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矢野経済研究所、国内エステティックサロン総市場調査、2018年度の市場規模は前年度比100.2%の3587億円の見込み

2019.06.19 10:12 更新

 矢野経済研究所は、国内エステティックサロン総市場を調査し、都道府県別や施術別の動向、参入企業動向、また、将来展望を明らかにした。その結果、大手を中心に集客効率を重視した店舗の整理統合・既存店強化で収益性を向上したことから、2018年度のエステティックサロン市場規模は前年度比100.2%の3587億円の見込みであることがわかった。

 2018年度のエステティックサロン市場規模は事業者売上高ベースで、前年度比100.2%の3587億円と微増の見込みである。エステティックサロンの主要顧客は中高年層であるが、インターネット予約や店舗情報検索などが定着してきたほか、主要なSNSを利用した広告宣伝や情報発信も活発化してきている。昨今ではこうした情報を利活用した顧客動向分析や集客施策など、webマーケティングが重要になっている。

 エステティックサロン運営企業の多くは、不採算店舗を整理・統合し、既存店舗の収益強化を重視する事業展開を継続している。この背景には店舗運営スタッフの人員確保に苦心していること、また、周辺美容サービスや一般流通のセルフ化粧品市場との競合激化、次世代の顧客層となりうる若年女性層開拓の不調や集客の伸び悩みなどがある。こうしたなか、集客の見込める大手百貨店やショッピングセンター、ホテルなどに店舗を新設する一方、既存店舗はリニューアルを積極的に進め、なかには集客性や適正な人員配置による固定費などの採算性を勘案したうえで、より条件の良い立地へのリニューアル移転を行うなどしている。

 2019年度のエステティックサロン市場規模は事業者売上高ベースで、前年度比100.3%の3599億円と微増を予測する。エステティックサロンでは化粧品や健康食品、美容機器といった商品が販売されているが、こうした付加価値の高い商品は施術と並び、重要な商材であり、来店顧客に対してこうした家庭用の美容商材を推奨販売することで売上拡大が期待される。今後も収益性確保のみならず、生産性向上の観点からもこうした商材は重要であるものと考える。

 また、大手の脱毛サロン運営企業や総合エステティックサロン運営企業を中心に、積極的な多店舗化戦略から、最適且つ効率的な人員やサービスの適正配置による店舗展開が強化されていくとみる。グループ企業においてはグループ企業間における美容事業等の相乗効果を想定した協業も進められるものと考える。

矢野経済研究所=http://www.yano.co.jp/


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