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TPCマーケティングリサーチ、食系企業の乳酸菌事業戦略について調査、2018年度は前年比1.0%増の6554億円に

2018.11.22 13:55 更新

 TPCマーケティングリサーチは、食系企業の乳酸菌事業戦略について調査を実施した。その結果、2017年度の乳酸菌応用製品市場は、6489億円となった。同市場は、発酵乳が縮小したものの、全般に拡大傾向にある。

 2017年度の乳酸菌応用製品市場は、前年比0.8%減の6489億円となった。要因としては、発酵乳市場が縮小した影響が挙げられる。しかし、乳酸菌応用製品市場の2015年度を100とした場合の伸長率では、2016年度は3.6%増、2017年度は2.8%増となっおり、中期的な視点では拡大傾向にあるといえる。

 メーカー各社は、多様化した顧客ニーズに対応するため、「プロバイオティクス」か「バイオジェニックス」のいずれかのアプローチ方法を採用した応用製品を展開している。「プロバイオティクス」の観点から応用製品をラインアップするメーカーとしては、明治、ヤクルト本社、雪印メグミルクなどが挙げられる。各社は生菌を用いた製品を中心に展開することで、免疫力向上や抗肥満、菌の生存率向上などのヘルスクレームを満たしている。例えば、「プロビオヨーグルト R-1」(明治)は免疫力向上、「恵 megumi ガセリ菌 SP株ヨ-グルト」(雪印メグミルク)は抗肥満作用を訴求しており、いずれも売上が拡大している。

 一方、「バイオジェニックス」の観点から応用製品を展開するメーカーとしては、森永乳業やアサヒグループホールディングス、キリンホールディングスなどが挙げられる。各社は生菌に加えて死菌を用いた商品を展開し、様々なヘルスクレームを解決している。具体的には、シールド乳酸菌を用いた「乳酸菌と暮らそう」シリーズ(森永乳業)およびプラズマ乳酸菌を用いた「iMUSE」シリーズ(キリンホールディングス)は免疫力向上、乳酸菌CP1563株を用いた「カラダカルピス」(アサヒグループホールディングス)は抗肥満作用をそれぞれ訴求している。

 2018年度は、前年比1.0%増の6554億円となる見込みだ。今後は死菌を採用した商品が増加するほか、乳酸菌応用製品に期待する効果がさらに多様化し、市場が拡大していくとみられる。

TPCマーケティングリサーチ=http://www.tpc-osaka.com/


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