美容・化粧品

日本コスメティック協会、一般消費者への啓発と専門的な人材育成のための検定試験を開始

2013.06.24 20:37 更新

 日本コスメティック協会は、一般消費者および化粧品、美容やスキンケアに関する職域の従事者を対象とした検定試験制度を導入し、今年11月から検定を開始する。この検定の概要などについて、6月19日にプレス向けの説明会を開催した。

 「当協会は、国民の美容と健康に対する健全な意識の向上に寄与することを目的に発足。専門的な人材の育成を目的とした研修の企画実施や、専門的な人材の質の確保と向上を図るための認定試験制度の導入、一般消費者に向けた各種啓発活動、これらに付帯または関連する事業を行っていく」と、東京女子医科大学 皮膚科学教室 主任教授で日本コスメティック協会の川島眞専務理事が挨拶。「美容や健康に関連する情報は、情報の氾濫のみならず、各分野領域の立場での情報発信がなされている。これが混乱を招いてしまっていると考えている」と、美容・健康という分野領域に多くの様々な立場の人が介在し、それらが各々情報発信していることを問題視。「情報を科学的に評価整理して、その結果を消費者サイドに正しい知識として啓発する必要がある。さらに、客観的かつ総合的に評価することができ、正しい情報を提供発信できる人材の育成が必要だ」と、同協会の設立の背景について説明した。

 「そして昨年、現状における具体的な問題点の把握、整理を行うべく、学生や化粧品会社の社員、専門学校生、一般社会人などを対象に、化粧品・スキンケアに関する知識レベルの確認試験を行った。その結果、平均正解率は51.8%と期待値よりも低かった。この正解した項目と、間違えた項目を見比べると、ルールや業界から発信している情報を活用していないことが明らかとなった。さらに、言葉のイメージだけで良し悪しを判断している傾向が強かった」と、意味や存在を知られていなかったり、正しい定義・解釈が理解されていないことがわかった。

 「この確認試験を受けて、当協会では、立場に応じて必要な知識・スキルの確認を行うことのできる検定制度を実施する必要があると考えた。この制度により、専門的な人材の質の確保・育成や一般消費者に向けた啓発を目的に、教本・テキスト、セミナー・講習による学習機会の提供を図る」と、検定制度を導入することで、啓発と人材育成の両面から、化粧品・美容と健康に関する情報を総合的に判断・発信していきたい考えだ。

 次に、皮膚科専門医でIRATIインターナショナル顧問も務める日本コスメティック協会の岩本麻奈理事長が、検定制度の具体的な内容について紹介した。「親しみやすく身近な検定を目指して、コスメマイスターとスキンケアマイスターの2種類の認定制度を設ける。コスメマイスターは、化粧品使用者にとって、より身近な資格制度となることを目指し、化粧品の検定を一般消費者および関連職域向けに実施する。スキンケアマイスターは、化粧品・美容関連職域従事者を対象に化粧品・美容と健康に関する総合検定を実施する」とのこと。「コスメマイスターは、化粧品基礎検定のコスメマイスター・ライトとコスメマイスター。スキンケアマイスターは1級から3級までに資格区分を分けている」と、細かく区分を分けて、知識レベルを明確にしていくという。「協会発行のテキストも発売する。また、ホームページも開設し、検定に関する情報も広く発信していく」と、検定制度の具体的な啓発方法についても紹介してくれた。

 今後のスケジュールについて、日本コスメティック協会の富岡順一事務局長が説明した。「6月19日に当協会のホームページを開設し、7月初旬には、Q&A形式のテキストを発行する予定だ。そして、8月にはコスメマイスター・ライト、コスメマイスターの検定試験告知と申し込み受付を開始する。11月に第1回コスメマイスター検定を実施する。なお、コスメマイスター・ライトはWEB受験として随時スタートする。スキンケアマイスター検定試験は来年4月からを予定する」と、まずは化粧品検定からスタートすることが発表された。

日本コスメティック協会=http://www.j-cosme.org/


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