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富士経済、菓子類・フリーズドライみそ汁などスープ類の市場調査、2018年はポテトチップスの原料不足解消によってほかのスナック菓子は前年増加の反動減に

2018.11.14 10:02 更新

 富士経済は、各個人においてもシーンや時間などによって価値基準が多様化するなか、より個別の消費スタイルへの対応が進む加工食品市場の27カテゴリー414品目について現状を調査し、将来を予想する。そのうち、菓子31品目、スナック菓子9品目、スープ類13品目、育児用食品3品目、合計4カテゴリー56品目の結果を「2019年 食品マーケティング便覧 No.1」にまとめた。トピックスとしては、2018年国内市場見込では、ポテトチップスの原料不足解消によって、ほかのスナック菓子は前年増加の反動減となる見通しだ。2020年国内市場予測では、グミキャンディは500億円突破、ハードキャンディは2017年以降拡大で、縮小続くガムを上回るものとみられる。

 グミキャンディは、フレーバー展開の広がりや多様な食感の商品の開発などによって、オフィスで女性が食べるケースも増えたことで市場の伸びが続いており、2016年、2017年と2年連続で前年比二桁増となった。2018年は前年ほどの伸びはないものの、需要も猛暑の影響などは受けておらず、メーカー各社は新商品の開発意欲も旺盛であるため、引き続き拡大が見込まれる。

 上位メーカーが設備増強を行う一方で、下位メーカーでは商品を終売させるなど競合が激しくなっているが、今後も拡大は続くとみられることから、2020年には500億円突破が予測される。

 ガムは、顎がつかれるなどの理由による若者のガム離れ、主要ユーザーだった団塊世代の離職、他の菓子への需要流出などにより2000年代半ばから縮小が続き、2013年には1000億円を割り込んだ。

 今後も縮小が予想されるものの、2017年には「歯につきにくいガム<記憶力を維持するタイプ>」(ロッテ)が“記憶力”というキーワードで一度ガムから離れていった団塊世代など高齢者の需要を獲得しヒットした。ガムに親しんできた世代である層のニーズを掘り起こすことが市場の活性化につながるとみられ、高齢者向け商品の開発が相次いでいる。

 覚醒効果といった観点ではエナジードリンク、暇つぶし需要という観点ではスマートフォンなどに取って代わられており、食べた後に捨てる必要がないことからグミなどほかの菓子への需要流出は続くとみられ、今後も市場縮小が予想され、2023年には674億円が予測される。

 ハードキャンディは、ガムと同じくグミなどへの需要流出によって、緩やかながら縮小が続いていた。のど飴を中心として、冬季のみならず花粉症対策、夏のお祭りやスポーツ観戦での声がれなど、通年での使用提案や、インバウンド需要の獲得などもあり、2017年に拡大に転じ700億円台まで回復した。2018年には猛暑の影響もあり塩系・梅系の商品の需要が急増しており、前年比3.3%増の728億円が見込まれる。

 のど飴でより機能を訴求した商品の好調、熱中症対策としての需要の増加などから、緩やかながらも市場は拡大を続けるとみられ、2020年にはガムの市場を上回り、2023年には752億円が予測される。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


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