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富士経済、清涼飲料の国内市場調査、清涼飲料市場は2017年が5兆1631億円で2018年が5兆1848億円を見込む

2018.06.05 13:08 更新

 富士経済は、2017年は茶系飲料、機能性飲料などの好調により拡大、また、2018年はそれらに加えてミネラルウォーター類の復調で拡大の継続が見込まれる清涼飲料の国内市場を調査した。その結果を「2018年 清涼飲料マーケティング要覧」にまとめた。トピックスとしては、茶系飲料の日本茶や麦茶、機能性飲料のエナジードリンクやパウチゼリー飲料の伸びが目立つ清涼飲料市場は、2017年が5兆1631億円に達し、2018年が5兆1848億円を見込むことがわかった。また、「クラフトボス」で新規ユーザーを獲得しリキッドコーヒーが伸長。2017年が1835億円に達し、2018年が2172億円を見込む。一方、需要流出で缶コーヒーは縮小し、2017年が6795億円に達し、2018年が6505億円を見込むことが明らかとなった。

 この調査では、清涼飲料8分野16品目(45サブ品目)の市場について、規模やメーカー・ブランドシェアを中心に現状を分析し、今後を予測した。また、特に目立った動きがみられる市場カテゴリーについては、トレンド変化分析(炭酸含有飲料、乳酸菌含有飲料、コーヒー系飲料)、注目カテゴリー(特定保健用食品、機能性表示食品、チルドカップ飲料、CVSカウンターコーヒー)として市場動向を捉えた。

 清涼飲料市場では、2017年の市場は前年比0.5%増の5兆1631億円となった。前年が好調だったため、その反動が懸念されたが、年初から天候に恵まれ、暑い日が続いた7月は特に好調だった。8月以降は関東地方を中心とした天候不良により、最需要期となる夏場の販売が低調だったものの通年では小幅な伸びとなった。

 品目別では、規模の大きい茶系飲料が無糖ユーザーの支持を得たことや、機能性飲料が栄養補給目的の需要増加により続伸したほか、ドリンクヨーグルトや野菜系飲料も健康訴求により好調だった。一方、コーヒー飲料はPETタイプがけん引しリキッドコーヒーが伸びたものの、SOT缶の不調が続いている缶コーヒーが実績を落としたほか、ミネラルウォーター類も参入メーカーによる大容量サイズの価格是正策の影響からマイナスとなった。

 2018年の市場は前年比0.4%増の5兆1848億円が見込まれる。好天が多かった3月まで好調な滑り出しをみせている。近年、安定して伸びている無糖茶飲料は水分補給用途や消費者の健康意識の高まりによる需要獲得から続伸、ミネラルウォーター類も販売量が増加するなど、無糖飲料が市場拡大をけん引すると見込まれる。また、栄養価値や健康価値訴求でパウチゼリー飲料やドリンクヨーグルト、野菜系飲料といったカテゴリーの伸びも期待される。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp


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