美容・化粧品

肌の上でとろけて馴染んでいくテクスチャーが特長のバーム、肌を包み込みながら外的刺激から守りリペアしてくれる機能性に加えとろける触感が人気に

2018.09.14 20:10 更新

 残暑もひと段落し、秋の足音が近づくにつれて、夏に酷使した肌のダメージが顕在化。紫外線で受けたダメージや、汗を多くかいたことで、天然保湿因子などの保湿成分が奪われて、乾燥を感じるようになる季節でもある。こうした疲れた肌をケアするべく保湿アイテムに注目が集まる中、肌の体温で溶けて伸びがよくなり肌への摩擦を減らせることや、溶けてテクスチャーが変わることで効果が感じられると、人気を集めているのが“バーム”による保湿ケア法。そこで今回、バーム美容がブームとなっている背景や、秋のおすすめバームアイテムおよびその使用法について紹介しよう。

 バームとは、硬めのクリームや練り状の剤型のこと。粘度が非常に高く、ジャー容器を逆さにしても垂れてこないくらいの硬さのものを一般的にバームという。明確な定義はないため、化粧品会社やブランドによって中身の粘度状態もまちまちであるが、手の甲や手のひら、肌の上でとろけて、馴染んでいくテクスチャーが特徴となっている。

 プレミアアンチエイジング 広報宣伝グループの鷲本珠里氏によると、「元々バーム美容は、軟膏から来た言葉で、ヴァセリンや治療薬などを塗り込んで治す癒しの薬として利用されてきた」と、薬用として使われてきたのだという。「オイル状のものを半固型にしているので、肌にのせるととろけて柔らかくなり、よく伸びるという特徴がある」と、デリケートな肌にぴったりの美容アイテムなのだと教えてくれた。「固型であることから持ち運びにも便利」と、カバンの中に忍ばせて、気楽に使える点もバームの利点であると話していた。

 そして、バーム人気のきっかけとして、昨今のランニングブームが挙げられる。ランナーは、長距離を走ることで、太ももや脇などが擦れて痛いという声があったのだという。こうした皮膚摩擦を回避するべく、ヴァセリンを重宝しているのだとか。これと時を同じくして、海外のセレブたちがバームを愛用。美容アイテムとして一気に注目を集め、2015年頃から美容雑誌で特集が組まれるようにもなったという。美容アイテムとしてのバームは幅広く、クレンジング、ヘアワックス、スキンケア、ネイル・リップケアなど多岐にわたっており、その中でもクレンジング市場においてバームは、ムーブメントを形成しているとのこと。TPCマーケティングリサーチによると、クレンジング剤別の売上高では、オイルやクリーム/ミルク、シートなどが横ばいの中、バームその他は、昨年、一昨年と2年連続で前年比を大きく上回る売上高を記録している。

 バーム人気について、トレンド評論家の牛窪恵氏は、「バームのとろける触感から直接得られる癒し効果はもちろんのこと、自身の肌についてしっかり手間暇かけていたわることで、二次的な満足感が得られる点も、支持されている理由と思われる」と、仕事と家事、子育てなどで忙しい日々を過ごす女性の息抜き的な役割を果たすセルフヒーリングとしてバームが注目されているのではないかと分析していた。

 では、バームの美容アイテムについて、特徴的なものをみてみよう。プレミアアンチエイジング 広報宣伝グループの鷲本珠里氏は、同社が展開する「D.U.O ザ クレンジングバーム」を紹介。「『D.U.O ザ クレンジングバーム』は2010年に販売を開始した。バームクレンジングの中では最古参のアイテムとなっている。発売当初は認知度も低く、売れ行きも思わしくなかったが、バームクレンジング市場の伸びと比例し、右肩上がりで成長を続けており、現在ではバームクレンジング市場で約6割のシェアを誇る製品として愛用されるようになった」と、バームクレンジングを代表する製品として認知されてきていると力説する。

 「『D.U.O ザ クレンジングバーム』は、洗顔、角質ケア、マッサージ、トリートメント機能が盛り込まれているのが特徴だ」と、1つで多くの効果が期待できる製品なのだとアピールしていた。「バーム自体にクッション性があるので、肌の上でとてもよく滑る。このため、皮膚摩擦も軽減。さらに、秋は夏の紫外線で角質が固く、厚くなっているので、化粧水を塗布しても、なかなか肌の奥まで浸透していかないのだが、『D.U.O ザ クレンジングバーム』は古い角質をしっかり取り除いてくれるので、洗顔後の化粧水もしっかり浸透してくれる」と、夏にダメージを受けた肌にこそ使ってもらいたいアイテムなのだと話していた。

 美容バーム使用歴8年の斉藤ゆかり氏は、「バームはとにかく持ち運びがしやすいので、手軽にいつでも使える」と、携帯性に優れているため、アクティブな女性には重宝しやすいアイテムなのだと指摘する。「1回の使用量は少量でも十分肌に浸透してくれるので、持ちもよく長く使える」と、少量でじんわり肌に馴染んでいく点がバームの良さなのだと教えてくれた。「バーム初心者におすすめしたいアイテムは、気になる箇所に気にせず使えるマルチバーム。低刺激なので子どもと一緒に使える」と、敏感肌の子どもでも愛用できて、体中どこでも使えるマルチバームをまずは試してみてほしいと話していた。「ヘアバームについては、髪をいたわるように使うようにしてほしい」とのこと。「バームはとろける具合を自分で調整できる点も魅力となっている」と、とろけ具合を確認しながら、量などを調整して活用してほしいとアドバイスしていた。

 


 プレミアアンチエイジングが実施した「触感と消費に関する実態・意識調査」(20歳~49歳の女性、600名、6月19日~21日)によると、約9割が、商品を使用する際の「触感」を重視すると回答しており、スキンケアでは「メイク落とし・クレンジング」や「洗顔料」など“落とす”アイテムで「触感」を重視していることがわかった。

 


 また、約7割がとろける触感を好きと回答しており、3人に1人がとろける触感に「やみつき・ハマる」と回答していた。

 一方で、バームタイプの美容グッズ・商品を使用したことがある人は約4割と半数以下となった。以上の点から、「触感」をキーワードにバームの魅力を伝えていくことで、バーム美容のさらなるブレイクも期待できそうだ。

プレミアアンチエイジング=https://www.duo.jp/


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