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ジャパンネット銀行、ミレニアル世代の「シェアリング・エコノミー」に関する意識・実態調査、シェアサービスへの関心度は6割超、消費傾向とも大きくリンク

2018.02.21 19:59 更新

 昨今、社会や消費のあり方に大きな影響を与えるジェネレーションとして、「ミレニアル世代」が注目を集めている。中でも、ミレニアル世代と親和性が高いとされているのが「シェアリング・エコノミー」。米国では、ミレニアル世代が「シェアリング・エコノミー」の市場をけん引しているといわれており、マーケットも拡大傾向にあるようだ。そこで今回、ジャパンネット銀行では、日本のミレニアル世代が、「シェアリング・エコノミー」に対して、どのような意識を持ち合せているのかを探るべく、「シェアリング・エコノミー」サービス(以下、シェアサービス)に関する意識・実態調査を実施した。この結果、ミレニアル世代のシェアサービスへの関心度は6割超に達し、ミレニアル世代の消費傾向ともリンクしていることが明らかになった。

 ミレニアル世代とは、2000年以降に成人・あるいは社会人になる世代のこと。日本国内では、現在の高校生・大学生・新社会人といった18~25歳の若年層を指して用いられるケースが多いようだ。一方、「シェアリング・エコノミー」は、場所・モノ・交通手段などを多くの人と共有することにより、必要な人が、必要なタイミングで、必要な分だけ利用できる経済上の仕組み。今回の調査では、日本国内の18~25歳の男女500名を対象に、「シェアリング・エコノミー」に関するアンケート調査を行い、日本のミレニアル世代のシェアサービスに対する興味・関心と、その根底にある消費意識について探った。

 まず、場所・モノ・交通手段の3分野におけるシェアサービスについて、それぞれの利用意向を聞いたところ、シェアハウスをはじめとした「場所」のシェアサービスの利用意向は65%となった。利用してみたい「場所」のシェアサービスとしては、「シェアハウス」(48%)、「民泊マッチングサービス」(41%)、「駐車場シェアサービス」(37%)が上位に挙がった。

 ファッションレンタルをはじめとした「モノ」のシェアサービスの利用意向は61%。利用してみたい「モノ」のシェアサービスは、「ファッションレンタルサービス」(45%)、「レジャー用品レンタルサービス」(43%)、「家具・家電レンタルサービス」(39%)が上位を占めた。また、カーシェアなどをはじめとした「交通手段」のシェアサービスの利用意向は65%となり、利用してみたいシェアサービスは、「カーシェアサービス(車のシェア)」(62%)、「シェアサイクルサービス(自転車のシェア)」(55%)、「ライドシェアサービス(相乗り)」(45%)の順だった。

 なお、実際の利用者の割合は、「場所」のシェアサービスが6%、「モノ」のシェアサービスが3%、「交通手段」のシェアサービスが7%となっている。また、周囲にシェアサービスを利用している同世代の友人・知人がいる人は、およそ5人に1人(19%)だった。現状では、「利用経験」がある人は少ないものの、「場所」「モノ」「交通手段」いずれのシェアサービスについても、「利用意向」は6割を超えていることから、今後、さらなる利用者の伸びが期待される。また、米国同様、日本のミレニアル世代についても、「シェアリング・エコノミー」への関心は高いことが浮き彫りとなった。

 一方で、彼らの親世代にあたる、子どもを持つ40~50代の既婚男女603名に、シェアサービスの利用について質問した調査では、利用に抵抗が「ある」人が79%と約8割に。利用に抵抗が「ない」と回答した人はわずか21%にとどまる結果となった。対して、ミレニアル世代に同じ質問をすると、「利用に抵抗がない」人の割合は62%を占め、ミレニアル世代のシェアサービス受容度は、親世代のおよそ3倍に達した。

 また、実際にシェアサービスの利用経験がある人に、具体的な利用シーンを聞くと、「海外旅行のときに、民泊マッチングサービスを使って宿泊先をみつけた」(19歳・男性)、「タクシーよりも安いので、ライドシェアサービスを使っている」(22歳・男性)、「月額制で洋服をレンタルするサービスを利用中。自分で服を買うことが減った」(25歳・女性)、「シェアサイクルのシステムを使って学内を移動している」(22歳・男性)などの声があがった。

 さらに、周囲の友人・知人がシェアサービスを利用しているという人からは、「大学の友人が、近場にショッピングへ行く際に、カーシェアサービスを利用している」(22歳・男性)、「友人が、保険や税金を払うぐらいなら、比較的低価格なシェアサービスを選ぶと言っていた」(25歳・男性)などの回答もみられた。

 生活に身近な場面から、旅行などの非日常的な場面まで、幅広いシーンにおいて、シェアサービスが活用されていることが伺える。

 それでは、ミレニアル世代の男女は、シェアサービスをどのような存在として捉えているのだろうか。シェアサービスに対する考え方を聞いたところ、「シェアサービスを利用するのは賢い選択だと思う」と答えた人は66%と約7割に。また、「シェアサービスは経済的だと思う」(77%)、「シェアサービスは合理的だと思う」(73%)と答えた人も、それぞれ7割を超えており、ミレニアル世代の大多数が、シェアサービスをお得で合理的なものと考えているようだ。

 さらに、「シェアサービスは他ユーザーとの交流のきっかけになると思う」という回答も53%と半数以上にのぼっており、ユーザー間でのつながりを期待する人も多いことがわかった。

 そして、今回の調査結果では、ミレニアル世代の消費傾向が、シェアサービスの特性とリンクする部分が多数あることも明らかになった。ミレニアル世代に“消費そのものに対する考え方”について聞くと、「モノをあまり持ちたくない」が51%、「お金を使うときには合理性を重視するほうだ」が66%、「モノよりも体験や人とのつながりを大事にしたい」が51%となった。「モノをあまり持ちたくない」という回答が半数以上にのぼったが、シェアサービスは、モノを「所有」せずに「利用」するというスタイルであるため、「持たない世代」であるミレニアル世代のニーズともマッチングする。また、「合理性を重視する」や、「体験・つながりを大事にしたい」という消費傾向からも、ミレニアル世代とシェアサービスの親和性の高さがうかがえる結果となった。

 一方で、親世代向けの調査では、「お金を払っても自分の資産にならないことに抵抗を感じる」が64%、「人とのコミュニケーションを面倒に感じる」が79%になるなど、ミレニアル世代とは正反対の消費傾向が浮き彫りに。「モノを持たない」、「体験・つながりを大切にしたい」という意向は、ミレニアル世代ならではの特徴であることがわかった。シェアサービスの利用意向が60%を超えていることをふまえても、今後シェアサービスは、ミレニアル世代の中でますます広がりを見せてくことが予想される。

[調査概要]
<ミレニアル世代向け調査>
調査期間:2018年1月15日~1月16日
調査方法:インターネット調査
調査対象:18~25歳男女500名(性別で均等割付/「18~21歳」「22~25歳」で均等割付)
<親世代向け調査>
調査期間:2018年1月30日~31日
調査方法:インターネット調査
調査対象:子どもを持つ40~50代の既婚男女603名

ジャパンネット銀行=http://www.japannetbank.co.jp/


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