データ・リポート

アウタースキン研究所、日焼け止めに関する調査で8割以上の女性が"塗ったのに焼けてしまった"と回答、日焼け止めの使い方が「スキマリスク」を招く原因に

2019.04.02 19:26 更新

 日差しが徐々に強まり、日焼けが気になってくるこれからの季節。春から夏にかけては、紫外線量がピークを迎えるとされており、女性にとっては、紫外線対策の取り組みが必要不可欠になる。しかし、日焼け止めを塗ったのに日焼けをしてしまい、対策に悩んでいる女性も多いようだ。花王のトータルスキンケアブランド「ビオレ」が立ち上げたアウタースキン研究所が実施した調査によると、8割以上の女性が、「しっかりと日焼け止め剤を塗ったはずなのに、いつのまにか日焼けしてしまった」経験があることがわかったという。そこで、アウタースキン研究所と一般財団法人日本気象協会では、“塗っても焼ける”原因を「スキマリスク」として注意を呼びかけ、日焼け止めの正しい使い方などを啓発している。

 アウタースキン研究所では、日常的に日焼け止めを使用している20~40代の女性1545人を対象に、日焼け止めに関するインターネット調査を2月に実施した。その結果、「日焼け止めを塗ったのに日焼けしてしまった」と答えた女性が8割以上を占め、5人に1人が「原因がわからない」と回答していたという。一方で、日焼け止め剤を選ぶ際には、「SPF値やPA値が高いこと」「日焼け止め効果が長続きしそう」といったUV機能よりも、使用感や肌への負担の少なさを重視する傾向があることも明らかになった。

 こうした、長年にわたり女性たちを悩ませている“塗っても焼ける”原因として、アウタースキン研究所と日本気象協会が注意喚起しているのが「スキマリスク」だ。具体的には、日焼け止めを塗る量や塗り直しの頻度が少ないこと、塗り方にムラがあること、そして、汗・水やこすれなどで日焼け止めが落ちること、などが「スキマリスク」として考えられるとのこと。さらに、花王の最新知見として、ウォーターベースの日焼け止め(同社従来品)を肌に塗り、その表面の状態を観察すると、ミクロレベルで日焼け止め剤が肌に不均一に分布していることがわかった。ウォーターベース(ジェル)タイプは、使用感の良さや付け心地の軽さ、洗い流しやすさなどから、年代問わず、最も使用率が高い剤型だが、実はミクロレベルの「スキマリスク」があるという。

 日本気象協会 気象予報士の藤原有衣子氏は、「スキマリスク」について、「日本国内での紫外線量は長期的に増加しており、確かな日焼け対策が必要となっている。さらに、日本の夏は、世界で最も蒸し暑い国というデータもあるように、近年の気候変動による高温・多湿な環境は、発汗による日焼け止めの『スキマリスク』をいっそう増幅させているといえる。紫外線は晴れの日だけでなく、曇りの日でも降り注ぐ。また、気象庁が発表した最新の長期予報によると、気温は、春は平年よりも高く、夏は平年並の見込みで、汗をかくことが多くなることが予測される。人体におよぼす紫外線の影響度(UVインデックス)は、例年は7月が最も大きくなるので、とくに注意が必要だ。日本気象協会では、全国約800ヵ所の推定日射量や1kmメッシュの日射量予測、各地域の紫外線指数を提供しており、今後も日焼けの予防を呼びかけていく」との考えを述べている。

 また、銀座 ケイスキンクリニックの慶田朋子院長は、「日焼け止めは、『使い方』次第では、効果が十分に発揮されない。具体的には、『量が不十分』『まんべんなく塗れていない』『塗り直しの頻度が低い』ことで、塗った日焼け止めに塗りムラができているケースが多い。また、『汗・水やこすれなどによって日焼け止めが落ちてしまっている』ことも多い。こうしてできた塗りムラによって生じる『スキマ』から、気づかぬうちに紫外線の侵入を許してしまっている可能性がある。さらに、薄着になる季節には、衣服の胸元や繊維の『スキマ』からも紫外線が侵入しやすくなるので、服を着る前に日焼け止めを塗るなど、より入念な対策が必要になる」と、日焼け止めの使い方が「スキマリスク」につながっているのだと指摘する。

 「均一に塗れている場合とそうでない場合、十分な量を塗っている場合とそうでない場合では、塗った日焼け止めの『スキマ』の大きさに圧倒的な差が出る。そのため、十分な量をまんべんなく塗ることが大切になる。塗り残しが多い箇所は、額や鼻、耳など凹凸のある部分や、うなじや袖まわり、腕の後ろなど手の届きにくいところなので気をつけてほしい。また、日焼け止めを塗った状態で、かいた汗をタオルで拭うと日焼け止めが一気にこすれ落ちてしまう。そこでできた日焼け止めの『スキマ』は無防備となり、紫外線の侵入をいとも簡単に許してしまう」と、日焼け止めの使う際の注意点を教えてくれた。

 日焼け止めを塗っているのに日焼けをしてしまうと悩んでいる人は、日焼け止めを塗る量や塗り直しの頻度が少ないこと、塗り方にムラがあること、汗・水やこすれなどで日焼け止めが落ちること、さらにはウォーターベースの日焼け止め由来のミクロレベルの塗りムラなどによって生じる「スキマリスク」を意識して、日焼け止めの使い方や商品選びを見直してみては。

[調査概要]
調査名:日焼け止めに関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
実施期間:2月15日~2月17日
調査対象:日常的に日焼け止めを使用している全国の20~40代の女性1545人

アウタースキン研究所=https://outerskin.jp/
日本気象協会=https://tenki.jp/


このページの先頭へ