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富士経済、新・パン市場のチャネル別需要分析調査2017、国内パン市場は緩やかに拡大し2017年に2兆7798億円へ

2017.04.13 10:15 更新

 富士経済は、本格的な具材を使用した新メニュー開発が進む国内のパン市場を調査した。その結果を報告書「新・パン市場のチャネル別需要分析調査 2017」にまとめた。トピックスとしては、本格具材の使用、健康性を切り口とした付加価値化によって、国内パン市場は緩やかに拡大し、2017年に2兆7798億円に達する見通しだ。

 この報告書では、国内パン市場を流通チャネル別では流通(量販店、CVS、ドラッグストア、その他)、ベーカリーショップ、外食、品目別には食パン、テーブルパン、惣菜パン、菓子パン、チルドパンに区分し、分析した。また、ホールセール市場や、業務用冷凍パン、市販用ウエルネスパン、ベーカリーレストランなど、注目市場についても調査・分析した。

 国内パン市場(小売りベース)は緩やかに拡大している。チャネル別にみると、流通は量販店やCVSをはじめ、ドラッグストアでも僅かに伸びており微増、ベーカリーショップは個店ベーカリーが苦戦しているがチェーンベーカリーが堅調に伸びており横ばい、外食はドーナツショップやサンドイッチショップが縮小しているが、落ち込んでいたハンバーガーショップの復調で増加している。品目別にみると、ドーナツをはじめ、蒸しパンやフィリングタイプなどの需要が落ち込んでいる菓子パンが縮小しているが、食パン、テーブルパン、惣菜パン、チルドパンは増加している。

 量販店やCVS、ベーカリーショップが食パンやテーブルパンの開発や展開を強化するとともに、本格具材を使用した惣菜パンを投入している。CVSでは、生ハムやオリーブなど、高級ベーカリーショップが用いるような具材を使用したチルドサンドイッチや、サワー種を用いたハード系のパン生地を使用するなどした惣菜パンが需要を獲得している。また、量販店では山崎製パンのナチュラルチーズを使用した「チーズゴールド」、カリフォルニア産レーズンをふんだんに使用した「レーズンゴールド」がヒット商品となっている。そのほか、健康性を切り口としたブランパンや低糖質パンが新たな市場を形成するなど、付加価値化が市場を押し上げている。

 チャネル別市場(小売りベース)もまとめた。流通は、 量販店では消費者の節約志向から菓子パンが苦戦しているが、食パンが需要を維持している。また、菓子パンに代わってチョコレート、チーズなどを練り込んだ食パンやテーブルパンが好調である。CVSでは2016年にドーナツが落ち込んだものの、縮小していた惣菜パンがプラスに転じたことや、チルドサンドイッチがセブン-イレブンやファミリーマートのリニューアルで二桁近い伸びを続けている。また、テーブルパンが朝食需要を獲得して堅調に伸びている。ベーカリーショップでは、チェーンベーカリーは流通(特にCVS)への需要流出が続いているが、各地で均一価格の低価格チェーンが急成長しており僅かに伸びている。一方、個店ベーカリーはチェーンベーカリーや流通に需要を奪われ縮小している。

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp


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