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富士経済、サプリメントの国内市場調査、市場の50%以上が通信販売で25%程度が訪問販売に

2018.12.03 12:10 更新

 富士経済は、サプリメント(H・Bフーズの機能志向食品(健康食品・シリーズサプリメント))の国内市場を競合が激化するチャネル別に分析した。その結果を「チャネル別サプリメント市場分析調査2018」にまとめた。その結果、市場の50%以上が通信販売、25%程度が訪問販売となっており、通信販売は原材料・技術シーズを活かした商品の伸長や集中的な広告投資、機能性表示食品制度活用で需要を獲得した。訪問販売は、実績はわずかに縮小しているものの、市場における存在感は維持している。

 この調査では通信販売、訪問販売、量販店、CVS、薬局・薬店といったチャネル別にサプリメントの成分別市場動向を捉えると共に、各チャネルにおいて伸長ないし苦戦する成分の特徴や各チャネルと成分との親和性を分析することで、今後の市場における可能性を展望した。

 チャネル別にみると、市場の50%以上を占める通信販売が順調に伸びており、市場拡大をけん引している。原材料・技術シーズを活かした商品が伸長しているほか、単品成分を訴求した集中的な広告投資、機能性表示食品制度活用による明確な訴求、広告表現で需要を獲得している。通信販売に次ぐのが訪問販売である。市場の25%程度を占めるが、老舗企業では訪問販売員の高齢化といった問題を抱え、会員数を減らす企業も多く実績はわずかに縮小しているものの、市場における存在感は維持している。薬局・薬店は市場の10%強を占め、店頭販売のメインチャネルとなっている。青汁が順調に伸びているほか、スポーツ系のプロテインやアミノ酸の伸びも目立っている。量販店やCVSはサプリメントの主要チャネルではないため市場に占める割合は小さいが、TVCMをはじめメディア露出の多い商品や話題の成分を配合した商品が取り扱われ、一定の規模を形成している。

 上位成分は青汁、グルコサミン、複合(ビタミン、ミネラルのマルチ配合)、プロテイン、DHA・EPA、核酸、ブルーベリー、ビタミンE、黒酢・香醋の順となっており、このうち青汁、複合、プロテイン、DHA・EPA、コラーゲンが伸びており、市場拡大をけん引している。

 通信販売市場は5000億円を窺う規模にまで拡大している。上位成分はグルコサミン、青汁、DHA・EPAの順となっているが、近年、ミドリムシ、乳酸菌類(免疫賦活)、アミノ酸、グリシン、オタネニンジンなどが受け入れられ、会員顧客の安定したリピート需要を得ているほか、単品成分を訴求した集中的な広告投資により新規顧客を獲得している。ミドリムシは主力企業のユーグレナが「ユーグレナの緑汁」を中心に展開して、乳酸菌類(免疫賦活)は訴求の難しさを通販チャネル特有の広告戦略によってカバーして、アミノ酸は機能性表示食品で筋肉をつくる力をサポートするといった明確な訴求が可能となったことで伸長している。また、ダイエット関連成分では食事代替アイテムの一つであった酵素系カロリー調整食品がブームの落ち着きによってマイナスとなっているが、入れ替わるかたちで新たに粒タイプの酵素サプリメントが伸長している。一方、今後の市場拡大を阻害要因として広告規制の強まりがあげられる。広告表現の見直しによって落ち込む成分・商品が増加する可能性がある。

 プロテインは訪問販売市場が最も大きい。訪問販売のようなネットワークビジネスでは栄養摂取訴求のベース商品であり近年拡大している。薬局・薬店市場はボディメイク、スポーツ用途での需要増に伴い拡大、また、量販店市場ではスポーツコンセプト商品が堅調である。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


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