーカー・ブランドシェア、容器別・温度帯別動向などを分析した。その結果、2019年市場見込では、「クラフトボス」発売で盛り上がり紅茶飲料が2038億円(2018年比8.6%増)と予測する。微糖・甘さ控えめミルクティーなど、甘さ離れに対応した商品の投入が相次ぐとみられる。

 2018年の清涼飲料市場は最需要期である夏季が記録的猛暑となり需給がひっ迫するほどの状況がみられ、2017年比1.0%増の5兆2,152億円、同1.9%増の2,605万キロリットルとなった。西日本を中心とした災害による物流面での混乱や、北海道の震災による生乳の生産量減少などもあったが、メーカー各社が大手流通チェーンへの安定供給に努め、特別便による配送などによりトラブル対応を行ったことが市場拡大につながった。なお、品目別では無糖茶飲料やミネラルウォーター類、機能性飲料、炭酸飲料が夏季の止渇・水分補給需要を受けて伸長したが、これまで健康価値の訴求によって好調が続いていたドリンクヨーグルトは需要に一服感がみられた。2019年は年初から好天に恵まれ順調なスタートを切ったものの、前年に猛暑による特需を受けた品目では需要減少の可能性もあることや、小容量化の進展から、販売量ベースでは縮小が予想される。一方で一部容器の値上げの動きもあることから、販売額ベースでは僅かながら拡大が見込まれる。

 紅茶飲料は、PETボトル、缶、紙パックなどのリキッドタイプの紅茶を対象とする。2011年以降、需要の頭打ちなどによるキリンビバレッジ以外のメーカーの注力度の低下、健康志向の高まりによる無糖茶や水への需要流出、フレーバーウォーター人気などもあり市場は低迷が続いていたが、2018年は「紅茶花伝 クラフティー」(コカ・コーラシステム)のヒットや、ほかの中堅ブランドの好調もあり拡大した。2019年はサントリー食品インターナショナルがリキッドコーヒーで大ヒットとなった「クラフトボス」から新たに紅茶フレーバーを発売したことで従来の紅茶飲料ユーザー以外の需要取り込みが期待され、拡大が予想される。また、これまであまり見られなかった微糖・甘さ控えめのミルクティーが相次いで発売されており、無糖ストレートタイプも含め、甘さ離れに対応した商品が今後市場にどの程度定着するか注目される。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp


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