データ・リポート

富士経済、一般用医薬品(ドリンク剤、ビタミン剤、胃腸・消化器官用薬など)の国内市場調査、2018年はビタミン剤が前年比3.1%増の637億円に

2018.07.20 20:18 更新

 富士経済は、一般用医薬品(市販薬・OTC) 17カテゴリー・76品目の市場を調査する。第一回目は、ドリンク剤、ビタミン剤、滋養強壮保健薬、検査薬、女性関連薬、神経用薬、胃腸・消化器官用薬、オーラル関連用薬、漢方・生薬製剤の9カテゴリー40品目の調査結果を「2018 一般用医薬品データブック No.1」にまとめた。その結果、2018年市場見込では、ビタミン剤がビタミンB1B6B12主薬製剤としみ改善薬の伸びが拡大をけん引し637億円に達する見通しだ。ミニドリンク剤はターゲットが明確な製品は堅調も、全体では微減となり358億円を見込む。排卵日検査薬は認知度の高まりや製品ラインアップの増加によって、堅調に拡大し16億円になると予測する。

 ビタミンB1主薬製剤、ビタミンB2主薬製剤、ビタミンB1B6B12主薬製剤、しみ改善薬、ビタミンE主薬製剤、総合ビタミン剤、ビタミンA・D主薬製剤のビタミン含有保健薬を対象とした。市場は2016年に縮小したものの、2017年は新製品発売の効果やインバウンド需要の取り込みにより前年比3.1%増の624億円となった。

 ビタミンB1B6B12主薬製剤としみ改善薬が伸びている。ビタミンB1B6B12主薬製剤は、神経痛や筋肉痛・関節痛等の緩和を効能・効果としており、2015年にインバウンド需要により大きく伸びて200億円を突破した。2016年は前年の反動でやや縮小したものの、2017年は「アリナミンEXプラスα」(武田コンシューマーヘルスケア)の発売や、「ナボリン」(エーザイ)の好調などが寄与して伸びた。今後もインバウンド需要や、中高年層人口の増加により緩やかな伸びが予想される。

 しみ改善薬は、しみ・そばかすの緩和など美白効果を訴求した製品を対象とした。2016年はインバウンド需要の減少により縮小したが、2017年は参入企業各社のプロモーション強化や、再びインバウンド需要の取り込みに成功したことにより前年比9.6%増となった。高齢化の進展により潜在需要は高いとみられ、医薬品による効果・効能を更に訴求することでユーザーの獲得が進むと予想される。

 一方、ビタミンB2主薬製剤や総合ビタミン剤は、上位ブランドの構成比が高いため他参入企業が注力度を下げているため、また、ビタミンE主薬製剤は、健康食品のサプリメント類やその他ビタミン剤との競合が激しいため、縮小している。

 2018年は、ビタミンB1B6B12主薬製剤やしみ改善薬がけん引し、ビタミン剤の市場は前年比2.1%増の637億円が見込まれる。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp


このページの先頭へ