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ダイキン工業、WEBセミナー「コロナ禍における"熱中症対策"と"上手な換気の方法"」を開催、新型コロナウイルス感染症予防を行いながら熱中症対策を講じる極意を伝授

2020.07.21 21:24 更新

 今年の夏は、こまめな換気が欠かせない。一方で、窓を開けて換気をすると外の温かい空気が部屋の中に入り、室温が上昇してしまうため、熱中症にも注意しなくてはならなくなる。また、換気をするとエアコンにかかる負荷も大きくなるため、例年以上に電気代が高くなる可能性が懸念される。こうした不安を払拭するべく、ダイキン工業は、夏本番に向けて、一般の生活者を対象にしたWEBセミナー「コロナ禍における“熱中症対策”と“上手な換気の方法”」を7月21日に開催した。セミナーでは、熱中症の専門家である帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター長の三宅康史先生をゲストに迎え、コロナ禍における熱中症対策について解説してもらった。また、空調専業メーカーであるダイキンが、「効率的な換気」と「電気代を抑えるエアコンの冷房運転」を両立し、健康で快適に過ごすための方法を紹介した。

 「熱中症には労作性熱中症と非労作性熱中症があり、労作性では若年から中年が発症する割合が高いのに比べ、非労作性では高齢者に多く発症している」と、三宅先生が熱中症には2つの種類が存在するのだと説明する。「労作性は男性で屋外や炎天下での発症率が高いのに対し、非労作性は男女差がなく屋内で発症するケースが多い。さらに、労作性は数時間以内で急激発症するのに対し、非労作性は数日以上かかってから徐々に悪化していく。それだけに予後も不良となる場合がある」と、非労作性熱中症の方が重症化しやすいのだと警鐘を鳴らす。では、熱中症で倒れた人がいたらどのように対処すればよいのだろうか。「まず、意識があるかないかを確認する。ない場合はすぐに救急車を呼んでほしい」と、意識がない場合は緊急性が高いため、救急搬送してもらうようにしてほしいとのこと。「意識があっても、自分で水分を摂取できないようであれば、病院へ連れていくようにしてほしい。逆に自分で水分を補給できたならば、涼しい場所につれていき、20分から30分間見守ってあげて、体の回復を待つようにしてほしい」と、水分補給が自力でできるかどうかを判断材料に適切な対応を行ってほしいと説明していた。

 一方、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の予防について三宅先生は、「症状がなくても、新型コロナの感染の可能性があるだけに、会話、咳・くしゃみ、など飛沫予防にマスクを着用してほしい」と、誰が感染しているのか、自分は感染していないのか、などが判断しにくいウイルスだけに、マスクの着用は必須であると述べていた。「もちろん、手洗い、環境消毒で、粘膜からの感染予防もしてほしい」と、衛生管理も徹底してほしいと呼びかけた。「また、飛沫をかぶる場所(席)に近寄らないでほしい。飛沫が飛び交う場所に、15分以上とどまらないようにもしてほしい。そして、換気によって飛沫の長期残留を抑制してほしい」と、飛沫を浴びてしまうような環境や状況にならないように注意を徹底してほしいと訴えた。

 「ただし、呼吸には冷えた外気を吸って体内を冷やすという役目も持っている。それだけに、マスクをしての呼吸では、マスクで暖まった外気を吸い、それを吐くときにさらにマスクを温めてしまう。マスクという“ついたて”を通しての呼吸は呼吸筋を余計に働かせる」と、マスクをして呼吸をすると体内が暖められ、しかも筋肉を多く使うことになるという。「そのため夏場は、通気性の高いマスクなどを求めがちだが、全国マスク工業会のマークがついたマスクを着用するように心がけてほしい」と、感染予防に効果の高いマスクの着用をすすめていた。

 最後に三宅先生は、「昨年までやってきた熱中症対策、この春からやっている新型コロナ予防。この両方を、今年の夏はより丁寧に、少し大掛かりに行うことで、両方とも防ぐことが可能となる。これによって、医療機関への負担を避け、医療崩壊を防ぐことにつながる。これからは、豪雨や台風など、自然災害への備えも必要になる季節。だからこそ、さらなる負荷の心配も懸念される。一人ひとりが丁寧な対策を行ってほしい」と、今年の夏は、熱中症も新型コロナの感染も両方防ぐ必要があるだけに、いつも以上に丁寧な対応が求められていると述べていた。

 次に、ダイキン工業 コーポレートコミュニケーション室 広報グループの重政周之氏が、基本的な換気と窓開け換気のポイントについて紹介した。「基本的な換気の方法としては、24時間換気システムをきちんと正しく使い、対角線のふたつの窓を開けて空気の通り道を作るようにする。また、換気は1時間毎に10分よりも、30分毎に5分の方が効果的とされている」と、換気のポイントについて教えてくれた。「窓開け換気では、風の入り口は小さく、出口は大きくすることで、空気に勢いが増し、室内の空気を外に押し出しやすくしてくれる。なお、開けるふたつの窓が近すぎると非効率なので、注意してほしい。また、窓がひとつの場合は、扇風機などを室外に向けて使うようにしてほしい。風の通りが悪い時は、レンジフードの活用もおすすめする」と、窓を開けて換気する際に、注意してほしい点や効果的な窓開けについて説明してくれた。

 では、換気をする際にエアコンはつけっぱなしがよいのだろうか。「エアコンはスイッチをオンにしたときに多くの電気を消費する。つまり、つけたり消したりを繰り返すと多くの電力が使われることになる」と、換気するときもエアコンはつけっぱなしにしてほしいとのこと。ただし、つけっぱなしによって電気代がかさむのではないだろうか。「室外機から遠い窓を開けることで、エアコンの負荷を軽減してくれる。また室外機の周りに物を置かずに風通しをよくしてほしい」と、室外機からの暖かい空気が屋内に入り込まないようにしたり、室外機を効率よく運転させることで節電につながるとのこと。「2週間に1回のフィルター掃除も電気代を節約できる」と、フィルターを取り外して、掃除機などでこまめに埃を取り除くようにしてほしいと話していた。

 空気のプロであるダイキンには、換気に関する数多くの問い合わせが来ており、「空気で答えを出す会社」を掲げる企業として少しでも生活の役に立つため、これまで様々な活動に取り組んできたとのこと。緊急事態宣言の発令中には、住宅やオフィス・店舗の換気法を紹介するWEBコンテンツ「上手な換気の方法」を公開し、SNSなどでも好評を得ているという。また、換気機器の使い方やメンテナンス方法など、より専門性の高い情報を発信するWebサイト「おしえて空気ナビ」も公開した。さらに、Webサイトの情報だけでは困りごとを解決できないユーザーや建物のオーナーから具体的な相談をメールや電話で受け付ける「空気の相談窓口」も立ち上げているという。同社では今後も、より多くの一般生活者の人々に対して、情報を伝えていくと述べていた。

ダイキン工業=https://www.daikin.co.jp/


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