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矢野経済研究所、2017年度の和洋菓子・デザート類市場調査、前年度比0.7%減の2兆2607億円を予測

2018.06.07 20:19 更新

 矢野経済研究所は、2017年度の和洋菓子、デザート類市場を調査し、製品セグメント別の動向、チャネル別の動向、参入企業の動向、将来展望を明らかにした。その結果、2017年度の和洋菓子・デザート類市場規模は前年度比0.7%減の2兆2607億円を予測する。

 2016年度の和洋菓子・デザート類市場規模は、前年度比2.5%増の2兆2771億円と堅調に推移した。ここ数年、ヨーグルト市場とアイス類市場の好調が市場を押し上げるトレンドが続いており、2016年度も同じ要因で市場拡大に至った。但し、ヨーグルトの伸長率は鈍化した。アイス類は秋冬需要の開拓やメディアでの特集効果もあって好調に推移した。また、洋菓子市場もインバウンド需要を追い風に好調に推移した。一方、和菓子市場は僅かながら市場縮小となった。

 2017年の新語・流行語に「インスタ映え」が選ばれたように、2017年の和洋菓子業界では、「インスタ映え」や「フォトジェニック(写真映え)」が商品開発のキーワードになった。特に、フルーツをふんだんに使ったケーキやタルト類、クリスマスなどのデコレーションケーキ、パフェなどのカフェメニューにおいて、それは顕著であったが、夏のギフト商戦の主力商材であるゼリー・涼菓においても、インスタ映えを狙ったカラフルな商品、多層化した商品が目立った。多層化するために、結果的には細長くてスタイリッシュな背高タイプのゼリーカップを使った商品が多く展開された。一方で、フォトジェニックを意識し、外観を幅広に面で見せる展開も目立ち、薄型のゼリーカップにフルーツや寒天などの具材を綺麗に見せた商品や、さらにダイヤカット形状の薄型カップで宝石のようなきらびやかさを演出した商品展開も見られた。

 商品のデザイン性を高めることや、見た目のインパクトを追求することは、これまでもメーカー各社が取り組んできたことであるが、ここにインスタ映えという訴求力と、インターネットやSNSの拡散力が伴って、爆発的に広がったと推察する。

 ケーキやタルト類などの洋生菓子で見映えのする商品展開が目立った一方、シュークリームやロールケーキなど、シンプルな商品設計の商品カテゴリでは、素材や製法を見直し、本質的な美味しさを追求することで、商品力を高める動きが目立った。

 2017年度の和洋菓子・デザート類市場規模は前年度比0.7%減の2兆2,607億円を予測する。全体的な景況感は悪くないものの、これまで市場を牽引してきたヨーグルト市場が踊り場を迎えているほか、アイス類も夏の気温低下が早かったことが影響したものと考える。

 同調査における和洋菓子・デザート類市場とは、和菓子(どら焼きや大福などの生菓子や半生菓子、干菓子、焼菓子等)、洋菓子(ケーキやシュークリームなどの生菓子や半生菓子、焼菓子等)、デザート類(ヨーグルトやプリン、ゼリー、その他カップデザート類等)、アイス類(アイスクリームや氷菓等)の4分野を対象とし、メーカー出荷金額ベースで市場規模を算出した。なお、2016年度までのアイス類市場規模は一般社団法人日本アイスクリーム協会から引用している。

[調査要綱]
調査期間:2017年11月~2018年1月
調査対象:和菓子、洋菓子、デザート関連のメーカー、卸売業、小売業、その他関連団体等
調査方法:同社専門研究員による直接面接取材及び、電話取材、アンケート調査、文献調査併用

矢野経済研究所=http://www.yano.co.jp


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