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矢野経済研究所、国内自然派・オーガニック化粧品市場調査、2017年度は前年度比104.9%の1297億円へ

2018.12.07 15:21 更新

 矢野経済研究所は、国内自然派・オーガニック化粧品市場を調査し、製品カテゴリー別や流通経路別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。その結果、2017年度の国内自然派・オーガニック化粧品市場は前年度比104.9%の1297億円に達した。

 自然派・オーガニック化粧品市場は、化粧品に対する安全、安心の高まりや、エコ(Ecology)やロハス(LOHAS)など環境を意識したライフスタイルを志向する消費者の増加、敏感肌を自覚する女性の増加などを背景に拡大をつづけている。また、単に自然派・オーガニック化粧品であるというだけでなく、一般の化粧品に求められる機能性の付加により訴求力が高まっていること、取扱店舗の増加やECサイトでの展開など、消費者との接点が増えていることなどから、2017年度の自然派・オーガニック化粧品国内市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比104.9%の197億円となった。

 世界にはオーガニック・ナチュラル認証基準が存在するが、日本にはこうした認証制度がなく、また一般的に消費者には馴染みが薄く、オーガニック・ナチュラル製品の由来や定義などへの認識が十分ではない状況にあるものと推察される。こうしたなか、近年ボタニカル(botanical)などのネーミングがヘアケアや生活関連分野などに多用され、自然派・オーガニック製品と同一に捉えられることに懸念があったことなどから、日本化粧品工業連合会は今年4月「化粧品の自然・オーガニック指数表示に関する業界ガイドライン」を制定した。同ガイドラインは自然・オーガニックを訴求した化粧品について消費者にわかりやすく情報提供する観点から、「ISO 16128」に基づく化粧品の自然及びオーガニックに関する表示基準を示したものである。日本市場で厳格な基準に則った製品を展開している有力企業においては、今後も安心、安全で優良な製品を供給していくことに変わりはなく、業界ガイドラインの表記に関しては経過を見守りつつ、対応を検討している段階である。

 2018年度の自然派・オーガニック化粧品国内市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比104.1%の1350億円を予測する。上述のとおり、消費者のライフスタイルの変化や志向の多様化などを受けて拡大基調とみる。また、製品の高機能化が消費者に大きな訴求力を発揮しており、一般化粧品から自然派・オーガニック化粧品への切り替え需要を含め、新たなユーザーを取り込んでいるとみられることから、今後も市場規模は拡大し、2022年度までは前年度比3%~4%台の成長を維持するものと予測する。

矢野経済研究所=http://www.yano.co.jp/


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