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富士経済、国内加工食品市場の総括分析と2022年の市場を展望、2017年見込は22兆5498億円と2016年比0.7%増に、2022年予測は22兆8626億円へ

2018.04.06 10:23 更新

 富士経済は、昨年8月から6回に分け調査してきた27カテゴリー411品目の国内加工食品の市場調査結果を総括分析し、2022年までの将来を展望した。その結果を「2018年 食品マーケティング便覧 総市場分析編」にまとめた。その結果、2017年見込は22兆5498億円(2016年比0.7%増)となり、水産加工品以外はプラス成長の見通しだ。2022年予測は22兆8626億円(2017年~2022年CAGR:0.3%)を高付加価値・高品質商品などが実績伸長、単価上昇で拡大推移を維持すると見込んでいる。

 この調査では、小売業界の動向やリーディング企業・グループの事業戦略分析なども行っているほか、国内加工食品の市場調査50年目の特別企画として、食品業界50年のトピックスや、過去20~30年の市場トレンドと需要変動要因をまとめた。

 国内加工食品市場(27カテゴリー411品目)は、2017年見込は22兆5498億円(2016年比:100.7%)、2022年予測は22兆8626億円(2016年比:102.1%)となっている。2017年の加工食品市場は、前年比0.7%増の22兆5498億円の見込みである。カテゴリー別に見ると、飲料、アルコール飲料、ステープル、調味料・調味食品の順に構成比が大きく、この4カテゴリーで市場の6割を占める。アルコール飲料は消費者のアルコール離れなどから縮小しており構成比が徐々に低下している。一方、ステープル、菓子類、デザート、嗜好品の構成比が特に高まっている。

 今後は人口の減少に加え、超高齢化社会に進みつつあることから一人当たりの飲食量も減少していくが、健康要素を持つ付加価値の高い商品や高品質な商品などが実績を伸ばすことによって単価が上昇するため、市場は辛うじて拡大推移を維持すると予想される。

 日常の食生活で健康の維持・向上を図り、健康寿命延伸やアンチエイジングにつなげたいという意識が広まっており、参入メーカーでは健康要素を訴求する商品を拡充する動きが出てきている。カップめんでは商品の減塩化を目指すメーカーもあり、今後多くのカテゴリーで健康ニーズに対応した商品の投入が進むとみられる。健康訴求商品は小売でも取扱い意欲が高まっており、実績伸長が期待されるとともに、加工食品市場に占める割合も高まるとみられる。

 高齢者増加のほか、一人・二人世帯の増加、家族バラバラの食事が増えることによって、小容量タイプや食べ切りタイプといった、個食対応の商品需要が今後さらに増加するとみられる。より調理が簡便な商品を求める傾向は強まっていき、容器ごと電子レンジで調理できるような商品が増えるため、CVSの中食・惣菜などとも競合が激しくなっていく。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp


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