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矢野経済研究所、国内の健康食品市場の調査、機能性表示食品の拡大が市場の成長を牽引

2019.03.15 18:01 更新

 矢野経済研究所は、国内の健康食品市場を調査し、各セグメント別の動向、参入企業の動向、将来展望を明らかにした。その結果、拡大が続く健康食品市場では、機能性表示食品の拡大が市場の成長を牽引していることが明らかとなった。

 2017年度の健康食品市場規模はメーカー出荷金額ベースで、前年度比2.1%増の7708億4000万円と推計する。近年、健康食品の市場成長性が緩やかとなり、国内需要については企業間競争の激化によって、参入企業の業績に大きな明暗が見られる一方、インバウンド(訪日外国人客)需要が好調に推移したほか、機能性表示食品の市場拡大などが健康食品市場全体の押し上げに寄与した。2018年度についても引き続き市場は伸長し、市場規模は前年度比1.4%増の7813億6000万円を見込む。

 機能性表示食品の市場規模は2017年度が1788憶6000万円(前年度比31.1%増)、2018年度は1895億2000万円(同6.0%増)を見込む。市場の拡大が続くものの、2018年度は成長がやや緩やかになるとみる。受理品目が増加する一方、競合激化や販売不振から終売する機能性表示食品も散見され、特に菓子や清涼飲料など、嗜好性の強い一般加工食品においてその傾向が見られる。また、スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど、多くの商品が陳列されている売場において、機能性表示だけでは目立ちにくく、消費者の視認を得ることは難しいことから、ターゲット層に対して、機能性表示を活用したコミュニケーション戦略が売上を大きく左右する傾向が強まっている。通信販売においても、積極的な販促活動を行っていない機能性表示食品は、売上が伸び悩む傾向にある。

 健康食品市場は主力需要層である高齢者人口の増加、若年層における健康・美容意識の向上などを背景に今後も緩やかな市場拡大が続くものとみる。さらに、東京オリンピック・パラリンピック開催を含む前後の大型スポーツイベントによるスポーツ関連需要の活発化に加え、訪日外国人客の増加に伴うインバウンド需要の拡大など、国内需要に加え、海外における日本製サプリメントの現地需要拡大も期待され、市場拡大の後押しとなるものと考える。

矢野経済研究所=http://www.yano.co.jp/


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