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メガネスーパー、純粋持株会社ビジョナリーHDへ移行、目の健康プラットフォームを通じた同業のロールアップを展開、ウェアラブル端末事業領域による新市場の開拓も

2017.06.22 19:56 更新

 メガネスーパーは6月20日、2017年4月期の決算概要および今後の戦略的な取り組みや見通しについて報告した。具体的には、アイケアに関する取り組みを振り返った他、目の健康プラットフォームを通じた取り組みの成果について説明した。また、中期経営計画と成長戦略についても言及。純粋持株会社ビジョナリーホールディングス(以下、ビジョナリーHD)への移行についても発表した。さらに、今年5月に設立したEnhanlabo(エンハンラボ)によるウェアラブル端末「b.g」の最新動向と今後の戦略について報告した。

 「当社、メガネスーパーグループは、目の健康寿命を延ばすために必要なあらゆる商品やサービス・アドバイスを提供するアイケアカンパニーとして業務を行っている。2017年4月期の業績では、このアイケア重視のサービス型店舗モデルを強化し、2期連続の黒字化を達成。持続的成長に向けた投資先行フェーズも利益は確保した。また、メガネハウスの株式を取得した」と、業績のハイライトについて語るメガネスーパーの星崎尚彦社長。「売上高においては、コンタクトレンズの販売および通販事業が好調に推移した他、眼鏡の販売においても付加価値需要層の新規客数が増加した」と、プラスに作用した要因について解説する。「既存店の売上が前年比100%超で安定推移したことも寄与した」と、227店舗をリニューアルした他、店舗面積の最適化やキャラバンを通じた店舗内外の訴求力強化が奏功したと分析する。「地域密着商圏、SCや百貨店などへの出店を進めるとともに、メガネハウス店舗を加え、店舗数は351店舗となった」と、前期末比プラス26店舗であったと総括した。

 「メガネスーパーグループでは、アイケアカンパニーに相応しい知識・技術の習得と、獲得スキルの顧客還元を目指す業界随一のアイケア人材育成システムを構築した」と、各世代背景に応じたアイケアニーズを満たす世代別検査の展開や、色覚特性、弱視ロービジョンなどアイケアニーズの拡がりにも的確に対応しているのだと胸を張る。「そして、単に視力を補うだけでなく、顧客ごとに異なる視覚機能のポテンシャルを最大限に引き出すこと、生かすこと、を重視したプレミアムレンズの提案力を強化している」と、顔型とサイズ、視覚機能、フレーム設計を数値化し、ストレスフリーでより快適な視界を実現するためのレンズを提案しているのだと力説する。「この結果、従来のスタンダード・単焦点レンズから、顧客のアイケアをサポートするプレミアムレンズにシフトしている」と、快適なレンズを求める消費者が増加しているのだと話していた。

 「メガネの平均所有本数は2.4本/人。1本のみの所有は全体の32.8%になる。これに対し、平均使用本数は1.2本/人となっている」と、未使用眼鏡の再利用に向けた仕掛けと加齢にともなう視覚機能・使用環境の変化など、消費者ごとに異なるニーズに対応する最適化の提案が不可欠であると説く。「そのため、より多くの人に、アイケア商品・サービスを体感してもらうため、法人・個人向けの出張訪問サービスを強化している」と、消費者の依頼に応じて、企業、介護施設、病院や自宅など、いつもと同じ環境にいながら、店舗同様のアイケアサービスを提供しているという。「こうした取り組みの強化によって、視力測定に対する評価コメントが多く寄せられている他、出張訪問販売、色覚特性など、幅広い世代の顧客からコメントが届いている」と、顧客満足度アンケートの回答率も高い水準なのだと話していた。「新たなサービスとして、来店予約サービスを全店舗で強化している」と、待ち時間がなく、スムーズに対応してもらえると評判なのだと教えてくれた。

 「今後は、アイケア重視のサービス型店舗モデルのプラットフォーム化を通じて、戦略的なアライアンスやM&Aなど、パートナー企業との合従連衡により競争優位の確立を目指す」と、アイケア領域での親和性が高い企業との提携を通じて、アイケア商品・サービスの拡大を図ると意気込む。「この目の健康プラットフォームに参画した企業としては、富山に22店舗を有するメガネハウスが、北陸地域におけるアイケア提供の担い手となってくれる。また、アスタキサンチンとコンドロイチンを配合した見るチカラをサポートするサプリメント『EYEラックW』を販売開始した。そして、6月28日にはアスタキサンチンを増量し、ルテイン、ビルベリーエキス、ビタミンAを配合した『EYEラックW SUPER』をQVCジャパンで先行販売する」と、アイケアに関わる新たな展開を企業アライアンスなどで実現しているのだと訴える。

 「さらなる成長を実現するべく、目の健康プラットフォームを通じた同業のロールアップを戦略的に展開する他、技術革新を通じた新たな市場開拓を目指すウェアラブル端末事業領域における成長を加速させる」と、成長シナリオを発表。「目の健康プラットフォームを通じた、同業のロールアップを進めることで、事業規模の拡大および事業基盤の共有化を図り、眼鏡小売市場における付加価値需要層領域での競争優位性を図る」と、眼鏡業界を取り巻く背景と市場に対応したモデルでロールアップを推進していくと意気込む。「また、技術革新を通じた新たな市場の開拓を目指すウェアラブル端末事業領域で早期事業化を図るべく、5月1日付でエンハンラボを設立した」と、ウェアラブル端末開発資金、事業成長資金調達の自由度を確保し、成長加速を目指すのだという。

 「そして、当社グループの一層の企業価値向上と中期経営計画における基本戦略の実行を確かなものとするため、7月26日開催予定の第41期定期株主総会における所定の手続きを経た上で、11月1日(予定)を期日として、当社単独による株式移転により純粋持株会社『株式会社ビジョナリーHD』を設立する」とのこと。「ビジョンケア、アイケアをさらに深め、未来志向を高めていくことによって、社会貢献しながら、世の中に様々なサービスを提供していく」と、新たな企業体を構築することで、視覚をはじめとした五感の領域においても社会貢献していきたいと意欲を見せていた。

 次に、エンハンラボの座安剛史社長が、エンハンラボによるウェアラブル端末「b.g」の最新動向と今後の戦略について発表した。「『b.g』は眼鏡を超える眼鏡をコンセプトに開発。プロトタイプについては、鮮明さ、高解像度が想定される利用シーンにおけるニーズでの高評価に加えて、眼鏡としてのかけ心地についても好評を得ている」とのこと。「この見え方、かけ心地のさらなる追求によって、製品優位性を高める」と、量産時の効率を考慮した両眼視の確保や広い視野の確保、フロントのディスプレイ部の軽量化を追求していくという。「今後のスケジュールとしては、12月に開発者向けに納品し、来春から夏にかけて量産品を納品したい」と、パートナーの確保やソリューション開発を進めながら、量産化の足場を固めていきたいと話していた。「さらに、Uhuru・IoTイノベーションセンターが主催するIoTパートナーコミュニティへの参画が決定した。7月から12月に『ウェアラブルWG(ワーキンググループ)』を新設。創出したソリューションは第4回ウェアラブルEXPOで展示し、ビジネス化へと進めていく」と、オープンイノベーションを通じてビジネスを創出していきたい考えを示した。

メガネスーパー=https://www.meganesuper.co.jp


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